寒い日のお風呂は気持ちいいですよね〜♪
1日中強張っていた身体がふにゃ〜っと解けるような感じがして、若いころは「シャワーだけで十分だよ!」と思っていましたが、32歳を過ぎたころから「湯船につかる方が疲れが取れるな」と思ってきました。でもこれ、ちゃんと理由があったんです! もちろんただ入浴するだけでも疲れは取れますが、「疲れ」と「痛み」のない体を効率的に作ることができる「究極の入浴法」があるのをご存じでしょうか?
テレビや多くの書籍でも人気の医師・小林弘幸さんの『医者が教える 小林式 お風呂健康法』(小林弘幸・著/ダイヤモンド社・刊)より、毎日気持ちよく過ごせる究極の入浴法をお伝えします。
不調の根本原因は「自律神経」の乱れ!
なんとなく調子が悪い、生活リズムが崩れて毎朝辛い、日中も眠いなんて人は多いでしょう。そんな人はもしかすると「自律神経」が乱れているのかも。ちなみにこの自律神経の大きな役割のひとつに、血流をコントロールすることがあるのですが、人間の血管を全て繋げ合わすとなんと地球2周半もの長さがあるんです!!
そんななが〜〜い血管を流れる血流を自律神経がコントロールしているんだから、そりゃ乱れたら体調もなんとなく悪くなるもの納得のはず。でもその自律神経、一度バランスを崩すと3時間は元に戻らないんですって!!
自律神経のバランスは、一度乱れると、3時間は元に戻らないことがわかっています。ですから、もしも朝寝坊して焦ったり、イライラしたりしてバランスが乱れると、昼まで戻りません。乱れた状態でいることによって、新たなミスやストレスを引き寄せ、そこからさらに3時間、そして結局1日中乱れたまま、ということも充分あり得ます。
したがって、大切なのは「乱れないように頑張る」ことではなく、「乱れたものを、いかに整えるか」ということです。
(『医者が教える 小林式 お風呂健康法』より引用)
自律神経は、車でいうとアクセルの役割を持っている「交感神経」と、ブレーキの役割の「副交感神経」のふたつがバランスをとりながら動いています。よく規則正しい生活をしましょう! と健康番組で言われますが、この規則正しいというのは「交感神経」と「副交感神経」がバランスを取れた状態のこと。
目には見えない自律神経ですが、最近ではアプリで可視化できるようになっているので、気になる方はこれも小林先生が監修している「CARTE」をダウンロードしてみてください。
私も何度かやってみましたが、常に「交感神経」が優位で、少しはリラックスした状態にもなって欲しいなぁと思う日々です(笑)。
小林医師の「究極の入浴法」とは?
じゃあこの自律神経、どうやって整えるかというと、入浴がおすすめ。入浴は日中活動しまくった「交感神経」を緩め、「副交感神経」のスイッチを押してくれる役割を担っています。ただ入浴するだけでもスイッチを押してくれるきっかけにはなるのですが、「究極の入浴法」で入ればさらに効果的! 早速どのように入るのかご紹介しましょう。
ステップ1:湯船につかる(全身浴で約1分)
ステップ2:バス・ストレッチを行う(半身浴で約10分)
ステップ3:瞑想をする(半身浴で約3分)
ここでのポイントが「バス・ストレッチ」なのですが、8つのストレッチが紹介されています。目次から抜粋しますが、
①側面伸ばし
②肩甲骨開き
③首回し
④肩ほぐし
⑤上半身ひねり
⑥脚曲げ伸ばし
⑦足首パタパタ
⑧腸マッサージ
の8つ。私も実際にやってみましたが、8つをこなすだけでも結構ハード! 回数をこなすものではないのですが、慣れるまでは「これ交感神経優位に働いてませんか?」と思ってしまいます(笑)。でも3日くらいやり続けていくと8つの工程にも慣れてきて、「バス・ストレッチ」をした方が体が軽くなっているような感じがするので、お風呂の中でたまに肘をぶつけながら(笑)楽しくできるようになりました。
またもうひとつ意識したいのが「呼吸」。なるべく深く大きな呼吸をすることで、水圧によって呼吸筋が鍛えられ日頃から深い呼吸ができるようになるんだとか。詳細については『医者が教える 小林式 お風呂健康法』でチェックしてもらえればと思いますが、とにかく深く大きな呼吸を意識しながら、心地よく全身のストレッチをするというだけでもいつもの入浴が「究極の入浴法」に変わると思います。
また最後の瞑想も、身体も頭も洗ってすっきりした状態で、全裸でやるので開放感も心地よく、ちょっと意識するだけでここまで変わるんだというのも感じられました。
ゆっくりお風呂に入れない…そんな時はどうする?
とは言っても、なかなかお風呂に入る時間がないよ! という方も多いですよね。そんなシャワー派の人にもおすすめの方法をお伝えします。
残念ながらシャワーを浴びるだけでは、深部体温を上げることはできません。むしろ、シャワーが皮膚を刺激することで交感神経が高まり、自律神経のバランスが乱れやすくなります。とはいえ、どうしても入浴できない日もあるでしょう。そんなときは、シャワーで首を温めるようにしてください。
(『医者が教える 小林式 お風呂健康法』より引用)
首の付け根と後ろ側を温めることで、交感神経が低下して、副交感神経が優位に働くんだとか。シャワーも難しいという方は、ホットタオルやドライヤー(火傷に注意!)でも効果を得られるそうなので、忙しい夜に試してみるのもおすすめです。
とは言っても、可能ならお風呂に入る時間を作れるくらいの余裕は生活の中に欲しいですよね。自分の身体はどう頑張ってもひとつしかありませんから、その身体を大事に上手に動かしてあげられるためにも「自律神経」を整えることは大切です。ただ入るだけの入浴を少し意識して変えていくことで、健康な毎日を手に入れてみてはいかがでしょうか?
【書籍紹介】
医者が教える 小林式 お風呂健康法
著者:小林弘幸
発行:ダイヤモンド社
自律神経と腸に効く! “バス・ストレッチ”は医学的根拠があるストレッチ。毎日のお風呂タイムにやるだけ。ふだん運動をしない人や、体が硬い人もラクラクできる。気持ちいいから毎日続く。時間もお金もかからない! 心身の不調を解決する最強のメソッド!!
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