雑貨・日用品
2017/12/3 10:50

【100均比較】重曹/クエン酸/セスキ炭酸ソーダ/過炭酸ナトリウム(ソーダ)、100均のナチュラル洗剤4種類はどう違う?

もうすぐ大掃除の季節。この機会に、1年間のこびりついたガンコな汚れをしっかり落としたいもの。100均にはさまざまな洗剤が並んでいますが、最近は特に、ナチュラル洗剤と呼ばれる粉末状のものが人気です。

 

でも、重曹やセスキ炭酸ソーダ、過炭酸ソーダと成分の名前を言われても、どう使ったらいいのか戸惑ってしまいませんか? そこで今回は、100均で販売されている代表的なナチュラル洗剤4種類の違いを簡単にまとめました。これを参考に適材適所でガンコな汚れに立ち向かって下さい!

 

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10年分の汚れもするり! 掃除後の部屋を見た人が驚くほどきれいになる「重曹とお酢の使い方」

 

その1)重曹

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15年ほど前に、「安全で値段も安く効果抜群」と注目され、今やすっかりナチュラル洗剤の代表格となった重曹。重曹の正式名称は「炭酸水素ナトリウム」で、もともとベーキングパウダーとしてケーキをふくらませる食品添加剤としても使われていました。

 

弱アルカリ性なので、油汚れ(酸性)に強いのが特徴。細かい粒子は素材を傷つけにくくクレンザーとしての性質も併せ持っています。水に溶いて台所のシンクや洗面所などに霧吹きで吹きかけたり、汚れのひどい場所には水で練ったペーストを直接つけたりと、使い勝手がいいのも重曹の長所です。

 

 

その2)クエン酸

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重曹とともによく知られているのがクエン酸です。クエン酸は柑橘類などに含まれる酸性の成分。レモンや梅干しの酸っぱさのもとになっています。天然成分で食品添加物としてもよく利用されていますが、このクエン酸にも高い洗浄力があります。

 

今回紹介する他の3種類はすべてアルカリ性ですが、クエン酸は唯一の酸性。アルカリ性の汚れを中和し、落とす働きがあります。得意なのは水に含まれるカルシウムなどが固まった水回りの白い汚れやお風呂の水あか。

 

また、尿汚れもアルカリ性なので、トイレのしつこい黄ばみもクエン酸を溶かした水をスプレーすると落としやすくなります。ただし、酸性なので塩素系の洗剤と混ぜては絶対にダメ。タンパク質も溶かすので手荒れにも注意して下さい。

 

 

その3)セスキ炭酸ソーダ

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セスキ炭酸ソーダは、ここ数年注目を集めているナチュラル洗剤です。「セスキ」とは聞き慣れない言葉ですが、調べてみるとラテン語で「3/2」を表す接頭語で、1.5倍という意味で化学に使われるそうです。

 

pH8~8.5の重曹よりも強いpH9~10のアルカリ性で、水にも溶けやすいという特徴を持つセスキ炭酸ソーダ。拭いただけでは落ちないスイッチや壁の手垢汚れに強く、頭を悩ますガス台や換気扇の油汚れにも力を発揮します。水500mlに対して小さじ1杯を溶かしてスプレーするのが基本の使い方です。重曹の上位版といったイメージでしょうか。

 

 

その4)過炭酸ソーダ(過炭酸ナトリウム)

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こちらはセスキ炭酸ソーダの姉妹版とも言え、炭酸ソーダに過酸化水素が混ざっている洗剤です。およそpH10~11のアルカリ性で洗浄力が高いうえ、過酸化水素の漂白力も持ち合わせています。主な用途は、ふきんなどの布や台所用品・洗面用品の漂白、また、排水管パイプや洗濯槽の汚れ落としにも使われます。タイルの目地のカビを落とし、白くする効果もあります。

 

ただ、タンパク質を溶かす力がかなり強いので動物性繊維(毛・絹など)に使うと傷みやすく、また手も荒れやすいので、軽い油汚れだったら重曹やセスキで十分だと思います。これまであまりナチュラル洗剤を使ったことがないという方は、まずは安全で扱いやすい重曹から試してみるのがオススメです。

 

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