「とにかく時間がない!」
子どものいる共働き夫婦は、自分の仕事や食事の準備のほか、子どもの宿題の手伝いなどで日々追われ、ゆっくりと夫婦で座って話をすることもままならないもの。ニューヨークで暮らす私の家庭も共働きで、青息吐息で毎日を送っています。
共働き家庭では何よりもチームワークが大切ですが、チームワークを上げるために肝心なのはスケジュール管理です。ところが子どもの学校行事や習い事、お誕生日会やプレイデート(子ども同士の遊ぶ約束)のスケジュールは細かくて煩雑。さらに、日用品の買い出しなどもあり、夫婦間でのコミュニケーションなしには共働きは成り立ちません。
そこで役に立つのが「Google Calendar」と「Google Keep」。今回は私たちがこの2つをどのように使っているのかをご紹介します。
夫婦共有「Google Calendar」で子どものイベントを乗り切る
夫は自分の仕事やプライベートの予定はほぼ完璧に把握していますが、子どもの学校行事や習い事、お誕生日会などの予定となるとすべて妻に任せっきり。これでは困ってしまいます。
そこで活躍するのが定番サービス「Google Calendar」。わが家では、私が子どもの友達からの誕生日会のお誘いなどのメールを読んで、予定を確認し、参加か不参加の返事をしています。子どもが2人いるので、パーティー会場へ子どもを連れて行くのは夫の役割で、もう1人の子どもと家に残るのは私です(そして平日用の食事の作り置きや洗濯、掃除をします)。
このような誕生日会のシーンでは、招待メールに記載されたパーティー会場の住所をカレンダーに入力しておけば、「住所はどこだったっけ?」と出発間際に確認しなくてもOK。カレンダーを開けて、入力してある住所をタップしてグーグルマップで開けば、会場へすぐに向かうことができます。
また、アラートを「Time to leave」に設定しておけば、Googleがスマートフォンの位置情報から目的地までどれくらいかかるかを計算し、出発しなければいけない時間になると自然とアラームがなるように設定することもできます。
Google Calendarは複数作成してスケジュール管理を分かりやすく
ピンクは私個人の予定、緑は仕事関係、オレンジは夫婦共有と、一度に複数のカレンダーを表示することが可能。そのため、例えば筆者の友人の誕生日や仕事のスケジュールなど、夫に関係のない予定は彼のカレンダーには表示されないように設定でき、不要なリマインダーを受け取ることもありません。
Google Keepで家事分担をスムーズに
Google Calendarはすでに広く知られたサービスですでに活用されていることも多いでしょう。そこで、私たちが重宝しているもう1つのアプリ「Google Keep」を紹介します。Google Keepはメモアプリで、簡単にリストを作れるなど、使い勝手に優れているのが特徴です。
私は料理担当なので、買い足さなくてはいけない食料品を把握しているのですが、実際に買い物に行くのは帰宅時間が早い夫。そこで、料理をしながら「あ、パスタがもうすぐなくなる」と気がついたら、Google Keepにさっとメモします。仕事が早く終わった日を見計らって買い物に行く夫は、いちいち筆者に何を買ったらよいかを確認せずに、Google Keepの買い物リストを見ながらショッピングをすることができます。
思いついた時にいつでもGoogle Keepでメモ
食料品のショッピングリストだけでなく、「観たい映画のリスト」や「家の中でリノベーションしたいところのリスト」など、夫婦でやりたいことは夫婦共有リストとしてメモしてあります。ペーパータオルが最後の1ロールとなればスマートフォンからGoogle Keepにメモ。ちょっとした会話の中に出てきた面白そうな映画のタイトルも、次に夫婦そろって一緒に映画鑑賞するなんて贅沢な時間を取れるのは何週間先の話か分かりませんが、忘れてしまわないようにメモ。そして夫婦で映画を観られそうという日には、2人共有の「映画リスト」から何を観るかを選びます。
仕事、家事、子育てとお互いの顔を見ながらゆっくりと話をする時間もままならないような多忙な共働き家族だからこそ、少し時間に余裕があるときは、仕事でやりがいを感じていることやストレスに感じていること、子どものことなど、気の向くままに会話をする時間を設けたいものです。Googleの多彩な機能さえあれば、家庭内の連絡は効率的に済ませることもできます。
共働き家庭で最も貴重なリソースは「時間」です。Googleのような無料で便利なツールをうまく活用して、夫婦や家族で楽しめる時間を増やし、ストレスの少ない共働きライフを送ってみてはいかがでしょうか。