メキシコの大統領官邸には、どこから迷い込んだのか、19匹の野良猫が自由きままに暮らしているそう。先日、そんな猫たちについて、メキシコ大統領が「生きた固定資産」と宣言したのです。
大統領官邸には19匹もの野良猫が歩き回り、会議やインタビュー、さらに公式行事の最中でも周囲を自由に歩いているそう。実際、ロペス・オブラドール大統領の会見中に1匹の猫がカメラの前に立ってしまい、官邸の職員が猫を抱き上げたこともありました。そんなことで、この猫は一躍メキシコで有名になり、猫たちは大統領官邸のシンボルになっているんです。
官邸の職員は「19匹がこの建物に住み着いているのか、もっと多くの猫が出入りしているのか、わからない」と話していますが、建物の小さな割れ目などから中に入り込んだのではないかと考えられています。
大統領官邸があるのは、かつてこの地域で栄えたアステカ帝国の皇帝モクテスマの宮殿があった場所。そして古代アステカでは、犬を大切にする文化があり、この時代の遺跡から犬のための墓も見つかったことがあります。
そんな動物と共存してきたメキシコの文化が背景にあるのか、このたび大統領が猫を「生きた固定資産」と宣言したわけです。そしてこの宣言を受けて、現大統領が退任した後も、猫たちにエサを与えたり、世話をしたりすることが財務省の仕事となりました。
もし、ニュースでメキシコ大統領の会見などを目にしたら、宮殿猫が写っていないか注目してみると良いかもしれません。
【主な参考記事】
ABC New. A new declaration in Mexico gives 19 cats roaming the presidential palace food and care fur-ever. April 6 2024