客室乗務員やパイロットなど、航空会社の制服は、転売されたり悪用されたりしかねないリスクが付き物。そこで大韓航空は、これまでは廃棄されるだけだった古くなった制服を再利用して、ファーストエイドキットにすることにしました。
出来上がったファーストエイドキットは、手のひらサイズのポーチに、解熱剤や風邪薬などの医薬品が入れられたもの。このポーチに、かつて大韓航空の従業員が着用していた制服の生地を使用しているのです。
ポーチは黒色と水色の2種類があり、黒いほうはパイロットの制服、水色のほうは客室乗務員の制服から作られています。パイロットの制服の袖や肩にはラインが入っていますが、そのラインの部分もポーチのデザインに生かされていて、「パイロットらしさ」を感じさせてくれます。また、水色は大韓航空を象徴するコーポレートカラーでできているため、これまた航空ファンの心をくすぐる仕上がりかもしれません。
今回の取り組みは「アップサイクル」と呼ばれます。アップサイクルとは、本来なら廃棄されるはずだった物を、アイデアやデザインによって新しい付加価値を加えて別の物に創造すること。制服として使われていた物がファーストエイドキットになることは、廃棄物を減らし資源を大切することにもつながります。
今回のポーチは、太陽光発電を利用している工場で作られ、生地の洗浄工程では環境にやさしい生分解性の洗剤が使われるなどの配慮もされたとのこと。出来上がった500個のファーストエイドキットは、ソウルにある高齢者の福祉センターと小学校に寄贈されたそうです。
同社はこれまでもアップサイクルの取り組みを行ってきており、機体の一部をネームタグにしたり、救命胴衣をトートバッグに生まれ変わらせたりして、同社のオンラインストアで販売しています。他の航空会社も大韓航空に続くかもしれません。
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【主な参考記事】
Simply Flying. Korean Air Is Turning Old Uniforms Into Upcycled First Aid Kits. Aug 23 2023