乗り物
2016/8/21 19:00

Beatsとコラボしたフォルクスワーゲン「up!」これはレディ・ガガも買っちゃうかも!?

BMWには「MINI」、メルセデス・ベンツには「スマート」があるように、フォルクスワーゲン(VW)にも小さなモデル「up!」があります。発売されたのは欧州では2011年、日本では2012年ですが、他社のモデルと違うのは、別ブランドではなく、あくまでVW内でのモデルラインアップに収められているところ。そんなところがVWらしくもあり、VWのこだわりなのかも。

 

あれから5年、さらに個性を際立たせるべく、さらにカラフルに、さらにスポーティにマイナーチェンジ。日本への導入は2017年ですが、一足お先にイタリア・ミラノで試乗してきました。

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新型エンジンの日本導入予定はいまのところなし

大きなトピックは90PSの新しい1.0リッター3気筒のTSIターボエンジンを追加したこと。確かに、現行型up!では上り坂などでちょっと加速に不満を持つ方もいたと思いますが、このTSIエンジンのモデルは現行型より元気。

 

実際に試乗しましたが、加速するまでのタイムラグだった「ぐっと一瞬の‘溜め’」が少なくなって、スムーズに加速する感じです。1.0リッター3気筒のTSIターボエンジンは日本でも待っているユーザーも多いとは思いますが、いまのところ残念ながら日本に導入予定はなし。日本へは現行タイプと同じ75PSのガソリンエンジンが導入されることになっています。

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ボディカラーも13色に大幅アップ。うち7色は新色。日本にはそのうち5色が導入される予定です。加えて屋根の色を「ブラック」や「ホワイト」に変えられる「ルーフパック」も設定され、これは日本にも導入される予定。

 

インテリアはダッシュパットを10種類のデザインの中から選べるという豊富さ。とはいえ日本での発売は来年なので、詳細はまだ決定ではないとのことです。

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今回はマイナーチェンジなので、エクステリアでの見た目に大きな変更はありませんが、フロントフェイスまわりやトリムなど、よく見ると違いが分かります。

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↑現行型

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一方で、一番進化したのはコネクティビティ系。Androidに加え、iPhone 6 Plusまでのスマホを接続できるラジオ「Composition Phone」とのペアリングが可能なうえ、VWのアプリ「maps+more」でナビゲーションとして使用もできます。さらにそこでは車両とトリップメーターなど、クルマの情報も表示。手書き入力機能も備えていて、スマホ画面に検索したい最初の文字や数字を書くと予測提案されます。

 

ちなみにナビゲーションシステムはオランダのカーナビゲ―ション会社「トムトム」製。試乗時はマッチングにまだ少し問題があるようで、時々カーナビが動かなくなる場面がありましたが、日本発売までにはクリアされるとのこと。

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Beatsとコラボした限定車の作り込みが素晴らしい

日本に導入されるグレード展開は、現行型と同様「move up!」と「high up!」ですが、GetNavi web的トピックスは限定車の「up! beats」。

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Beatsは、ヒップホップアーティストのDr.Dreと「インタースコープ・ゲフィンA&M レコーズ」の社長でありプロデューサーのジミー・アイオヴィン氏が2008年に立ち上げた人気ヘッドフォンブランド。Beatsのヘッドフォン市場でのマーケットシェアはなんと50%以上!「b」とロゴの入ったヘッドフォンやイヤホンをしている人を街で見かけたことのある人は多いはず。

 

あのレディ・ガガやセレーナ・ゴメス、リアーナ、日本ではAKBメンバー、韓国の「KARA」や「少女時代」のメンバーなどなど世界中のセレブが愛用していることでも知られ、若者や音にこだわる人に人気があります。Beats社は2014年よりApple傘下となり、現在はApple storeなどでも購入することができますが、ますますその認知度はうなぎのぼり。

 

そんな音にこだわる方やBeatsファン、あるいは人と違う「up!」が欲しいという方のためにBeats社のオーディオを搭載し、「b」のロゴをあしらったのが「up! beats」。8チャンネルのアンプ、デジタルシグナルプロセッサー、加えてAピラーに2個のツイーター、フロントドアに2個のウーファー、リアに2個のフルレンジスピーカー、スペアホイールのスペースにサブウーファーという合計7個の最高級スピーカーによって、車内はコンサートホールさながらの空間に早変わり。

 

インテリアにはBeatsデザインのファブリックシート、ダッシュパッド、専用のステアリングホイールやドアのシルトリム、ドアミラー、15インチのアルミホイール、BピラーにBeatsのロゴなどが入ります。

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ちなみに今回、BeatsとVWは、小型車用の手ごろな価格のプレミアムサウンドシステムを作るために協働。この協力関係でVWとBeatsは、特に若いお客様のニーズにも合うよう、お互いのノウハウを出し合っています。同時にBeatsは偉大な知見ととてもエモーショナルなイメージを持ち、さらに世界中で成功を収めているブランドなので、「パートナーにふさわしいと考えました」とのこと。

 

日本に「up! beats」が導入されるのは、ほかの「up!」とほぼ同時期で、2017年を予定しています。新型「up!」は、若者のハートをキャッチup!できるのでしょうか?