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2021/6/8 6:00

“元祖”育成型ゲームがさらに進化! 新型「たまごっち」が2021年夏に米国で発売

1990年代に大流行したバンダイの「たまごっち」。“地球外生命体”という設定の可愛らしいキャラクターを本物のペットのように育てるこのゲームは、これまでにブーム、没落、そして復活を経験してきました。最近では大ヒットアニメ『鬼滅の刃』とコラボした「きめつたまごっち」を発売するなど進化を続けていますが、日本と同様に、その人気は現在アメリカでも再燃しているようです。

↑2021年夏に米国で新発売される「たまごっちPix」。写真提供/www.tamagotchi.com(Bandai America)

 

たまごっちブームはアメリカでも起こりました。米紙「ロサンゼルス・タイムズ」や「ニューヨーク・タイムズ」の記事によると、1997年5月にアメリカで初めてたまごっちが発売されると、瞬く間に話題をさらい、アメリカ国内の同年5月と6月の「最も売れたおもちゃランキング」で1位を獲得。1個15〜18ドルで販売されていましたが、店舗で品切れになると、闇市場で100ドル近くで取引されたこともあったとか。アメリカ国内の販売個数は300万個とも言われ、当時の大ヒット商品になったのです。

 

この人気の理由は日本と同様に、いつでも気軽に持ち運びできるサイズ、数千円程度という低価格に加えて、ペットの飼育を疑似体験できることが挙げられます。たまごっちが登場してから数年以内に、ディズニーのリトル・マーメイドやポケモンなどの人気キャラクターを使ったバーチャルペット型ゲームがアメリカでも数多く生まれました。まさに「たまごっちエフェクト」と言えるでしょう。

 

ついにソーシャル化

そんなアメリカで「90年代のブームが再び!」と話題になっている理由は、2021年夏に北米で新製品「たまごっちPix」が発売されるからです。25年前のアナログ式で遊べる初代たまごっちと最新版で大きく異なるのは、初めてカメラが内蔵されたこと。手のひらサイズのたまご型と3つのボタン配置は変わることなく、キャラクターと一緒に写真を撮る機能が加わり、撮影した写真はデバイス内に保存できます。

 

SNSのような機能も搭載されました。友だちのたまごっちがポップアップ画面で現れる「探検モード」が組み込まれ、「Tama Code(タマ・コード)」を通して一緒に遊ぶこともできます。

 

たまごっちPixの色はピンク・紫・青・緑の4色。言語は英語・スペイン語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・ポルトガル語を使用できます。対象年齢は6〜12歳。価格は59.99ドル(約6570円)です。

 

北米では2年前の2019年に、モバイルアプリと連動し、カラフルなパッケージに入った「たまごっちオン」が発売されています。バンダイアメリカではこの販売個数を発表していませんが、この売れ行きが好調だったことから、たまごっちPixを販売することになったのかもしれません。育成型デジタルゲームの“元祖”は、20年以上の時と国を超えて愛され続けているようです。

 

※1ドル=約109円(2021年6月6日時点)