ジーンズセレクトショップのライトオンが手がけるプライベートブランド「BACK NUMBER」。その中で展開しているミリタリーパンツのシリーズ「THE WORLD CARGO」は、2011年にデビューし、ローンチからわずか1年で約10万本も売れたほど大ヒットしたパンツです。その話題沸騰中のシリーズに新作2型が登場。THE WORLD CARGOが支持されている理由を紐解きつつ、新たな2モデルの魅力に迫ります。
ヴィンテージのミリタリーパンツを現代的にアップデートした「THE WORLD CARGO」
“Re-Vintage”をコンセプトに掲げるブランドBACK NUMBER。ワークやミリタリーといった男心をくすぐるアメリカンカジュアルをベースに、ヴィンテージウェアの魅力を受け継ぎつつ現代的な素材やシルエットに再構築したアイテムがラインナップされているブランドです。
その中で今回フォーカスするTHE WORLD CARGOシリーズは、アメリカ・イギリス・フランス・イタリアなどといったミリタリー市場で人気の軍が使用していたパンツのディテールや生地の織り方を研究して再構築し、細部にまでこだわり抜いた本格仕様のパンツのシリーズ。そこにヴィンテージシーンでも価値の高い、フランス軍が実際に採用していた「M47」と「M52」の2型が新しくラインナップされました。それぞれを詳しくご紹介していきます。
【その1】M47
モデル名の通り、1947年に誕生し60年代までフランス陸軍が採用していたパンツです。50年代に仕様変更があったため、同じモデルですが素材とディテールに変化があり、前期型と後期型に大きく分類されています。前期型は、張りのあるコットンツイル素材を使用していて、太めのストレートシルエットが特徴。一方後期型はコットンヘリンボーン素材で、前期型と比べるとややテーパードが掛かっています。
古着で人気のモデルですが、レングスの長さが日本人に合わないという懸念点がありました。そこでBUCK NUMBERがM47をリプロダクト。M47後期型をベースにして、日本人の体型に合わせたシルエットに仕立てました。裾上げする必要がなく、特徴のひとつである裾に搭載されたアジャスターで太さを調整して穿くことができるんです。カラーはキナリとブラウンの2色。
以下は、M47コーディネート例です。ブラウンのシャツジャケットを合わせて、足元も同色のローファーでかっちり感をプラスしました。パンツをロールアップしたことで軽快な印象を受けます。2カラーで構築すると簡単にまとまり、都会的なクリーンさと軍モノらしいアーシーな雰囲気を両立。
【その2】M52
M47と同様に、フレンチアーミーの名作パンツとして数えられるM52。1950年代から60年代に使用されていたチノパンで、ヴィンテージ市場では価格が高騰していて、現行のファッションシーンでもデザインソースとして用いられることが多いほどの人気ぶり。ゆったりとしたシルエットですが、テーパードやタックが施されているのですっきりと穿きこなせて、武骨さとスタイリッシュさが見事に融合しているのが特徴です。
BACK NUMBERでは、しっかりと目の詰まった厚手のチノツイルを採用し、M52らしいボリューミーなシルエットをツータックで引き締めています。マットな質感にこだわっていて、少し色褪せたようなベージュとブラックが穿き込むほどに味わい深い表情へと仕上がる経年変化を楽しめます。こちらも日本人の体型に合わせた形にリサイズされているので、自分にぴったりのシルエットを選べるのが嬉しいですね。
以下は、M52コーディネート例です。カジュアルなシャツスタイルにゆったりとしたM52を合わせて、ラフなスタイリングが完成。ツータックと絶妙なテーパードがスマートな味付けとなり、ラフさの中にきちんと感を演出しています。裾を大きめにロールアップすることで太さが強調され、パンツを主役にすることができます。
玄人も納得するディテールの再現と日本人に合ったシルエット
THE WORLD CARGOシリーズに追加されたフランス軍の名作2型。素材やディテールなど、細かいところをしっかり再現しつつ、穿きやすいシルエットに仕上げているのが、幅広い人に支持されている所以。ヴィンテージ品ではサイズが合わず、服に着られているような出で立ちとなっていた人は、ぜひ手にとっていただきたいです。今後もTHE WORLD CARGOのアイテムから目が離せません。
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