なんだこのもやしは? 野菜の生命力がスゴイ!
次は26cmのフライパンを使ってみます。試したのは、レシピブックの最初にのっている「箸の止まらないもやし炒め」という料理。シンプルなだけにフライパンの実力が試されるところ。これを最初にもってくるとは、よっぽど自信があるんだろう……と思ってのチョイスです。なお、公式レシピでは緑豆もやしを使いますが、今回は食べ応えをアップさせるため、豆もやしを使用してみました。
「基本の強火」で予熱し、大さじ1杯の油をなじませたら準備はOK。フライパンの底面全体からゆらゆらと煙が出てきたらもやしを入れて1分ほど手早く炒めます。もやしの表面が透き通りはじめたら、塩こしょうを振って混ぜれば完成!
チャーハンの具材を炒めたときにも感じたのですが、やはり余計な水分が出ないところが驚きです。もやしの場合はその点がより顕著で、べっちゃりした感じがまったくナシ。これが“瞬間蒸発”のメリットなのでしょう。この点は、料理を食べてみるとより実感できます。もやしはしっかり火が通っているのに、芯があってみずみずしく、シャキっとした食感。あふれる躍動感、野菜の生命力を感じます。「箸の止まらないもやし炒め」という名も納得です。おいしくてお安い、しかもヘルシーということで、もう言うことなしですね。
チンジャオロースは肉がむっちり、野菜はしゃっきり
最後は肉と野菜で炒める料理を試したいということで、チンジャオロースに挑戦。公式レシピによると、牛モモ薄切り肉を2mm幅で細切りにして、塩と紹興酒と片栗粉と卵でもみ込んだものを用意するなど、もやしに比べれば手間がかかりますが、炒める時間自体は合計3分と、超スピーディです。
野菜を炒める時間は約2分とそこまで長くはないですが、それでも十分に火が通るのは、やはりフライパンの性能によるものでしょう。
出来上がったチンジャオロースを食べてみると、肉はむっちり豊かな弾力で、野菜はしゃっきりしたみずみずしい食感。そしてもやし同様、食材のみずみずしさをキープしつつ余計な水分は蒸発させるので、うまみが凝縮した料理に仕上がっていました。中華のプロの味に一歩近づいた気がします!
使用後の片付けも簡単でした。焦げ付きにくいのでゴシゴシこする必要はなし。ウッドハンドルまで洗剤を使った丸洗いができるので、衛生面も問題ありません。また、面倒な空焼きや油をなじませる作業も不要なので、毎日手軽に使うことができます。
アフターサービスが充実し、一生使い続けられる
アフターサービスが充実しているのもバーミキュラの特徴。有料とはなるものの、再ホーローコーティングで新品同様にしてくれるうえ、ウッドハンドルも新品に交換してくれます。これは、“使い捨ては卒業。生涯を共にする、フライパン”という理念があるから。ひとつ税込みで1万5000円以上しますが、一生使い続けると考えれば安い買い物といえるでしょう。
今回使ってみて実感したのは、料理上手の方はより上手に、そうでない方は自分の腕前以上においしく作れるということ。一生寄り添う調理器具ということで、結婚をはじめとする記念品や贈り物にも最適。もちろん、巣ごもりで自炊が多くなった方も、要チェックのアイテムです。
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