本・書籍
2021/6/23 6:15

梅雨の時期なんだかダル〜い……そんなお悩みを抱えた「雨ダルさん」の原因は気圧だった! でも、どうしたら改善できるの?

天気のせいで体がダルい、天気のせいで調子が出ない……。そんなお悩みを抱えた「雨ダルさん」が増えているようです。

 

天気によって気分の浮き沈みがある、肩こりが悪化する、雨が降る前・最中に頭痛がする、耳鳴りがするなど、その症状はさまざまですが、最近では「気象病」「天気痛」とも呼ばれ認知されるようになってきました。天気のせいで体調が悪くなる人の中には「どうして私だけ?」と悩んでいる人も多いはず!

 

今回はそんな人にぜひ読んでもらいたい一冊『「雨の日、なんだか体調悪い」がスーッと消える「雨ダルさん」の本』(佐藤 純・著/文響社・刊)をご紹介します。少しでも症状を緩和して、梅雨時期でも快適に過ごせるようにしましょう!

 

体感しにくい「気圧」が、雨ダルさんの原因に

天気の変化によって変わるのは主に「気温」「湿度」「気圧」の3つですが、温度と湿度については、痛みとの関係について昔から研究が進められ、相関関係があると証明されているそうです。

 

それに「暑くなってきたな〜」とか「ジメジメするなぁ〜」というのは誰もが感じられるものですが、「あぁ〜気圧下がってきたな」というのはなかなか感じにくいもの。しかし、ある実験で「気圧」が痛みを悪化させるということがわかったそうです。

 

慢性痛に悩む患者さん6人に人工的に気圧を操作できる部屋に入ってもらい、気圧を下げはじめたとたん全員の痛みが強くなりピークへと達したのです。天気の要素のうち「気圧」の変化で痛みは悪化するーー気圧が天気痛の原因であることがはっきりと証明されたのです。

(『「雨の日、なんだか体調悪い」がスーッと消える「雨ダルさん」の本』より引用)

 

気圧の変化によって雨ダルさんたちの体内では何が起こるか? というと、自律神経が乱れ、交感神経が過剰に働いて血管が収縮。それにより血行が悪くなり頭痛やめまいなど、体調不良を起こしてしまうそうなのです。自律神経が乱れず、正常に働いていれば気圧の変化があっても上手にスイッチできますが、乱れたままなのが雨ダルさんということ。

 

ちなみに著者の佐藤 純さんが、ウェザーニュースと一緒に共同開発した『天気痛予報』では、気圧変化を元にした天気痛予報を無料で見ることができます。自律神経が乱れず、健康でいることが一番ですが、今日からいきなり健康になるぞ! というのも難しいので、「今日の頭痛は天気が原因か」と知るところから始めてみましょう。

 

「雨ダルさん」は治らない? 仕方のないもの?

気圧変化によって自律神経が乱れて雨ダルさんになることはわかりましたが、エアコンで温度や湿度をコントロールすることはできても、気圧は簡単にコントロールできません。じゃあ、一生この痛みと付き合うしかないのか……と諦めてはいけません。もしかしたら「耳」の血行をよくすることで症状が緩和できるかもしれませんよ!!

 

そこで、ぜひ実践していただきたいのが耳の血行をよくすること。なぜなら、気圧の変化を察知するのは耳内部の内耳であり、第1章でも述べたような血行の悪化が雨ダル症状に関係しているからです。予兆を感じた段階で、内耳の血行は悪くなりはじめているので、そこを刺激して血行をよくしようというわけです。

(『「雨の日、なんだか体調悪い」がスーッと消える「雨ダルさん」の本』より引用)

 

本書では、内耳の血行をよくするマッサージや、手軽にできる「耳温熱」の方法も紹介されています。2週間〜1か月ほど続けていくのが良いそうなので、気になる方は実践してみてくださいね! 私も耳に圧がかかっているような症状がよく出るのですが、病院に行っても原因は不明……けれどこの本を読んでいて「あ、天気と関係しているかも!」と発見し、気がついた時にマッサージを実践しています。悪化はしていないので、耳マッサージのおかげかな? と思っています。

 

効率的に予防したいなら「耳栓」もおすすめ!

気圧調整機能がついた「耳栓」を使うことで、気圧変化を感じにくくすることもできるそうです。本の中では、実際に耳栓を使ったことで約81%の人が改善を実感したとも紹介されていました。

 

う〜ん、気になる! 私も原因不明の耳症状が出始めてから、新幹線や飛行機など気圧変化が大きい乗り物に乗ると酔ってしまうようになったので、どうしたものかと思っていたのですが、こういった日常生活の中での気圧変化にも「耳栓」が効果的に働いてくれるのだとか。こんなご時世なので移動する機会は減りましたが、次に長距離移動する時には、耳栓を一緒に持っていこうと思っています!

 

他にも『「雨の日、なんだか体調悪い」がスーッと消える「雨ダルさん」の本』には自律神経の仕組みと整え方、Q&Aを用いながら雨ダル症状の解説、タオルを使った体操、頭痛薬など薬の使用方法などを丁寧に説明してくれています。

 

梅雨が終われば、今度は台風がくるので雨ダルさんにはちょっと辛い季節がやってきます。しんどくなる前に正しい知識を身につけて、対策しておきましょう!

 

 

【書籍紹介】

「雨の日、なんだか体調悪い」がスーッと消える「雨ダルさん」の本

著者:佐藤 純
発行:文響社

薬頼みの罪悪感から解放!低気圧による不調がみるみる改善! 雨の日ラクラク!

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