ジェットスキーのように水面を駆け抜けていく円盤……。「宇宙からやってきた本物のUFOか!?」と一瞬目を疑ってしまうこの乗り物は、ベトナムの男性が自宅で手作りで制作したジェットボートなのです。
「夢みていた物を作ってしまった」。そうSNSに書きこんだのが製作者のトラン・ロン・ホーさん。時速およそ50kmで水面を駆け抜ける円盤には、自動で開閉するドアがつき、内部には操縦席が設けられ人が座って操縦できるようになっています。
空飛ぶ円盤そのものとも言えるこの乗り物を、ホーさんは自宅で手作業で作ったというから驚きです。その工程をYouTubeで公開し、再生回数はすでに100万回を超え、世界中に大きな反響を呼んでいるのです。
その動画によると、砂で円盤の型を作るところからスタート。そこにグラスファイバーやエポキシを重ねていきます。近未来のUFOといった雰囲気を出すために、格子をつけて補強しながら、六角形の窓も開けていきます。
内部にはハンドルとペダルを設置した操縦席も完備。速度計のほか、ライトが点滅するボタンなどもある、夢のような操縦空間ができあがりました。
テスト走行ではボート全体が後方に傾きがちで、乗り心地はまだ完全とは言えないかもしれません。しかし、このインパクトのある外観と、ジェットボートとしての完成度の高さから、世界中から感嘆の声が上がっているよう。
「こんな才能を持った人を見たことがない!」「私は引退したエンジニアだが、これまで見た物のなかで最もクールだ!」などと、絶賛の嵐です。
ホーさんのこのジェットボートは、あくまでも娯楽で動画を撮影するために作った物で、商業用の販売は考えていないとのこと。
ただし、ホーさんのFacebookのファンページには、「購入したい人がいるなら、今後もっと面白い動画を作るための資金を集めるために販売します!」と書いてあります。このUFO型ジェットボートが売れたかどうかは不明ですが、世界中でニュースとして報道されていることからも、きっと購入者が現れるのではないでしょうか? ホーさんの次回作に期待が高まります!
【主な参考記事】
Daily Mail. Out of this world! Inventor builds a fully functional flying saucer-inspired jet boat – as incredible footage shows the vehicle reaching 31mph as it skims across the water. September 19 2024