ついにiOS版のInstagramアプリ内から、アカウントが削除できるようになりました。これまではWebブラウザからInstagramのサイトにアクセスして「アカウントの削除」ページから手続きする必要がありましたが、それが不要となりました。
この変更は、最近App Store Reviewガイドラインが変更されたことを受けて行われたものです。具体的には5.1.1データの収集および保存のうち(v)アカウントへのログインであり、「アカウントの作成に対応したAppの場合は、App内でアカウントの削除もできるようにする必要があります」に沿ったかっこうです。
つまりInstagramの親会社Metaは、この機能をアプリに追加するか、ないしはApp Storeからアプリを削除されるリスクを負うか、二択を迫られていたわけです。
この新ルールについては特設ページが公開されており、そこでは「アカウント削除オプションは、App内の分かりやすい場所に配置する」ことや「アカウントのレコード全体および関連する個人データを削除するためのオプションを用意する」ことが義務づけられています。
以前のiOSアプリではアカウント削除はできず、「利用解除(一時停止)」だけできました。しかし、アップルは「アカウントを一時的に無効化するオプションだけでは不十分です」と言っており、Metaも今回の対応を迫られたようです。このルールは、6月30日から正式に施行されました。
これまでの「利用解除」では、Instagramのサーバーから自分のデータが削除されるわけではありませんでした。それに対して「アカウントの削除」は、ユーザーデータがすべて削除されることになります。
どうやってアプリ内からアカウントを削除するのか。その操作は、次の通りです。
- iPhoneまたはiPadでInstagramのアプリを開く。
- 右上のメニューボタン(横線3本)をタップする。
- 「設定」→「アカウント」→「アカウントを削除」と進みます。
- 「アカウントを削除」ボタンをタップし、「アカウントの削除を続行」ボタンで削除することを確認します
手続きが完了してから、実際にアカウントが削除されるまでに30日間かかります。その間にアプリに再ログインすると、削除プロセスは取り消されるそうです。そしてアカウント削除後は、プロフィールや写真、コメントやお気に入り、フォロワーもすべて消されます。
いざという時には便利そうですが、うっかりアカウントを削除すると取り返しが付かないため(手続きのキャンセルは簡単ですが)慎重に考えたいところです。
Source:TechCrunch