グルメクチコミサイトで日本屈指の人気を誇るとともに、予約が超困難といわれる焼鳥店「目黒 鳥しき」。店主の池川義輝さんは、各界のプロフェッショナルを紹介する番組で取り上げられるなど知名度も抜群で、今年に入ってその分店にあたる店をオープンさせました。それが「目黒 鳥かど」です。本稿では、同店の雰囲気やメニュー、オープンの背景などを追いかけました。
隠れ家のような場所に18席のカウンターと個室が鎮座
店があるのは、鳥しきと目黒駅を挟んで反対側。目黒川を越えた目黒新橋の付近です。入口は建物裏側の地下1階にあり、まるで隠れ家のようです。
一見「ここに焼鳥店が?」と思うような設えですが、ドアを開けると飛び石のエントランスが。さらに進むと、鳥しきのセカンドブランドと呼ぶにふさわしい、シンメトリーな18席のコの字型カウンターがお目見え。黒漆喰がシックな雰囲気を醸し出し、迫力ある大きな暖簾とセンターの家紋もインパクト大です。
焼き手を担うのは、池川さんの弟子にあたる小野田 幸平さん。鳥しきと系列店の「ガルス」(現「やきとり阿部」)で計3年間腕を磨いた28歳の若手です。鳥かど出店の背景を伺うと、「ありがたいことに、親方の配慮だと思います。鳥しきは親方と女将さんの店ですからね」と小野田さん。
親方とはもちろん池川さんのこと。つまり、池川さんが焼くからこその鳥しきであり、通常なら弟子は焼きません。でもある日、鳥しきオープン時から通う常連さんに「ここはあなたの魂の城。しかし、そろそろがんばっている後ろの弟子にも活躍の場所を作られたらどうか」と助言があったそうです。人材育成のことも考えていた池川さん。常連さんの話も背中を後押しするきっかけとなり、鳥しき10周年にあたる今年、大安にあたる1月9日に鳥かどがオープンする運びとなりました。
焼鳥は1本250円~のストップ申告制
鳥かどのメニューは、若干鳥しきと異なる部分があります。たとえば、レバーパテや厚焼き玉子といった焼鳥以外のメニュー(250~400円)があること。これは、鳥しきはカウンター席のみのため4名以上の利用がほとんどない一方、鳥かどには個室があることが理由のひとつです。
また、オぺレーションの関係などで鳥かどには弁当こそありませせんが、提供される焼鳥のスタイルは鳥しきと一緒。ここでは、そのメニューの一部を紹介しましょう。
価格は1本250円から(平均300円)で、一番高いのは手羽のような大きい部位となり、400円。高級な店では1本平均500円以上というのも珍しくないので、鳥かども鳥しきも想像よりリーズナブルなのです。焼鳥のオーダーに関しては、お任せのストップ申告制。お腹がいっぱいになった時点で申し出るというスタイルです。
一方のドリンクは、生ビールは「ヱビス マイスター」680円、「グラスワイン」は700円~。客として行った場合の予算を聞いたところ、どれだけ飲むかで開きがあるらしく、概ね5000円~1万円とのことです。
毎月15日の14時が予約のチャンス!
早速筆者も予約を! と思って聞いてみると、残念ながらすでに埋まっているとのこと。なんと、すでに予約困難になってしまっているのです。毎月15日の14時より、1か月先ひと月分の予約を受け付けているそうですが、3月分は初日で埋まってしまったとか。
数組分、毎日21:30以降に空き次第の案内をしているとのこと。とはいえ、次の予約のチャンスは4月15日の14時から、5月分の椅子取り合戦となります。気になる人はしっかりチェックして、アタックしてみましょう!
【SHOP DATA】
目黒 鳥かど
住所:東京都目黒区目黒2-8-7 鈴木ビルB1
アクセス:JRほか「目黒駅」西口6分
営業時間:18:00~24:00(入店23:00まで)
定休日:日(いずれ無休予定)