新しい生活様式の1つとして、近年急速に人気を集めているのがキャンピングカー。人混みを避け、家族やパートナーとともに旅を楽しめるのが人気の理由ですが、いきなり大型のキャンピングカーを購入するのは、ハードルが高いと感じている人も少なくないのではないでしょうか?
そんな人におすすめしたいのがゴードンミラーのリリースする「GMLVAN」シリーズ。使い勝手の良いサイズ感ながら、快適な車中泊旅ができる工夫が凝らされています。今回はその中から、インテリアショップjournal standard Furnitureとのコラボで生み出された「GMLVAN C-01JSF」を紹介します。
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【今回紹介するクルマ】
ゴードンミラー/GMLVAN C-01JSF
価格 421万3000円〜
シンプルで使いやすい車中泊仕様
キャンピングカーというと、大きく背の高いキャビンのものを思い浮かべる人が多いかと思いますが、これは「キャブコン」と呼ばれるカテゴリー。居住性は高く、快適なのですが、その分サイズが大きく駐車場所や普段の運転には気を遣います。
日常の買い物などを想定すると、これ1台ですべてをまかなうのは難しいところ。そんなこともあり、近年のキャンピングカーの人気の中心は「バンコン」と呼ばれるバンタイプをベースとしたモデルになっています。
「GMLVAN」シリーズにはバンコンの中でも装備をシンプルにした“車中泊仕様”と呼ぶべき存在。トヨタ「ハイエース」をベースとした「GMLVAN V-01」と、日産「NV200」がベースの「GMLVAN C-01」がラインナップされています。
今回紹介する「GMLVAN C-01JSF」は「C-01」にjournal standard Furniture(JSF)のエッセンスを加えたモデル。Living Room on Wheels.をコンセプトに、リラックスできる洒脱なリビングルームをそのままクルマに持ち込んだような1台に仕上がっています。
「GMLVAN」シリーズは、過剰な装備は備えず快適に車中泊できるフラットな空間が作れることと、天然木を使った車内空間が特徴。海外では「VAN LIFE」と呼ばれる、DIYで木材を内装に貼り付けたようなスタイルが人気ですが、その雰囲気をクオリティ高く再現しています。
木材のパネルを組み合わせることで、フラットな就寝スペースを作り出したり、テーブルを備えたリビングに展開できるのは「GMLVAN」の基本スタイル。この機構は「GMLVAN C-01JSF」にも受け継がれています。ラゲッジ後端にはフラップ式のテーブルが追加され、より家具っぽい印象が強まりました。
内外装にJSFのエッセンスを注入
ボディカラーは標準の「C-01」と同じく、日産の純正と同じ工場で塗装されたもの。メーカー純正と同じクオリティと耐久性を実現しています。「JSF」モデルはさらにサイドラインや給油口のパネルなどを装備。フロントグリルはゴードンミラーのオリジナルで、「NV200」の商用車っぽさを廃しています。
内装の大きなポイントとなっているのはシート表皮の生地。ACME Furnitureオリジナルの生地「AC-08」を採用することで、一気に洒脱な雰囲気となっています。リアシートはもちろん、同じ生地を用いたクッションも付属します。この生地はとある映画の中に登場するソファの張地をイメージしたものだとか。
車中泊も車内仕事も快適にこなせる
シンプルながら、落ち着ける内装と、小回りの効くサイズ感が絶妙の「GMLVAN C-01JSF」。実際に郊外まで出掛けてみましたが、運転がしやすく、ちょっと景色の良さそうなポイントまで気軽にアクセスできます。
気持ちの良い風景の中で、テーブルを展開し、ノートPCを広げれば仕事もはかどりそう。最近は、リモートワークの拡大でクルマの中で仕事をしている人も少なくないと聞きますが、こういうクルマがあるとちょっと気分転換に出掛けていつもと違う場所で仕事することも気軽にできますね。
また、リアシートとパネルでフラットな空間を作れるので、寝心地もかなり快適。キャンプ用のマットや寝袋がなくても、この季節だと毛布やタオルケットを持ち込むだけで気持ち良く眠れます。実際に泊まってみましたが、日が昇るとデニム地のカーテン越しに心地よい日差しが入ってきて、気分良く目覚めることができました。眩しくないけど、外の明るさを感じられる絶妙な配色ですね。
撮影した車両には、オプションのルーフキャリアやサイドオーニングも装備されていました。かさばる荷物はキャリアに載せておけば車内で邪魔になることもありませんし、手軽に日差しを避けられるオーニングは付いていると、車内の快適な空間を拡張できて便利。こういうクルマが1台あると、ライフスタイルが一気に広がりそうです。
撮影/松川 忍