黒色の身体、大きな口、サメのように尖った歯……。海にはそんな魚が存在し、「黒い悪魔」と呼ばれています。普段は深海に生息しているのですが、つい最近、その姿が深海よりも浅い海域で世界で初めて目撃され、科学者たちを驚ろかせました。
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黒い悪魔が目撃されたのは、スペインのカナリア諸島にあるテネリフェ島から沖に約2kmの地点。この周辺で調査を行っていた科学者チームが見つけました。
黒い悪魔の正体は、黒または暗褐色の身体が特徴のペリカンアンコウ。自分よりも大きい獲物を食べることができるという大きな口には、尖った歯がびっしりと生えています。普段生息しているのは水深200~2000メートル。光がほとんど届かない真っ暗な海の底で、この悪魔と対峙した魚たちは、ぎょっとするに違いありません。
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このアンコウは通常なら海の深い所にいるため、生きた姿を白昼に目にする機会はめったにないそう。だからこそ、黒い悪魔の姿を捉えた科学者たちは、興奮と困惑に包まれたようです。
なぜ浅瀬に現れたのかは不明ですが、海底で何かが起きており、そこから逃れるようにして海面近くへ来たのかもしれません。
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【主な参考記事】
Daily Mail. Nightmarish ‘black demon’ fish is seen in broad daylight for the first time EVER – as baffled scientists spot one off the coast of Tenerife. February 11 2025