2024年9月26日に潜水艦で水中に潜り、今も地上に戻ることなく、水中での生活を続けている男性がいます。目指すは、ギネス記録の更新です。
「水中に滞在し続ける」という挑戦において、現在のギネス記録は100日。2023年に米フロリダで行われたものが最長記録です。これを20日も伸ばして新記録を打ち立てようとしているのが、ドイツの航空宇宙エンジニアのルディガー・コッホさん(59歳)。パナマの海の中で現在も寝起きして水中生活を続けているのです。
コッホさんの潜水艦スペースは約30平方メートルと、小さなワンルームマンション程度の広さ。ベッド、ポータブルトイレ、テレビ、パソコン、太陽光発電、インターネット、扇風機などの設備があり、基本的な暮らしには特に不自由を感じることはなさそうです。
ただし、窓から見えるのは、緑色の水中。薄暗い潜水艦の中にずっと閉じ込められていると、太陽の光や自然の風などが恋しくなりそうですが、コッホさんは「大変というわけではないし、つらさを感じることはない」と語っています。
それでも、「一番きついのは、時々ダイビングに行きたくなること」と言うコッホさん。陸上生活のぜいたくについては「シャワーをあびたい」と話しています。
潜水艦のなかではエアロバイクで運動を行い、水中滞在記録を表示する電光時計を見ては、目標とする120日までの残り時間を確認する……。そんな生活の大変さは、体験した人にしかわからないものなのかもしれません。順調にいけば、コッホさんは2025年1月24日に地上に浮上します。
【主な参考記事】
Yahoo! news. Watch: German man attempts to break record for living underwater. December 4 2024