雑貨・日用品
2018/7/2 17:30

「今治タオル」の躍進と「5秒ルール」――銀座進出の最古参メーカー「藤高」にブランディングについて聞いてみた

藤高が満を持して銀座に直営店を開店! その理由は?

――今治タオルのなかでも、それだけ重要な位置にいる藤高が今回、東京・銀座に進出した経緯をお聞かせください。

藤高:これまで今治タオルのブランディングに注力してきましたが、それに頼らない弊社としてのブランド力を高めたいという思いがありました。
確かに今治タオルはブランディングとして成功しましたが、ただ今治にいるだけでは新しいお客さま、特に一般のお客さまはなかなか来ていただけません。

 

こういったなかでより多くの一般のお客さまに直接弊社の商品を手にとっていただくために、また、法人のお客さまであっても、気軽にお知り合いになるための場所として、東京・銀座に直営店を開店しました。

 

――まだ開店して間もないですが、評判はいかがですか?

藤高:工事をしている段階から、外を歩かれている方から「何ができるの?」「タオルのお店? じゃあオープンしたら遊びに来るね」とお声がけをいただくなど、期待通り、お客さまと近いお店ができたと思っています。実際に弊社の商品を手にとっていただく機会も増え、開店して良かったと思っています。

 

――実際にお店で売られている商品はどれもステキですが、いくつかのラインによって製品特徴が異なるので、そういった質問などもその場で可能なのは便利ですね。

藤高:そうですね。常に新しい開発をしており、新商品はいち早く発信していきたいと思っていますので、こういった場はとても有意義だと考えています。

↑藤高が「至高のタオル」を目指して織り上げた「世界鶴―月―」。インドの最高級綿、スピンゴールドを使用しています

 

↑抱きしめてホッとするようなふわふわの肌触りを目指して作られた「世界鶴―花―」。綿の繊維が長く、毛羽落ちが少ないのが特徴

 

↑見た目のボリュームからは想像できない軽さの「世界鶴―風―」。エジプトの長綿ギザを使い、糸のなかに空洞を作ることで、空気を紡ぐのような軽さを実現しています

 

↑「究極のベーシックタオル」を目指して作られた「HOUSE TOWEL」。ハウスワインのように、気軽に手にとってもらうための製品ラインですが、毛羽が出にくく、糸がやせにくいなど品質面も抜かりありません

 

↑これまでの黒いタオル(1番上左側のハンドタオル)は、どこか白ちゃけた印象がありましたが、それを改善するために開発された「BK100」。フォーマルなシーンでも使えそうなアイテムです

 

↑『五彩織り クリムト「農家の庭」』。世界初のフルカラージャガードは藤高がものづくり日本大賞を受賞した特許技術。クリムトの名画がタオルで美しく再現されています
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