ワールド
2019/1/28 19:00

遠距離恋愛を成就させたカップルに最高のプレゼント! オランダの「エアポートウェディング」がなんとも憎い

2018年9月、ある1組のカップルがオランダで結婚式を挙げました。その結婚式場となったのは、オランダのアムステルダム・スキポール国際空港(以下、スキポール空港)。同空港とKLMオランダ航空(以下、KLM)が全面サポートしたこのウェディングは、空港ならではの魅力が随所に盛り込まれた素敵な式となり、世界で話題となりました。

 

2人の思い出の場所が結婚式場に

今回のエアポートウェディングは、スキポール国際空港がKLMの協力のもと企画したもの。同空港のFacebookで18年のバレンタイン企画として発表され、エアポートウェディングを行いたいカップルの公募が行われました。

 

結婚式を行っている空港は世界各地にあり、ウェディング企画も決して珍しいことではないのかもしれません。しかし、オランダのフラッグシップであるKLMがバックアップしているということで、従来のエアポートウェディングでは実現が難しいような素敵な演出もあちこちに盛り込まれました。

 

この企画で見事選ばれたのが、ピーターとジョセリンのカップル。ピーターはオランダ出身、ジョセリンは中央アメリカの国・グアテマラの女性で、ジョセリンがオランダを訪れていたときにピーターと出会ったのです。超遠距離恋愛をすることになった2人にとって、スキポール空港はいつもうれしい再会の場であり、涙があふれる別れの場でもあったそう。そんな2人が、思い出の地であり2人の絆を強く結びつけていたこの空港で、結婚式を挙げることになったんです。

 

プライベートジェットで登場

結婚式の祭壇が設置された場所は、滑走路が真正面に見えるところ。本来は一般人が立ち入りできない空港敷地内には特別に椅子などが置かれました。

 

そして、特に今回の結婚式で魅力的だったのが、新郎新婦の登場方法。2人はKLMのジェット機に乗り周囲を遊覧飛行。空港に戻ると、放水シャワーとともに空港の職員たちからも温かい拍手で出迎えられ、家族たち参列者が待つ式場にジェット機から登場したんです。

 

その後、2人は誓いの言葉を交わし夫婦となりました。もちろんケーキカットやファーストバイト、参列者全員との乾杯、家族との記念写真も空港のこの場所で実施。最後には、KLMから2人に、ハネムーン旅行の飛行機チケット(カリブ海のアルバ行き)もプレゼントするというサプライズ付きで、幸せに満ちあふれた結婚式は幕を閉じました。なんとも憎い演出ですね。

地球のほぼ反対側に位置するオランダとグアテマラ。そんな計り知れない距離を乗り越えて結ばれた2人にとって、これほど思い出に残るウェディングはきっとなかったでしょうね。