パナソニックがスチームオーブンレンジの最新モデル「3つ星ビストロ NE-BS2600」(実売価格18万円・税抜)を発売しました。NE-BS2600は同社のオーブンレンジとしては初めてWi-Fi機能を内蔵し、スマートフォンアプリ「キッチンポケット」との連携機能を強化したモデルです。
NE-BS2600で注目したい機能や特徴は以下の通りです。
●Wi-Fi内蔵によるスマホアプリ連携
●「チタンコートグリル皿」による「時短グリル調理」
●パスタや中華、フレンチを作れる「ワンボウル調理」
順を追って見ていきましょう。
Wi-Fi内蔵でスマホアプリ「キッチンポケット」との連携が可能に
NE-BS2600のこれまでにない特徴として挙げられるのがWi-Fi内蔵によってスマホアプリ「キッチンポケット」と連携が可能になったことです。キッチンポケットのサービス自体は2014年にスタートしたもので、3つ星ビストロ用のレシピをはじめ、同社製品のレシピを検索したり、毎日の調理や困りごとのサポートを会員同士で解決できるコミュニティサービスなどを利用できるというもの。スマート機能に対応するビストロシリーズなら、NFC(近距離無線通信)搭載のAndroidスマートフォンをタッチするだけで調理設定をアプリから転送できるという機能もありましたが、Wi-Fiで送信できるというのは今回が初の試みとなります。
アプリではおすすめや人気のレシピを見られる「ホーム」と、毎日の献立を提案してくれる「献立」、困りごとや悩みを解決してくれたり、レシピ動画などを見られる「コミュニティ」といったメニューを用意しています。
レシピは「ホーム」の「おすすめ」や「人気」、「特集」などから探せるほか、検索窓でキーワード検索もできます。しかし、後述する「ワンボウルパスタ」や「ワンボウル中華・フレンチ」といった注目の調理機能から探し出せる、あるいは「肉」や「魚」、「野菜」などの食材をブレイクダウンしてメニューから探し出せる機能などがあれば、さらに便利だと思いました。
一方、レシピの食材の分量は人数分に応じて表示してくれるので、2人家族などでも簡単に分量を量れるのが便利です。調理時間は「Bistroに送信」ボタンを押すだけで送信してくれて、あとは「スタート」ボタンを押すだけのカンタン操作です。
ただし、調理が完了してもスマホアプリには通知を送ってくれないのは残念に感じました。ビストロでの調理時間中に他の料理を作っている場合は問題ありませんが、別の作業をする場合にはキッチンから離れていることがあるので、次の作業工程があるレシピの場合は通知してくれた方が便利に思いました。このあたりはバージョンアップでの対応に期待したいところです。
上下からの効率のよい加熱によってグリル調理が時短でできる
NE-BS2600の売りの一つが、グリル調理が時短でできる点にあります。グリル機能は、上火は庫内上部に配置した「大火力極め焼きヒーター」、下火は電子レンジのマイクロ波で実現しています。付属の「チタンコートグリル皿」は表面に施した高反射チタンコートによって食品を載せた部分以外の皿が赤外線を吸収してしまうのを抑制し、熱効率をアップ。裏面に施した高温フェライトは電子レンジのマイクロ波を吸収することで素早く発熱し、下火として機能するという仕組みです。
また、3Dアンテナでマイクロ波の動きを制御し、庫内全体をまんべんなく温める「基本加熱」のほか、グリル皿によって表面(グリル皿に接地した部分)を焼き上げる「表面優先加熱」、中までしっかりと火を通す「内部優先加熱」を備えており、メニューに合わせてその動きを組み合わせて使い分けるそうです。
手軽な割に見た目が豪華で栄養バランスも良い料理ができた
まずは、メニューから「白身魚のソテー 野菜添え」と「彩りチキン」を作ってみました。白身魚のソテーはサーモンの切り身で作りましたが、塩コショウをしてからタルタルソースを載せて、その上にパン粉をかけて軽く固めてから焼くだけで、手軽な割に豪華なメニューが1品仕上がりました。
「彩りチキン」は赤と黄色のパプリカに緑のピーマンを加えて鮮やかなメニューのできあがり。肉を調味液に漬け込む時間はかかるものの、味も見た目もよくて栄養のバランスも考えられた料理が1品作れるので、毎日の弁当のメニューに悩んでいる筆者や、平日に食べるメニューを週末に一気に作ってホームフリージングする人などにもうってつけだと感じました。