クルマの販売台数が低迷しているなかにあって、輸入車は好調。特にメルセデス・ベンツの強さが光っており、2015年度から4年連続で輸入車の国内販売台数において首位に輝いています。
ベンツは高級車、だけでは片づけられない基本的性能
日本では高級車の代名詞であるメルセデス・ベンツですが、本国ドイツではタクシーに使われることも多い。それは、基本的な走行性能に加え、丈夫さや快適性、安全性などが高く評価されているからです。
同社は1886年にゴットリープ・ダイムラーとカール・ベンツがそれぞれ発明した2台の自動車を皮切りに、世界的に評価の高いモデルを生み出し続けてきました。SクラスやCクラスという呼称は、それだけでメルセデス・ベンツのクルマと誰もが想像できるほどです。
日本でのメルセデスの歴史は、1912年に「メルセデス カルダンヴァーゲン」が御料車として輸入されたのが始まり。以来、輸入車の代表格であることに疑う余地はないのですが、その評価は高級という言葉だけでは片付けられません。快適、安心という、クルマに求められる性能を忠実に向上させてきた確固たる実績があるからです。
DATA
創業:1926年(ダイムラー・ベンツとして)
2018年度累計販売台数:6万7554台
現行モデル:16(日本導入モデル)
日本における輸入車 販売台数シェアNo.1(2018年度/日本自動車輸入協会調べ)
大人気のミドルサイズサルーンは5年連続国内販売台数ナンバー1!
【その1】Cクラス
463万円〜
■2018年7月発売
■ボディタイプ:4種類
■パワーユニット:2種類
■排気量:1.5〜2.0ℓ
扱いやすさやスポーティな走行性能を特徴とする、現行型で4代目となるミドルサイズサルーン。ボディ形状は、セダンのほか、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレ(オープンモデル)なども設定されます。
SPEC【C 200ローレウス エディション】●全長×全幅×全高:4705×1810×1430mm●車両重量:1600kgパワーユニット:1496cc直列14気筒DOHCエンジン+ターボ●WLTCモード燃費:12.9km/ℓ
【その2】Aクラス
334万円〜
■2018年10月発売
■パワーユニット:3種類
■ボディタイプ:2種類
■排気量:1.4〜2.0ℓ
昨年末に4代目へと進化した、メルセデスのエントリーモデル。ハッチバックタイプに加え、今年セダンタイプもラインナップされました。
【その3】Bクラス
392万円〜
■2019年6月発売
■パワーユニット:2種類
■ボディタイプ:1種類
■排気量:1.4〜2.0ℓ
今年3代目へとモデルチェンジされたファミリー向けハッチバック。Aクラスの特徴にもなっているシャープなフェイスデザインが採用されました。
【その4】CLA
472万円〜
■2019年8月発売
■パワーユニット:2種類
■ボディタイプ:1種類
■排気量:2.0ℓ
Aクラスベースの4ドアクーペで、ワゴンタイプのシューティングブレークも設定。今夏のフルモデルチェンジでMBUXなど最新技術も搭載されました。
【その5】CLS
830万円〜
■2018年6月発売
■パワーユニット:2種類
■ボディタイプ:1種類
■排気量:2.0〜3.0ℓ
昨年に3代目モデルが登場。2005年発売の初代モデルが、4ドアセダンにクーペ風のルーフラインを備えた「4ドアクーペ」のブームを巻き起こしました。
【その6】Eクラス
734万円〜
■2016年7月発売
■パワーユニット:4種類
■ボディタイプ:5種類
■排気量:1.5〜3.0ℓ
CクラスとSクラスの間に位置するメルセデスの代表的モデル。アッパーミドルサルーンの世界標準と称され、クーペ、カブリオレも設定されます。
【その7】Sクラス
1192万円〜
■2017年8月発売
■パワーユニット:3種類
■ボディタイプ:3種類
■排気量:3.0〜6.0ℓ
メルセデスでは最大サイズのセダンとなるフラッグシップサルーン。最高級装備が惜しみなく投入され、後席が広く取られたロングタイプも設定。
【その8】SLC
562万円〜
■2016年6月発売
■パワーユニット:2種類
■ボディタイプ:1種類
■排気量:1.6〜2.0ℓ
電動開閉式ハードトップを備えたオープンモデルSLKの後継で、2016年に車名変更されました。コンパクトサイズで、スポーティな走りを実現します。
【その9】SL
1329万円〜
■2016年6月発売
■パワーユニット:2種類
■ボディタイプ:1種類
■排気量:3.0ℓ〜4.7ℓ
オープンカーのフラッグシップ。メルセデス初のオールアルミモノコックボディが採用され、現行の6代目は2016年から日本で販売されています。