フライパンに油を引いて食材を炒める。そんな単純な料理ですら、Z世代の4割以上が「できない」と答え、自分の料理スキルの不安から、外食やフードデリバリーを利用している人が多いことがわかりました。
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Z世代の実態を浮き彫りにしたのは、英国のデートアプリ「FindingTheOne」が1500名を対象に行った、料理スキルに関するアンケート調査。
回答者のうち、Z世代にあたる18歳〜28歳の42%が「基本的な炒めものを作れない」と答え、27%は「簡単なスープも作れない」と答えたのです。また、「料理ができないから、外食を好む」と答えたのは64%、「自分の料理テクニックに対する不安が、外食やフードデリバリーを利用する理由になっている」という意見も半数近くに達しました。
その一方、料理がもっとも上手だった世代は44~59歳のX世代。85%が「キッチンでくつろげる」と答えています。さらに、29〜43歳のミレニアル世代でも68%が「さっと料理できる」と答えています。
若い世代になるほど、料理が苦手な人が多いというこの実態。「デートで家庭料理を好む」と答えたZ世代はわずか17%で、恋人に手作り料理をふるまう体験を期待している人は少ないのかもしれません。しかし、親に作ってもらった料理を自分が作った料理として恋人にふるまったことがあるというZ世代は21%もいたそう。
レストランのテイクアウトやフードデリバリーで届いた料理を、自分で作った料理のようにSNSで見せる若者がいるなど、料理ができないことを恥ずかしく思う人もいるようです。
自分がキッチンに立たなくても、コンビニでも冷凍食品でも、フードデリバリーでも、おいしい料理を気軽に準備できるようになった現代では、人々の料理スキルが低下してきているのかもしれません。
【主な参考記事】
New York Post. Gen Z is a failure at cooking — even whipping up a simple egg is ‘too stressful,’ they admit. January 27 2025