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2018/7/6 11:00

インド発のキラキラフードが「Glitter food」がポスト・インスタ映えに名乗り

2017年、レインボーパステルカラーのカラフルな「ユニコーンフード」が流行り、アイスクリームやドーナツなどのスイーツやピザが色とりどりに変身しました。スターバックスからはユニコーン・フラペチーノがアメリカやカナダ、メキシコで期間限定商品として発売されていたことを覚えている方もいるかもしれません。

 

そして2018年、ユニコーンフードはさらなる進化を遂げ、「Glitter food(グリッターフード)」が現れました。グリッターとは「キラキラ光る」のことで、食用グリッターを使った「キラキラフード」が、カフェラテやケーキだけでなくビールなどにも使われるほど流行しているのです。本稿では、今年、ほかの何よりもSNSで話題になりそうなキラキラフードに迫ります。

 

インドから火がついたグリッターフード

キラキラフードは、インドのムンバイにあるカフェ「Coffee by Di Bella」が、カフェラテのラテアートにグリッターをのせ、キラキラ光り輝くカフェラテを提供したことが発祥とされています。それがSNSで瞬く間に人気となり、他国で真似する人が次々に出現。現在ではアメリカのレストランやカフェ、ベーカリーでキラキラ輝くグリッターフードが人気を集めています。

 

カフェラテアートをはじめとして、いろいろな食べ物がキラキラの「Glitter food」として登場しています。例えば、ニューヨークの「The bagel house」は、もともとカラフルなベーグルで人気を集めていましたが、最近ではトッピングとクリームにグリッターを入れた「レインボーベーグル」を$3.95で販売中。

マカロンやドーナツ、カップケーキといったスイーツがグリッターパウダーで大変身するのですが、スイーツの飾りとしてなら、あまり抵抗なく食べられるかもしれませんね。

キラキラになるのはスイーツだけではありません。サンフランシスコにある「DAGWOODS」というピザレストランでは、「Magical AF」というレインボーピザが味わえます。Instagramでセレブが紹介したことで一気に火がつきました。Mサイズで$20とアメリカではお高めのピザになりますが、人気のようです。

次は光り輝くビール。ノースカロライナ州にあるブルワリー「Durty Bull Brewing Company」には普通のビールよりも黄金色に輝くキラキラビールがあるのです(上の写真・右)。この会社のマネージャーを務めるMatt Pennisi氏は「私たちのビールは、放し飼いで天然芝を食べて育ったユニコーンから造ったビール」と話しているそう。ブルワリーならではのエッジが効いたビールですね。

最後に紹介するのは、ロンドンにある「The Fox Under The Hill」というパブ。クリスマスシーズン限定で、グレイビーソースをグリッター入りのものにアップグレードできるサービスを行っていました。黒く輝くソースをかけて食べるのは少し勇気がいりそうですが、クリスマスの特別な夜に特別な輝きをプラスしてくれるかもしれませんね。

 

食べても大丈夫。でも慎重に

ただ、キラキラの見た目で「本当に食べても大丈夫?」と思ってしまいますよね。「Lustre Dust」と呼ばれる食用のラメパウダーは、砂糖、マルトデキストリン、雲母系真珠光沢顔料などから作られているので、基本的には食べても問題ないそう。FDA(アメリカ食品医薬品局)のウェブサイトによると「ほとんど毒性がない」または「装飾目的のみ」と表示されています。しかし、成分リストの表示がない場合は、食品に直接使用しないよう飲食店に注意を呼びかけています。

 

スーパーの製菓コーナーには、手作り用のカラフルなグリッターが数多く並んでいます。アメリカでは、誕生日などのパーティーイベントには、まずテーマカラーを決めてから色を揃えることが多いので、ケーキもテーマカラーに合わせて作れるよう様々なカラーが揃っています。

 

キラキラフードは見た目のインパクトが抜群で、SNSで注目を集めることも確実でしょう。アメリカでは、2018年のトレンドフードとして「Glitter food」が食べられる飲食店が増えてきているので、アメリカを訪れる機会があれば、一度くらいは試してみてはいかがでしょうか?