日本の伝統料理や国民食、またはトレンドフードなどを様々な国の人に試食してもらう企画が本連載です。今回は透明色が出て再注目されている、ノンアルコールのビール風飲料でテスト。ビール好き外国人の評価はいかに?
新商品を中心に各メーカーのノンアルビールが集結
【左】ドイツ:チャン・ゼルコ さん
ブラウンシュバイク出身。ノンアル含め、週4〜5缶程度ビールを飲みます。
【中央】フランス:ヴァネッサ・ゴメス さん
パリ出身。週に約2〜3缶ビールを飲みますが、ノンアルコールは未体験。
【右】アメリカ:コリン・カナレ さん
ハワイ出身。毎日ビールを約2杯飲みます。ノンアルは体験済み。
【エントリーNo.1】
アサヒビール
アサヒドライ ゼロスパーク
実売価格201円/500㎖/0kcal
ビールらしいキレはそのままに、従来品比130%の高炭酸刺激に。8月までの限定商品でした。
【5点満点で評価】
チャンさん:3.5
ヴェネッサさん:4.0
コリンさん:4.0
→total=11.5/15.0
「バブリーでホップの香りも◎。一番ビールに近いのはコレかな」(コリンさん)
「炭酸が強くてフレッシュ。味は、最初は薄く感じたけど余韻はイイ苦みだね」(チャンさん)
【エントリーNo.2】
キリンビール
キリン 零ICHI(ゼロイチ)
実売価格147円/350㎖/31.5kcal
独自の一番搾り麦汁を使用。麦のうまみを丁寧に引き出したおいしさを実現しています。
【5点満点で評価】
チャンさん:3.5
ヴェネッサさん:3.0
コリンさん:3.0
→total=9.5/15.0
「色味や炭酸の強さは悪くないわ。でも香りはもっと強いほうが好き」(ヴェネッサさん)
「ドイツに似た味の銘柄があるよ。少し甘みを感じるけどおいしいね」(チャンさん)
【エントリーNo.3】
サッポロビール
サッポロ 麦のくつろぎ
実売価格147円/350㎖/0kcal
発酵由来の香り成分を組み合わせる製法を採用。フルーティな香りと麦の味を実現しました。
【5点満点で評価】
チャンさん:2.5
ヴェネッサさん:2.5
コリンさん:2.0
→total=7.0/15.0
「惜しい! バナナガムのような甘いフレーバーが気になるよ」(コリンさん)
「これはドイツの白ビールのイメージかな。もっと自然な香りだとイイね」(チャンさん)
【エントリーNo.4】
サントリービール
オールフリー オールタイム
実売価格147円/380㎖/0kcal
透明色で気軽に飲めます。ビールらしい味にほのかなライムフレーバーが加わり、爽やか。
【5点満点で評価】
チャンさん:3.5
ヴェネッサさん:3.5
コリンさん:3.0
→total=10.0/150.0
「見た目とのギャップが面白い! ビールの味は弱いけどおいしいわ」(ヴェネッサさん)
「甘くないトニックウォーターみたい。苦みがもっとあるといいかも」(コリンさん)
再注目を集めるノンアルコールビール、一番のお気に入りは?
今年のノンアルコールビールは強炭酸や透明ドリンクブームの影響を受けた新作が登場し、再注目を集めています。そこで今回は大手4社の代表作を集め、ビール好きの外国人に試飲してもらいました!
「アサヒとキリンはビールの味に近いけど、サッポロとサントリーは独自路線だね」(コリンさん)
特に「オールフリー オールタイム」には3人ともビックリ。
「最もビールの味からは遠いわね。でも味や香りの完成度は高いと思うわ。飲みやすいし、リフレッシュには最適ね」(ヴァネッサさん)
そして総合的に高評価を得たのは、今回の4本のなかで最も新しいあの限定商品でした。
「アサヒはキレのある苦みと強炭酸が心地よかった。日本のビールっぽかったよ!」(チャンさん)
日本一のビール「アサヒ スーパードライ」を有するアサヒビール。その開発力はダテじゃりませんでした!
【今月の1番人気!】日本一のビール作りがノンアルにも生きている
日本で一番飲まれているビール「アサヒ スーパードライ」。このクリアな辛口が外国人のイメージする日本のビールだとすれば、同社のノンアルが高評価なのは納得できます。
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文/中山秀明 イラスト/マガポン 撮影/石上 彰(gami写真事務所)