近年、「SDGs(持続可能な開発目標)」に基づき、環境に配慮した取り組みを行う企業が増えています。SDGsとは、貧困や環境破壊などの社会問題を解決するべく、2015年の国連サミットで採択された17の国際目標のこと。持続可能な世界を実現するためのユニバーサルな目標で、2030年までの達成期間を設けています。国際目標というと壮大なスケールのようですが、私たちが日々の暮らしのなかで主体的にできることも多いのです。
リサイクルしやすい素材や繰り返し使える素材の使用、省エネにつながる機能など、身近なモノから手の届く価格で“サステナブルな暮らし”は実現できます。今回は、人気ショップで手軽に入手できる環境にやさしい日用品を紹介します。
※こちらの記事は「GetNavi」 2020年3月号に掲載された記事を再編集したものです。
その1.エコな素材使いが光る「無印良品」
見た目の素朴さだけでなく、素材もシンプルかつ環境にやさしいものが豊富。以前から古紙の再生利用などを積極的に行っていますが、最近はパッケージの脱プラ化も進めています。
すべての衣料品の綿がオーガニックコットン!
【エコ素材】オーガニックコットンを使用した衣料品
オーガニックコットンとは、農薬や化学肥料を3年以上使用していない土地で育てられる綿花のこと。生産量が限られるなかで、無印良品では衣料品の綿のすべてを2018年からオーガニックコットン100%に切り替えています。
香料・着色料・漂白剤なし!必要な成分だけで洗う
【エコ素材】洗剤シリーズ
環境に配慮して栽培されたヤシの実を主原料とする、植物性の洗剤・柔軟剤シリーズ。肌にやさしいだけでなく、排水は微生物によって無機物に分解されるため環境へのダメージも少ない。全種詰め替え用をラインナップ。
捨てられるはずの綿を有効活用したエコふきん!
紡績工場で出た繊維の短い綿「落ちワタ」を使い、ざっくり織り上げたインド製のふきん。吸水性・乾きが良く、台拭きや掃除用など幅広い用途に活躍します。捨てられるはずの綿を有効利用した大ヒット商品です。
【ほかにもまだある!】無印良品のサステナブルな取り組み
無印良品は、マイバッグ推進や団地コミュニティの再生など生活者・社会に役立つあらゆる取り組みを「100の良いこと」として実施しています。
形が不揃いの焼き菓子をシリーズ化
不揃い バナナバウム 1個
150円
バウムやスコーンなどの「不揃い」焼き菓子シリーズは、焼きムラや凸凹、変形といった理由でおいしさに関係なくはじかれたものを有効活用。検品基準を見直してロスを減らしたぶん、品質以上におトクな価格で買えます!
店舗で回収した衣料品のリユース
2010年から自社製品の衣料品を回収・資源化する取り組みを進めています。2015年からは、そのなかでも状態の良いものを日本国内で染め直し、リユース商品として販売。布を大切に扱う日本の伝統にならった発想です。