雑貨・日用品
2019/11/1 16:00

【レビュー】ついに無印良品から「洗濯洗剤」が登場! 肌にも環境にもやさしい洗剤の使い勝手をチェック

食品から衣料品、家具に生活雑貨と、様々なアイテムを販売している無印良品から、ついに衣類用洗濯洗剤と柔軟剤が発売されました。

 

無印良品の洗濯用洗剤・柔軟剤のコンセプトは、「洗剤や柔軟剤として本当に必要な成分以外はすべて省いた」というもの。ラインナップすべてのアイテムで、無香料・無着色となっているほか、洗濯用洗剤では蛍光増白剤や漂白剤なども使用していません。

↑無印良品の衣類用洗濯洗剤(左)と衣類用柔軟剤(右)

 

洗浄成分には、ヤシの実から取れるパーム油由来の植物性の界面活性剤を使用しており、洗濯後はすばやく分解され自然へ還っていきます。環境負荷を減らし、洗う人、洗ったものにもやさしい洗剤といえそうです。

 

ボトルのデザインも無印良品らしく、シンプルかつミニマルで、一切の装飾を省いたものになっています。思わず全種類購入して並べたくなりますね。すべてのアイテムに詰め替え用が用意されているのもうれしいところ。

↑ラインナップは、洗濯用洗剤・柔軟剤のほか、トイレ用洗剤、バス用洗剤、食器洗い用洗剤もそろえています

 

シンプルな成分で肌にも環境にもやさしい

洗濯用洗剤は、洗浄に必要な成分のみで構成され、繊維に残留しにくいため「すすぎ1回」でOK。無香料・無着色・無蛍光・漂白剤不使用です。液性は弱アルカリ性なので、ウールやシルクなどのデリケートな衣服を洗うのには適していません。

↑「衣類用洗濯洗剤」(本体約560ml 490円/詰め替え用約500ml 390円)

 

↑ややとろみのある無色透明な液体。香りもありません

 

成分がギュッと濃縮されており、使用量は花王のアタックゼロや、ライオンのナノックスのような超コンパクト洗剤と同等。縦型洗濯機4.5kg(ドラム式洗濯機5.0㎏)の洗濯で使う量はわずか20mlなので、ボトル1本で約28回分洗うことができます。コスパ面でもなかなか優秀と言えるのではないでしょうか。

↑衣類用洗濯洗剤のぼとる裏面

 

柔軟剤は、洗剤と同様に柔軟成分がパーム油由来となっており、静電気の防止や肌への摩擦低減という柔軟目的にに必要な成分以外は使用していません。また、排水後はすばやく分解されます。こちらも無香料・無着色です。

↑「衣類用柔軟剤」(本体約560ml 490円/詰め替え用約500ml 390円)

 

↑柔軟剤は白濁したサラッとした液体。こちらも香りはナシ

 

こちらは、縦型洗濯機4.5kg(ドラム式洗濯機5.0㎏)の洗濯で使う量は30mlとなっており、ボトル1本あたり約18.6回使えます。洗うたびに使っていると、洗剤よりもだいぶ早くなくなってしまうので注意しましょう。

↑洗濯用柔軟剤のボトル裏面

 

さっそく実際に洗ってみた

実際に洗剤と柔軟剤を使って洗濯機で衣類を洗ってみたところ(ぬるま湯 洗濯8分、ためすすぎ1回、脱水9分)、仕上がりは上々。「やさしい成分で作られている分、汚れ落ちもやさしいのでは……?」と心配していましたが、インナーシャツや靴下のニオイもすっきり落ちて、なおかつ香料の香りもなく、まさに無臭に。柔軟剤も効いており、木綿のシャツがガサガサにならず肌当たりもやさしく仕上がっていました。普段使いの洗剤・柔軟剤としてはまったく問題ないでしょう。

 

個人的にはあまり「すすぎ1回」の表記を信用していないのですが、これだけシンプルな成分構成なら、余計なものが繊維に残らず安心してすすぎ1回で済ませられる点も評価したいですね。洗濯の時短や節水にもつながりますので、普段は「すすぎ2回」という方も、ぜひ「すすぎ1回」を試してみてほしいと思います(※)。

※:肌の弱い方や敏感肌の方、赤ちゃんの衣類などは様子を見てすすぎ回数を調整してください

 

続いてハードな汚れにも挑戦してみました。用意したのは、綿100%のフライス地に、ケチャップ・オリーブオイル・コーヒーを垂らし、約6時間放置したサンプルです。

↑ハードな汚れを再現したサンプル生地

 

こちらを、30度のぬるま湯500mlに洗剤2mlほど溶かした洗濯液に1分ほど漬け込み、その後、1分間容器ごとシェイクします。いったん洗濯液を捨て、同様に30度のぬるま湯を入れてすすぎを行いかるく絞る、というのを2回繰り返します。その後、平干しして2時間ほどかけて乾燥させてみました。

 

結果を見てみると、一般的な合成洗剤に比べると、どの汚れもやや落ちが悪く、とくにケチャップのような色素汚れが落ちにくい印象です。一般の合成洗剤は、汚れ落ちをよくするために酵素や漂白剤などの助剤を配合していますが、無印良品の洗濯洗剤はそういった助剤を配合していないため、結果に差が出てしまったのかもしれません。

↑洗浄後、乾燥させたサンプル生地

 

とはいえ、先ほど洗濯機で洗ってみた印象から、普段の洗濯物を洗うには十分な洗浄力を有していると思いますので、手ごわい汚れがある場合には、あらかじめ洗剤を直接塗布したり浸け置き洗いをするなどの前処理を行えばよいかと思います。

 

何より、余計な成分を使わずシンプルな成分構成で、香料や蛍光増白剤なども使用していないという点は、香料の苦手な人や肌の弱い人には代えがたいメリットといえるでしょう。こうした洗剤は、一般に取り扱っている店舗が少ないのがネックですが、無印良品なら国内に400店舗以上を構えており、手軽に購入できるのもうれしいですね。

 

注意しておきたいのは、最近の洗濯用洗剤・柔軟剤では標準機能となっている「抗菌機能」がないこと。部屋干しする場合は、イヤな生乾き臭が発生しないように、エアコンや除湿器、サーキュレーターなどを使って速く乾くように工夫しましょう。洗濯の際に、抗菌効果のある漂白剤を併用するのも有効です。

 

無印良品のファンだけでなく、幅広い人にオススメできるクオリティとなっていますので、いまお使いの洗剤や柔軟剤に満足されていない方は、ぜひお近くの無印良品に足を運んでチェックしてみて下さい。

 

【ギャラリー(GetNavi webでご覧いただけます)】

 

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