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2022/11/9 20:45

新型「エクストレイル」試乗。“技術の日産”をいかんなく発揮した傑出の走り!

インテリアは上質だが、“500万円カー”としての物足りなさも

インテリアの上質さも見事なものでした。運転席周りの手に触れる部分はすべてがソフトパッドで覆われ、デザインとしてもラグジュアリー感あふれる造りとなっています。シートサイズもSUVらしくたっぷりとしたもので、表皮に使われた新開発の人工皮革「テーラーフィット」のタッチ感もしっとりとした心地良さを感じさせてくれました。また、個人的には色味が少し濃いめに感じましたが、オプションのタンカラーのナッパレザーシートにするとプレミア感はさらに上がります。e-POWER初の1500W対応コンセント装備も見逃せません。

↑インテリアはソフトパッドが多用され、見た目にも触感的にも上質感が伝わる

 

↑シート表皮に使われた人工皮革「テーラーフィット」はしっとりとした心地良さ

 

↑日産車のEVやe-POWER車すべてを通して、初めて100VAC電源(1500W)コンセントが装備された

 

ただし、この仕様をフル装備で諸経費まで入れると500万円を楽に超えてしまいます。「エクストレイルもここまで来たか」と感慨深さとため息も出たりしますが、一方でデイライト機能が装備されず、グローブボックス内の照明や運転席側のシートバックポケットもないなど、“500万円カー”として不釣り合いな仕様も散見されるのも事実です。さらに「NissanConnect」の費用に無料期間はありません。このプランを契約することで、地図データ更新費用が3年分無料になりますが、せめて最初の1年間は無料にしてほしかったと思いました。

↑助手席グローブボックスは外から見たよりもかなりスペースが狭く、照明の装備もない

 

↑NissanConnectはSOSコールを含め、利用料として年間7920円(税込)の費用がかかる

 

とはいえ、新型エクストレイルの魅力は電動車並みの動力性能を持ちながら、充電する必要が一切ないのが最大の魅力です。「別に充電したいわけじゃない。電動車としてのトルクフルでスムーズなフィーリングに魅力を感じている」人にとって新型エクストレイルは、まさに最適な選択となることは間違いないでしょう。正直言って、最近まれに見る魅力的な走りを見せてくれ、これだけでも絶対に買いとなるクルマといって間違いないでしょう。

↑インフォテイメントシステムは12.3インチの大型ディスプレイを使用。再生中の楽曲のタイトルを表示するなど細かな演出も見事だ

 

↑後席用としてエアコンの独立操作ができ、シートヒーターやUSB端子(type-C/A)を装備

 

↑オプションの「BOSE Premium Sound Sytem 9スピーカー」とパノラミックガラスルーフはセットオプション

 

SPEC【G e-4ORCE(4WD)】●全長×全幅×全高:4660×1840×1720㎜●車両重量:1880㎏●パワーユニット:1497㏄水冷直列3気筒DOHCターボエンジン+交流同期電動機●最高出力:エンジン144PS/4400〜5000rpm[フロントモーター204PS/4501〜7422rpm・リヤモーター136PS/4897〜9504rpm]●最大トルク:エンジン250Nm/2400〜4000rpm[フロントモーター330Nm/0〜3505rpm・リヤモーター195Nm/0〜4897rpm]●WLTCモード燃費:18.4㎞/L

 

 

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