【Topics4】デンソーがより多くの情報が得られる次世代QRコードを開発
デンソーは日常生活ですっかりお馴染みとなったQRコードの次世代版2つを公開しました。
一つは、異なった情報を収録したQRコードを重ねることで、より多くの情報を得られる特徴を持つ次世代QRコードです。これは主として、自動車部品のサプライチェーンで使うことを目的に開発されたもので、材料のリストや調達情報のより詳細なデータを含めることができるそうです。たとえば材料がサプライチェーン内で循環するようになると、その生い立ちに関する正確な情報が必要となりますが、そういった時にもより多くの情報が書き込めるQRコードとして活用できるというわけです。
もう一つは、肉眼では見えないものの、赤外線を当てることで、スマホにインストールされた専用アプリでのみ読み取れるようになる「透明QRコード」です。いわば“隠しQRコード”とも呼ぶべき、新たな使い方を提案できる技術で、デザイン面でQRコードを掲載したくない場合や、セキュリティを重視した活用において役に立つ技術としています。
デンソーでは「自動車用バッテリー生産における二酸化炭素排出量のトレーサビリティを向上させ、サプライチェーンにおける信頼と信頼性構築の支援に役立つ」としています。
【番外編】中国・ウーリン、小型EV『Air EV』を海外初展開! 日本にも来るのか?
中国・上汽通用五菱(ウーリン)は2022年8月、中国で大ヒットした小型EV『宏光miniEV』のハイグレード版『Air EV』をインドネシアで発表し、大きな注目を集めました。『宏光miniEV』といえば、なんと言っても45万円前後(2020年8月の発売時、日本円換)という驚異的な低価格が最大の武器。その甲斐あって、今やその販売実績はテスラと肩を並べるまでに急成長しているのです。そして、その海外展開の第一弾がインドネシアで販売された『Air EV』なのです。
実は『宏光miniEV』が日本市場への参入を伺っているとの噂は2022年の春頃からありました。しかし、エアバッグやESC、さらに衝突軽減ブレーキも非搭載など、そのままでは日本の安全基準には合致せず、参入は難しいと考えられていたのです。そんな矢先、宏光miniEVは『AirEV』としてインドネシアで海外初展開を果たしたのです。
インドネシアでは欠かせないエアコンを装備したのはもちろん、上級グレードのロングには航続距離300kmを実現する大容量バッテリーをはじめ、キーレスエントリーや電子ミラー、電動パーキングブレーキも装備しました。ただ、こうした上級装備を加えた結果、価格はスタンダードレンジで IDR 2億3800万(約215万円)、ロングレンジで IDR 2億9500万(約266万円)と、ベース車の『宏光miniEV』から大幅な価格アップとなってしまいました。
とはいえ、日本の軽EVとガチンコで勝負できる価格帯でもあります。果たして日本への展開はあるのか。今後が楽しみです。