GNWではテクノロジーに関連する記事を日々出していますが、そのなかで近年目覚ましい進化をしているのが育児関連のアイテム。
「育児日記」が新時代へ! 「スマートスピーカー」を使うとストレスが減って夫婦円満に
寝ている子を起こさない! 「赤ちゃんに優しい」家電アイテム7選
IoTといったトレンドの技術を取り入れたものから、新しい技術でなくても育児を楽しく&便利にするアイテムが様々登場しています。
そこで今回GNWでは最新の「育児×テクノロジー」の情報をキャッチアップすべく、大手ベビー用品メーカーのピジョンが運営する情報サイトのピジョンインフォとコラボし、「育児テック・カレッジ」を開催。「テクノロジーで育児をもっと楽しく!」をテーマにし、これから人生で初めてパパとなる男性を主な対象にした、男性による男性のための育児講座を実施しました。
このレポートでは、同イベントの中で紹介された、また紹介しきれなかった、育児で使えるプロダクトやグッズを8個紹介します。
【PART01】 IoTを活用して育児をする
最新の家電製品のように、育児もインターネットにつながるとますます便利になります。その一例が育児記録。手で書くというアナログ式もいいのですが、忙しい生活のなかで続けるのはなかなか大変です。そこで便利なのがスマートスピーカーを活用した育児記録。音声入力やメッセージングアプリの強みが活かされたテクノロジーです。
【その1】手を使わずに声だけでできる「話すだけ育児記録」
話すだけ育児記録
「Clovaスキルストア」にて入手可能
LINEが開発したAIアシスタントのClovaに「授乳」「おしっこ」「寝た」などと話しかけるだけで、授乳の量や便、睡眠、赤ちゃんの体温などを時刻と一緒に記録することができるスキル。赤ちゃんを抱っこしたり、お世話したりしながら記録がつけられて、書き忘れも防ぐことができます。記録された情報はLINEグループに通知され、家族間で共有可能。外出先でも育児の様子がわかります。
情報共有と可視化が育児意識を高める
イベントで最も時間を割いたのが、「スマートスピーカーを活用した育児記録」ができる本アイテム。
この記録は、赤ちゃんのお世話で手が離せないときも、スマートスピーカーのClova(イベント内では「はかせ」という名前を付けました)とLINEを使うことで、手を使わずに育児記録が残せるというもの。例えば、おうちで赤ちゃんがうんちをしたとき、ママがおむつを替えながら「はかせ」に「うんちが出たよ」と報告します。すると、その時刻と内容が記録され、LINEに通知されます。仕事中のパパにもメッセージが届くんですね。
このように、常に記録することのメリットの1つに、育児の様子を夫婦で共有できることが挙げられます。例えば、夜中に赤ちゃんが泣き出したとき、パパはママが最後にいつ授乳したのかを知っているため、ママを起こさず、適量の授乳をすることが可能に。さらに、「毎朝8時に今日の記録教えて」と声をかけると、Clovaが1日分のデータを声で教えてくれるほか、LINEにも同じ内容が送信されます。
「仕事でも家庭でも情報の共有や可視化は大事。その人しかわからないのではなく、ほかの人が代わりにできる状況を作っておけるといいですね」と本スキルを開発したヴァル研究所の伊藤英明さん(4歳児のパパ)は言います。
【PART02】最新家電で育児しやすい環境を作る
ほかにも育児を助けるテクノロジーはあります。ここでは、GetNavi webの編集長・山田佑樹(1児の父)がプレパパに紹介した、育児に積極的に参加できるようになるアイテムを2つご紹介します。
【その2】外出先からでも仕事中でも自宅の空気をクリーンに
ダイソン
Pure Hot +Cool 空気清浄ファンヒーター
実売価格8万3063円
1台で空気清浄機・ファンヒーター・扇風機の機能を搭載し、1年を通して使える空調家電。独自開発の360°グラスHEPAフィルターを搭載し、PM0.1レベルの微小粒子状物質を99.95%除去します。Dyson Linkアプリにより室内と屋外の空気の状態が可視化でき、外出先からスマートフォンで空気清浄機能を稼働させたり、温風モードの温度を設定したりするのが可能です。仕事の合間にチェックして、赤ちゃんとママの環境を整えてあげることができます。
【その3】家族の写真や動画がスマホやテレビで楽しめる
パナソニック
