アップルのMacBookのプロセッサがインテル製から独自開発の「M1」チップに交代してから、ユーザーはバッテリー持ちの悪さに悩まされることもなくなりました。それまで数時間でバッテリーが切れていたのが、M1 Macは半日ほど使っていても余裕があることが大好評でした。
その改良版である「M2」チップ搭載の13インチMacBook Proは、どれほどスタミナがあるのか? レビュアーがわざと消耗させようとしても、なんと16時以上も動いてしまったことが報告されています。
テックメディアThe Vergeは、M2 MacBook Proの電源がどれぐらい持つか調べるため、ふだんのアプリをいつも通り使って負荷をかけるテストをしました。Spotifyや、Webブラウザのタブを何枚も開き、さらにGoogle Docも使うという具合です。
まずGIGABYTEのAERO 16は99Whもの大容量バッテリーを備えていますが、午後8時から始めて午後10時30分までにほぼ電池切れとなったそうです。対してM2 MacBook Proのバッテリー容量は58.2Whですが、まだまだ余裕だったとのことです。
とにかく負荷が足りないと感じたため、古くなっていたAdobeのアプリを更新したり、動画編集のAfter Effectsを使いこなしたいと思っていたので、ちょっと遊んでみるなど。どちらも電源をつながない状態のノートPCでは、普通であれば無茶な作業と思われます。
そして16時間30分39秒の長丁場の後、M2 MacBook Proはついにミュージックビデオを再生している途中で電源切れになったそうです。アップル公式には「最大20時間のApple TVアプリのムービー再生、最大17時間のワイヤレスインターネット」とされていますが、まったくウソはなかったようです。
M2チップはM1よりもマルチスレッドの性能が18%向上したと謳われていますが、スタミナが異常に持つ強みもますます増しているようです。決してお安い買い物ではありませんが、充電しにくい出先に持ち歩くためには頼もしいパートナーとなりそうです。
Source:The Verge