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2025/2/13 11:15

英スーパーが便利性を追求したら裏目に…。客が罪悪感を抱いてしまう理由とは?

AIカメラが設置され、レジでの清算が不要な英ロンドンのAIスーパー。便利である一方、「万引きしている気分になる……」と、客の意見が分かれています。

↑なんだか気持ち悪い…

 

英国で多数の店舗を展開するアルディは2022年1月、ロンドンに「アルディ SHOP&GO」をオープンしました。店にはレジがなく、商品をスキャンしたり、お金を払ったりせず買い物できるのが特徴です。

 

この仕組みを可能にしているのが、専用アプリとAIカメラの存在。客はあらかじめ、アルディの専用アプリをダウンロードして、クレジットカードなどの登録を済ませておきます。そしてアプリのQRコードをスキャンして、店に入ります。

 

店内では、購入したい商品を直接自分のバッグに入れてOK。設置されたAIカメラがこの様子を監視しており、何の商品をバッグに入れたかを検知して、後日登録されたクレジットカードで精算されるのです。

 

購入をやめた商品は、バッグから商品棚に戻してよく、もし後日レシートで間違いがわかったら、購入後28日以内ならアプリから返金を求められるようになっています。

 

レジの列に並んだり、現金を用意したりするストレスがないため便利という意見がある一方、「この仕組みは気に入らない」という考えもあるようです。「(本当に正しく清算されるか)信用がならない」「自分のクレジットカードに簡単にアクセスできる」というようにセキュリティ面で不安を覚える人も少なくない模様。

 

同様のレジ清算不要の店舗を展開するアマゾンでも、当初の計画とは裏腹に、このような店舗の拡大はあまり進んでいません。もしかすると、「万引きしているみたいな気分」にさせるこの仕組み自体が、まだ人々には心理的に受け入れられないのかもしれません。

 

【主な参考記事】

The Sun. SMARTER SHOPPING I was so excited when the first AI Aldi opened on my street – it’s much quicker as there’s NO tills or self-checkout. February 5 2025