近年、日本でも男性が育児参加に対して積極的になりつつあり、父親を意識して作られたベビーグッズが出てきています。モノにこだわりを持つパパはどのようにベビーグッズを選び、何を考えながら使っているのでしょうか? そこでGetNavi webは、実際に赤ちゃんを育てる(または出産を控える)5名の男性と、ベビー・マタニティ用品メーカーのピジョンから平田 武さんを招いてパパだけの座談会を開催。普段、同じパパとはなかなか話せない夜泣きの実態や哺乳びん、ベビーグッズに関する情報収集、おすすめのベビー用品についてじっくり話しました。
参加してくれた人
今井恒康さん(42歳)
現在、5か月の女の子を育児中。某スポーツアパレルメーカー勤務ということもあり、モノやアイテムには強いこだわりがあります。
茨田美生さん(28歳)
現在、1歳5か月の男の子を育児中。お子さんが夜頻繁に起きたり、よく動くようになったりと、いまは大変な時期を過ごしているそうです。
茨田仁生さん(30歳)
茨田美生さんの実兄。現在、奥さんが妊娠7か月。ベビー用品には特に安全性や機能性を求めているようです。
金野拓哉さん(37歳)
7か月の男の子と中学2年生のお子さんがいるが、「第1子のころより育児への参加度合いが低くなっていることが悩み」とのこと。
久保田 遼(32歳)
GetNavi web編集部所属。現在、長女1歳、次女2か月という年子の女児2人を子育て中。
ピジョン・平田 武さん
WEBサイト「コモドライフ」の編集長として活躍中。コモドライフは妊娠・出産・育児に関して様々な人の経験や専門家のお話などを記事形式で提供し、ママ・パパに様々な視点から育児の提案をしています。
パパは「夜泣き」に気付かない?
――まず、男子目線での育児のお悩みなどをお聞かせください。
久保田 遼(以下、久保田):まず、子どもが生まれる前までによく聞いていた「男性は夜泣きに気付かない」という話が本当だったんだと最近思っています。奥さんは子どもが夜泣きをする度、奥さんは起きて授乳をして、おむつも替えたりしてくれるのですが、奥さんによると私は夜泣きにまったく気付いていないようです。
平田 武(以下、平田):「お父さんが起きない!」という話は時々聞きますよね(笑)。母乳が出る仕組みなんですが、乳腺の周囲にある小さな筋肉が収縮して母乳を押し出すのですが、これはオキシトシンというホルモンの分泌が関係しています。このホルモンは赤ちゃんの泣き声がきっかけで分泌されることもあるので、もしかしたら女性の方が泣き声で起きるきっかけになっているかもしれないですね。
今井恒康さん(以下、今井):なるほど。でも、僕は夜泣きのときは必ず起きていました。というのも、僕は転職活動中で子育てに集中することができたからです。だから、夜泣きをしたら必ず起きて妻と子どものケアをするように心がけていました。
茨田美生さん(以下、茨田(美)):僕は最初の1~2週間くらいしか起きれなかったですね。仕事で疲れて起きられなかったというのは言い訳ですが、夜泣きして僕が子どもを抱っこすると、余計泣きが酷くなったりして。それでそのまま吐いてしまったり、布団が汚れたりするので、「もうこれは奥さんに任せてしまったほうが良いだろう」と判断しました。
久保田:奥さんは怒りませんか?
茨田(美):いや、「もう仕方ないね」みたいに思ってくれています(笑)。
金野拓哉さん(以下、金野):赤ちゃんは夜泣きして、いったん抱っこして布団に置こうとすると、また泣きますよね。あれはなぜなのでしょうか?
今井:「背中スイッチ」と言われるものですよね。赤ちゃんは子宮のなかにいたので、くるまれていると安心するようですが、そうでない状態になると、「離れた!」というスイッチが入り泣くということを産婦人科の先生から知りました。だから、おくるみとかでくるんであげると安心するみたいです。あと、これはうちの子に限っての話かもしれないですが、授乳クッションで寝させると、結構スンナリ寝てくれます。