10月11日より放送が開始される、関西テレビ・フジテレビ系ドラマ「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断」。脚本の田中眞一氏をはじめ、あの「チーム・バチスタ」シリーズのスタッフが再結集し、吉田 羊さんが地上波民放連続ドラマ初主演に挑むという、話題性の高い作品として注目を集めています。
このドラマ、吉田 羊さんをはじめとして、7人の個性的な女医が織り成す人間ドラマとしても楽しめるのですが、そのなかでも特に注目の”最旬女優”こそ、23歳の吉岡里帆さん。NHK連続テレビ小説「あさが来た」に登場した個性派眼鏡っ娘、田村 宜役を記憶している読者の方も多いのではないでしょうか。眼鏡っ娘だけでなく、時にはゆとりモンスターと呼ばれる女子大生役、時には理想と現実の狭間で葛藤する介護福祉士役など、その幅広い演技で視聴者を魅了するいま注目の若手女優さんなのです。
そこでGetNavi webは、まさにいまドラマ撮影真っただなかの吉岡さんを直撃! 今年に入ってからの自身の変化やドラマのみどころ、そして吉岡さんの日常に至るまで、色んな質問をぶつけてきました!
Profile
吉岡里帆(よしおか・りほ)
NHK連続テレビ小説「あさが来た」の出演で脚光を浴びた23歳。女優活動のかたわら、「ゼクシィ」の9代目CMガールに選抜されるなど、多分野で活躍中です。エー・チーム所属。
「演技って個人戦じゃなくて、団体戦なんです」
―2016年は吉岡さんにとって1つの転機となった年だと思いますが、ここまでを振り返ってみていかがですか?
「昨年末に、2016年に何がしたいか、どうしたいかっていうことを紙に書き出してみたんですけど、それが一つずつ叶っているような、夢みたいな状況です。日々の積み重ねが実を結んできたのかなって思うんですけど、それ以上に新しいことに挑戦させて頂けている、ありがたい1年だなって感じています」
―やはりNHK連続テレビ小説「あさが来た」の田村 宜役での反響は大きかったですか?
「はい。ご存知の通り、どんどんキャラクターが前面に出てきて、邁進していくような性格の役だったので、宜ちゃんを演じてからは、何か新しいことに挑戦するときにはいつも私の背中を押してくれているように思います。だから、宜ちゃんを演じた経験は、吉岡里帆にとっての『スタート』になったと思います」
―連続テレビ小説だけでなく、ドラマや舞台と活躍の幅が大きく増えました。これだけご活躍されていると、ご自身や周囲、環境の変化はありましたか?
「もちろんありました。まず、芝居って、“個人戦”じゃなくて“団体戦”なんだ、って強く意識できるようになりました。
きっかけはドラマ『ゆとりですがなにか?』の佐倉悦子役(ゆとりモンスターといわれる女子大生役で、松坂桃李さん演じる小学校教師を翻弄する)でした。がむしゃらに役に向かっていく姿勢も大事なんですが、ワンマンで必死にやっても、あとに何も残らないことに気付いたんです。ちゃんと周りを察知して、作品全体を俯瞰して見れて、自分の役割を認識するのがいかに大事なのか、っていうことを撮影するうちに強く感じるようになって。演出の水田(伸生)さんはじめ、『ゆとりですがなにか?』で共演した役者さんやスタッフさんから学ぶところは大きかったです」
―吉岡さんは「周りを冷静にみること」の大切さを常に意識されているとうかがったんですが、自分で自分に点数をつけるとしたら、何点くらいなんでしょうか?
「えー……点数をつけるとしたら……20点くらいかな(笑) 私って、基本ネガティブ思考で悩みやすくて、ちっさいことですごく悩んじゃうんですよ。でも、少しでもラクをしようとするとお客様にそれが伝わってしまうので、ひたすら自分を追い込んで演技してる……かもしれないです。だから、演技中はいつもかなり昂ぶってると思います。ランニングハイみたいなかんじなのかな」
―ここまでお話を聞いていると、すごく真摯に役に向き合っていることが伝わってきました。ただ、こう張り詰めてばかりだと疲れちゃうのではと思うんですが……
「まったくもってそうですよね(笑)」
―やっぱりそうなんですね(笑)
最旬女優がハマっている趣味とは……!?
―では、吉岡さんならではのリフレッシュ方法はありますか?
「他の人の作品を見ること、映画とか舞台を見に行くことが一番のリフレッシュですね。あと、私は香りものが大好きなんですよ。ハーブとか、アロマとか、香水とか……。毎日手首にオイルつけてスンスン嗅いだりしてるんです(笑)。演技の合間にも、香りの力には助けられてます」
―映画や舞台などで、最近お気に入りの作品はありましたか?
「生々しい作品がすごく好きなんです。むき出しの感情だったり、ネガティブな作品に最近ハマっていて……。負の力ってものすごくパワーがあるって思うんですよ。だから、そういう感情を演じている役者さんってキラキラしてて、本人も手ごたえを感じながら演じているように見えるので、私もそんな作品にでてみたいです。最近だと映画の『葛城事件』『クリーピー 偽りの隣人』とかがお気に入りですかね」
「綾香と私、二人ぶんの成長を見てください」
―さて、今回「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断」にメインキャストの一人として出演されるわけですが、吉岡さんが感じるドラマの見どころについて聞かせてください。
「主に7人の女医が中心となって話が進むんですが、それぞれキャラクターが違って、個性的なところにまず惹かれると思います。あと、普通の医療ドラマと圧倒的に違うのが、まるで推理ドラマ、サスペンスみたいな展開です。新しく新設された、原因不明の病気の治療を行う『解析診断部』という部署が舞台なので、登場する患者さんがみんな難解な症状を抱えています。それらを7人の女医が中心になって解き明かしていくので、ドラマを見ているみなさんも一緒に考えてみたり、推理したりすると、どんどん作品に引き込まれていくと思います!」
―今回演じている田丸綾香という役について教えてください。また、ドラマへの意気込みをお願いします!
「今回登場する7人の女医のなかでは最年少の研修医役なので、とにかく初々しい、まっすぐなキャラクターです。自分のなかのルールがあって、誰よりも患者に向き合いたいって思っている、熱い女の子なんですけど、治療の仕方であったり、患者と向き合ったりする姿勢が吉田 羊さん演じる志帆さんに出会って、変化していきます。羊さんを誰よりも近くで見ている、バディみたいな役どころなんです。だから、撮影が終わったとき、一番変化がある役だと思いますし、それは女優としての私も同じ。ドラマを通じて、田丸綾香と吉岡里帆、二人ぶんの成長を見て頂けたらうれしいです!」
【ドラマ紹介】
「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断」
関西テレビ・フジテレビ系 10月11日(火)21時より放送開始
脚本の田中眞一氏を筆頭に、「チーム・バチスタ」シリーズのスタッフが再結集した話題作。患者の命を救う“最後の砦”となるべく設立された東光大学病院 解析診断部。そこに集まった7人の女医が解き明かすのは、原因不明の病の謎、そして、そこに隠された“患者たちの悩み”だ。彼女たちは患者の症状の謎を解き、勇気を与えることができるのか!? いまだかつてない爽快感が魅力の医療ミステリードラマが始まる。
撮影/TOMO(tweety)