ウェブサイトの各種問い合わせに数多く導入されているチャットシステム。AIによる対応と、本物の人間が対応している場合がありますが、その2つをきちんと見分けられていますか? もしかすると、人間そっくりのAIチャットボットがあなたの情報を引き出して悪用しようと企てているかもしれません……。
AI技術が発達すればするほど、それを悪用した詐欺が横行しやすくなります。そのような悪用目的で作られたチャットボットは、人間のふりをする可能性が高くなるのだとか。
英国でサイバー関連の企業を経営するサイモン・ニューマン氏は「チャットボットやディープフェイクの中には、非常に優れていて、本物と違いを見分けることがほとんど不可能な物がある」と警告しています。
例えば、チャットボットとの会話の中で、自分の住所や氏名といった個人情報やクレジットカード番号などを教えてしまったら、それを悪用されることだってあり得るのです。
そこで大事なのが、自分がいま会話しているチャットの相手がAIなのか、それとも人間なのか判断すること。サイモン氏は、AIチャットボットを見分ける二つのポイントを明かしています。
1つ目は、返答までにかかる時間。「ほとんどのAIチャットボットは、質問に対してすぐに返答しますが、人間なら返答するまで時間がかかるため少し遅れます」と、サイモン氏は言う。
2つ目は、同じ種類の返答が繰り返されているかどうか。同じ返答が何度も返ってくる場合は、AIチャットボットの可能性があるそうです。
また、文法的に誤った文章を返してくる場合も、AIチャットボットであるかもしれません。
これだけチャットボットがさまざまなシーンに使われているなか、AIによる詐欺を完全に阻止することは難しいもの。しかし、「怪しい」と思うなんらかのヒントが隠れていることは大いにあり得るので、そんな「違和感」を感じたときは十分に用心した方が良さそうです。
【主な参考記事】
The Sun. IM-BOT-STER! Look for two mistakes every time you text or DM someone – they’re dead giveaways that you’re being targeted by evil AI. September 23 2024