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2022/9/1 11:30

人気のMPV市場に中韓勢が挑む。インドネシアの最新自動車事情

ウーリン(上海通用五菱汽車)「コンフェロS」

コンフェロSは2017年のGIIASで発表された3列シートのMPVで、ウーリンがインドネシア国内でシェアを伸ばす原動力となりました。全長4530×全幅1691×全高1730mmという手頃なサイズのボディで、2720mmのホイールベースによって3列シートを成立させています。

↑インドネシアでウーリンのシェアを2.9%まで拡大する原動力となったコンフェロS

 

搭載エンジンは直列4気筒1.5LのデュアルVVT付DOHCで、最大出力107PS/最大トルク142Nmの動力性能を発生。トランスミッションは5速MTと組み合わせます。注目は駆動方式がFR方式を採用し、車体をフレームボディとしたことです。これは商用車ベースで設計されていることが背景にあります

↑駆動方式がFRということもあり、車高は高めとなっているコンフェロS

 

インフォテイメントシステムはBluetoothやミラーリンク機能に対応した8インチディスプレイを備え、サンルーフ、リアカメラ、電動パーキングブレーキを備えるなど、仕様的に不満が出ないよう設計されています。これが手頃な価格で買えることが人気を呼ぶ大きな理由になっているようです。

↑コンフェロSのインテリア。オーソドックスながら使いやすい環境を実現した

 

 

三菱「エクスパンダー クロス」

エクスパンダーは2017年のGIIASで公開された3列シートのMPV。「エクスパンダー クロス」は、その最上位モデルとして2019年にデビューしました。今回のマイナーチェンジでは車体前後を一新してSUVらしい力強さをアピール。さらに電動パーキングブレーキを標準装備し、前左右輪の制動力を調整して旋回性を高めるアクティブ・ヨー・コントロール(AYC)などの採用で走行時の安心感や乗り心地の向上をもたらしました。

↑車体前後のデザインを一新してSUVらしい力強さをアピールしたエクスパンダー クロス

 

リア周りはテールゲートをより立体的な形状とし、LED化した水平基調のリアコンビランプによってワイドで安定感のあるデザインとしています。アルミホイールには2トーン切削光輝仕上げの17インチを採用し、前後のスキッドプレートおよびドアガーニッシュのグレー塗装とのコーディネートと相まって、立体感あるスポーティさの表現に貢献しています。

↑より上質なイメージに変貌した新型エクスパンダー クロス

 

インテリアでは、水平基調の「ホリゾンタルアクシス」コンセプトのインストルメントパネルに、大径の4本スポークステアリングを新採用。メーターを8インチのカラー液晶として視認性の向上を図り、ステアリングホイールの操作スイッチから平均燃費や瞬間燃費などの運転情報や、AYCの作動状態などをメーター内で確認できるとのことです。

↑ステアリングから多彩なコントロールを可能西、電動パーキングブレーキも新採用

 

 

トヨタ「アバンザ」/ダイハツ「セニア」

「アバンザ」と「セニア」は、トヨタ自動車とダイハツ工業が共同開発した7人乗り小型ミニバンです。インドネシアで生産が行われてきた3列シートのMPVで、2021年11月に3代目が発表されました。インドネシアにおけるDNGA採用の第2弾に位置付けられ、アバンザにとって歴代初のFFとなったのも大きなトピックです。トヨタ・アバンザは、インドネシアで大ヒットを遂げている三菱・エクスパンダーを意識した造りとなっており、フロントにはシャープなLEDヘッドライトと大きく開口されたグリルを採用することで存在感をアピール。

↑昨年11月、歴代初のFF化を実現した3代目として登場したトヨタ・アバンザ

 

↑ダイハツが参考出品した「セニア・スポーツ」。トヨタ・アバンザと兄弟車の関係にある

 

リアはスクエアな形状にリアコンビランプとリフレクターを隅に配置することで、ワイド感あふれるデザインを印象付けています。

↑搭載エンジンは先代に引き続き、1.3Lと1.5Lガソリンをラインナップした

 

ボディサイズは全長4395mm×全幅1730mm×全高1665mmと先代よりも少し大きく、それに伴って室内長は160mm拡大することとなりました。パワートレインは1.3L直列4気筒ガソリンと1.5L直列4気筒ガソリンをラインナップ。トランスミッションには5MTに加えて「D-CVT」を組み合わせます。

↑実用性を重視したインテリア。トランスミッションは5MT以外にD-CVTも追加した

 

 

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