おうちクラウドDIGA(ディーガ) DMR-UBZ2060
実売価格:8万920円
録画番組や放送中の番組だけでなく、ディーガにためた写真・動画やCD楽曲などのコンテンツをスマートフォンやタブレットで楽しめます。さらに離れて暮らす家族と写真・動画を共有することも可能。また12月発売の同社「HDペットカメラ」で撮影された動画も取り込んでテレビの大画面で楽しめます。インテリアにマッチするホワイトカラー、コンパクトな筺体サイズを採用。録画機能だけでなく、スマホで撮影した写真や動画を保存できるうえ、スマホやテレビで観られるため、「パパやママが撮影した画像をどんどん送信しておけば、お互いに共有できます」(山田編集長)
【その4】子どもの大切な写真を形に残す
FUJIFILM スマートフォン用プリンター「スマホdeチェキ」(実売価格 1万6770円)
チェキ用アルバム「写真のない図鑑」(実売価格 2300円)
スマホで撮影した写真が13秒でスクエアプリントになる「スマホdeチェキ」。スマホの画像を高精彩・高画質で再現してくれるだけでなく、フィルター機能で自分好みに加工することもできます。プリントした写真は「写真のない図鑑」に入れていくと、世界に一つだけの図鑑が完成。どちらの製品も親子で楽しめます。
【PART03】わからないことだらけの育児をサポートする育児用品
プレパパとプレママにとって初めての妊娠、出産、育児はわからないことだらけ。生後の赤ちゃんは泣くことでしか伝えられないうえ、大人にとっては当たり前のことでも赤ちゃんにとっては違うことがたくさんあります。ピジョン広告宣伝グループの平田武さんは「人間の赤ちゃんは、ほかの哺乳類と違って”生理的早産“で生まれるため、自分では何もできない」として、24時間サポートが必要であると言います。実際、ある新生児ママの記録をもとに計算したところ、おむつ替えから授乳、寝かしつけなど、新生児にかかる育児時間を計算すると、なんと9時間にも上ったそう。となるとパパのサポートが欠かせないことになります。
「例えばママが授乳できないときは、事前にさく乳器でとっておいたおっぱいなどをパパが哺乳びんで飲ませることもできますし、赤ちゃんは鼻がかめないので、鼻吸い器を使って吸ってあげることができます」と平田さん。つめが薄いベビー専用のつめ切りはさみや、おでこに当てて1秒で体温が測れる体温計などを紹介することで、プレパパの意識を喚起していました。
【その5】鼻水が出てきたら自宅で吸い取る
ピジョン
1万5120円
鼻をかめない赤ちゃんにとって、鼻が詰まると母乳などが飲みづらくなり、息苦しくて眠りにくくなってしまうことがあります。そうならないように作られたのが、自宅で鼻水をしっかり吸い取れる電動鼻吸い器。子どもの成長に合わせて長く使えます。2018年キッズデザイン賞・グッドデザイン賞賞をW受賞。
【その6】あまった母乳をとり置き、後であげられる
ピジョン
1万6200円
日本初のアプリ連動さく乳器。赤ちゃんが飲むようなリズムを再現した「赤ちゃんここちリズム」を搭載。おっぱいの状態に合わせて様々な吸引リズムが選べます。専用アプリ「Pigeon Switch」を使うと、さく乳器をスマホで操作したり、保存や記録した母乳のストックを管理したりできます。2018年キッズデザイン賞・グッドデザイン賞をW受賞。
【その7】顔をひっかいて傷ができないように
ピジョン
918円
新生児特有の赤ちゃんの薄くて柔らかい小さなつめを切るために生まれた日本製のつめきりハサミ。赤ちゃんは爪で自分の顔をひっかくことがあるので、こまめにつめを切ってあげることが大切です。
【その8】おでこで瞬時に体温がわかる
ピジョン
1万3500円
おでこで測るベビー用体温計。1秒で検温することができます。赤ちゃんの服を脱がせる必要がないうえ、寝ている赤ちゃんを起こしづらい点も○。毎日の検温に最適です。2011年グッドデザイン賞、2012年キッズデザイン賞を受賞。
【まとめ】
パパの育児意識を高めるアイテムを8つご紹介しました。このようなアイテムをパパが使いこなせば、赤ちゃんが喜ぶだけでなく、ママも助かるに違いありません。夫婦の関係がいいと、育児も楽しくなります。「どうやって育児に参加すればよいかわからない」とお困りのパパは、ぜひ「モノ」というアプローチから始めてみてはいかがでしょうか?