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2019/10/3 19:00

かっこいいデザインは生まれるか? Facebookがレイバンと「スマートグラス」を開発

メガネのグラス部分にデジタル情報を表示させる「スマートグラス」。まだ広く普及するほどには至っておりませんが、各社がしのぎを削って開発を進めています。Facebookも数年前からスマートグラスの開発を行っていますが、そんな同社が「レイバン」の親会社と提携し、スマホに代わる商品としてスマートグラスの開発を進めることが先月、米CNBCで報じられました。

FacebookがARやVRの技術開発を行っているのは、ワシントン州シアトル郊外の街レドモンドにある「Facebookリアリティラボ」という研究施設。これまでにも、スマートグラスに搭載可能なAI音声アシスタントの開発が行われています。しかし、数年前から始められたと言われるスマートグラスの開発は難航している模様。特に、眼鏡やサングラスのような、消費者に魅力的なサイズまで小型化するのに苦労しているようです。

 

コードネームは「オリオン」

そこでFacebookが手を組んだのが、イタリアの「ルックスオティカ」。サングラスブランド「レイバン」の親会社で「オークリー」も傘下にもつ世界的な眼鏡企業です。2018年には世界最大のレンズメーカーであるフランスの「エシロール」と合併し、眼鏡業界の最大手企業としてますます存在感を高めています。

 

そんなルックスオティカと提携し、Facebookが開発を進めているのが、コードネーム「オリオン」と呼ばれるスマートグラス。特にFacebookのマーク・ザッカーバーグCEOはスマートグラスの開発に強い関心を抱いていると言われており、うまく行けば、将来はスマートグラスがテクノロジー業界において「次に来るモノ」になるのかもしれません。

 

ルックスオティカは、かつてグーグルとスマートグラス「グーグルグラス」の共同開発を行ったこともあります。グーグルグラスは開発中止という結果になりましたが、同社はスマートグラスの開発のノウハウを持っていると見られます。

Facebookは今回のルックスオティカとの提携で、2023年~2025年にスマートグラスの商品化を考えている模様。またアップルもスマートグラスの開発を進めていて、近々発表されるのではという憶測がネット上でも飛び交っています。

 

手のひらサイズの携帯でほぼあらゆることができてしまう利便性とiPhoneの美しさから、スマートフォンが瞬く間に世界中に広まったように、スマートグラスが機能だけでなくデザインでも素晴らしくなれば、スマホのように世界的に大ヒットする日がやってくるのかもしれませんね。

 

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