全国各地に店舗を構える牛丼チェーン「吉野家」。豊富なメニューの数々はどれも魅力的ですよね。そんな吉野家にじつは“店舗限定商品”があることをご存知ですか? 今回紹介する「ねぎだく牛丼」(460円/税抜)もかつては築地店限定商品。魚市場で働く食のプロたちを虜にしたメニューの実力を、さっそく確かめていきましょう。
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●「ねぎだく牛丼」(吉野家)
2018年10月6日、92年間の営業に幕を閉じた吉野家1号店・築地店。そこで愛され続けた食べ方が「ねぎだく」でした。その名の通り玉ねぎをふんだんに使用しており、なんと牛肉と玉ねぎの割合は1:2。これは「牛丼並盛」(352円/税抜)に使われる玉ねぎの約4倍の量です。
ちなみに築地店といえば、「ねぎだく」以外にも特殊な注文方法が多数。たとえば「アタマの大盛」は「牛丼大盛のご飯少なめ」という意味、「とろだく」は「脂身の多い牛肉を盛りつける」という意味を指します。他にも「つめしろ」と注文すると、冷ましたご飯で牛丼を提供してくれるのだとか。これには“多忙な魚市場のお客さんが短時間でかきこめるように”という意図があったそう…。お客さん想いの気遣いに心が温まりますね。
築地店限定の特殊注文「ねぎだく」が全国店舗でいただけるようになったのは2020年に入ってから。期待に胸を膨らませつつさっそくフタを開けたところ、牛丼と大量の玉ねぎがお目見えしました。玉ねぎはどんぶりの上に乗り切らない場合があるため別鉢での提供に。そのため、玉ねぎを追加するタイミングをお好みで調整することも可能です。
ひとくち食べた瞬間、まず感じたのはまろやかな玉ねぎの甘み。玉ねぎ本来の美味しさを活かした絶妙な味わいは、牛肉との相性もバツグンです。玉ねぎにはしっかり味が染みこんでいるものの、シャキシャキとした食感は残ったまま。この“絶品玉ねぎ”に築地の人たちが惹きつけられたのも無理はありません。
実際に食べた人からは「つゆをたっぷり含んだ玉ねぎが本当に美味しい!」「牛肉のしょっぱさと玉ねぎの甘みが絶妙にマッチ」など絶賛の声が続出。中には「玉ねぎってこんなに甘かったっけ?」といった驚きの声もあがっていました。
玉ねぎ×牛肉の最強コンビに魅了される「ねぎだく牛丼」。築地店でしか味わえなかった“粋”な食べ方を、あなたもぜひ体感してみては?