火を使わない! 丸めない! 揚げない! 切らない! 洗い物しない! そんなレシピがあれば、めちゃくちゃうれしいですよね。今回ご紹介する『松山絵美のカンタンなことしかやらないレシピ』(ワン・パブリッシング・刊)の著者である松山絵美さんは、4児のママさん。
365日休むことなく料理を作っていく中で、このカンタンなことしかやらないレシピができあがっていったそう。「まるめないハンバーグ」「揚げない大学いも」「包まない餃子」など目から鱗のレシピが満載! ちょっと疲れたなぁ〜という日に役立つ、松山さんの「カンタンなことしかやらないレシピ」をご紹介します。
火を「使わない」で作れる、絶品ミートソース
ミートソースを作ろうとすると、トマト缶を使って玉ねぎとひき肉とじっくり煮込んで30分くらい時間がかかりますよね。私もトマト缶を使ったミートソースをよく作るのですが、ガス台の周りもトマトソースが飛び散って汚れちゃいますし、フライパンもギトギトになってしまうので、フライパンを使わずに15分でできるならお試ししてみたい……!
材料は、合いびき肉500gに対して、玉ねぎは大1個。調味料もケチャップやコンソメなど、ご家庭にある調味料だけでできてしまいます。温めるだけのお手軽パスタソースでもいいですが、冷蔵庫にある調味料だけで火を使わずにできるなら、お子さんと一緒に作ることもできるし、何より汚れないのがうれしいですよね。
ラップをしているので、電子レンジ内も汚れないですし、洗い物も耐熱ボウルだけで済むのが助かる……!
ちなみに、この「ミートソース」にチリパウダーを加えればタコライスにも変身しちゃいます。冷蔵庫保存なら3日OKなので、年末年始の豪勢な料理にちょっと疲れた時には、火を使わないレシピでラクしちゃいましょう。
油揚げを裏返して使うと「揚げない」メンチカツができる
揚げものも、ガス台が汚れる&後片付けが面倒なもの。お惣菜を買ってくればいいですが、アツアツで出来立ての揚げ物を食べたい日もありますよね。
そんな日には「揚げない」レシピを参考にしちゃいましょう。ここには、「豚こまから揚げ」「簡単えびマヨ」「フィッシュ&チップス」と揚げないと絶対作れないでしょ! と思うものばかりなのですが、どれも揚げずに作れます。その中でも得におすすめなのが油揚げを使った「油揚げで和風メンチカツ」。
このレシピ、最初は油揚げを裏返さないで作っていましたが、裏返して包んだいなりずしを食べたときに「これだ!」とひらめきました。カリカリ感が子どもたちに人気で、具の長いもをよく食べてくれるのでうれしいです。
(『松山絵美のカンタンなことしかやらないレシピ』より引用)
そう! 油揚げに具材を入れて焼く、揚げる……というのはよく聞くレシピですが、なんとこの和風メンチカツは、油揚げを裏返しにして使います。少ない油でもカラッと衣のような食感を楽しめるようになるのだとか。
具材は、豚ひき肉と長いもだけ! 味付けは味噌と醤油なので、油揚げとの相性もよくお子さんのおかずから大人のおつまみにもぴったりな逸品です。
ラクできるなら、どんどんしちゃおう!
『松山絵美のカンタンなことしかやらないレシピ』には、なんと100品もの「やらないレシピ」が掲載されています。1品のおかずを「やらない」に切り替えるだけでも、毎日の料理時間は削減できるはず!
これ1冊でどれだけの自由な時間が手に入るのか……そんなことを考えてしまいました(笑)。包丁を使わずにキッチンハサミや“ちぎる”だけで作れるレシピや、ポリ袋を活用した洗い物をしないレシピ、春雨や切り干し大根を戻さないレシピ、さらに買い物をしないでも作れるレシピまで読むだけでも勉強になるものばかりです。
共働きのご夫婦や食べ盛りのお子さんがいるご家庭、料理時間がなかなか取れない方まで忙しいみなさんにもおすすめ。食べずには生きていけませんので、手間をかけずに美味しいご飯が食べられる『松山絵美のカンタンなことしかやらないレシピ』をぜひ参考にしてみてくださいね!
【書籍紹介】
松山絵美のカンタンなことしかやらないレシピ
著者:松山絵美
刊行:ワン・パブリッシング
料理のめんどうくさいこと、全部やめました! カンタンなことしか「やらない」のに喜ばれるレシピを100品紹介
すこしの手間をちょっとずつ省いていったら、料理の準備から片付けまで簡単に! 家族もよろこぶあの味をいつもよりもっとラクに作れます! 4児の母にして、レシピサイトNadiaやInstagramに投稿されたレシピが人気の松山絵美さん。6人家族の食事を準備するために「ほぼ一日中キッチンにいる」という生活の中で生まれた、簡単&絶品レシピを紹介します。