アメリカのSF・ファンタジー作家で『ゲーム・オブ・スローンズ』の原作者(小説『氷と炎の歌』)ジョージ・R・R・マーティン氏は、人気アクションRPG『エルデンリング』の世界観作りに関わったことでも知られています。
が、実はマーティン氏自身は『エルデンリング』をプレイしていないことが明らかとなりました。
マーティン氏が『エルデンリング』開発に参加したきっかけは、同作のディレクターを務める宮崎英高氏が『氷と炎の歌』などのファンだったことです。そこから開発のフロム・ソフトウェアがマーティン氏にアプローチし、マーティン氏も同社の『ダークソウル』を知っていたこともあり快諾。ゲーム発売直後にも、自らのブログで「貢献できて光栄に思っている」と述べていました。
Years in the making, ELDEN RING was released last week, and has been taking the gaming world by storm….https://t.co/ANCmJ3V3sQ pic.twitter.com/VMyeXOlN31
— George RR Martin (@GRRMspeaking) March 1, 2022
それほど思い入れある『エルデンリング』を、なぜプレイしていないのか? トーク番組『The Late Show with Stephen Colbert』に出演したマーティン氏は、『氷と炎の歌』の次回作に取り組めないからだと語っています。
マーティン氏は「みんながこの『冬の狂風』(シリーズ最新作)』を本当に待っているから」としつつ、自分が熱中しすぎる性格のため、他のことに手が付かなくなるほど夢中になるだろうとの趣旨を述べています。
実はマーティン氏はずっと昔、ビデオゲームをやっていたそうです。『Railroad Tycoon』や『Master of Orion』、『Homeworld』などに吸い込まれるようにハマってしまい、何週間、何か月経っても「もう一回、もう一回」と言いながらやってしまったとのこと。もう無理だ、禁断症状が出る、このままでは死んでしまう……という思いをしたと振り返っています。
『エルデンリング』でマーティン氏が担当したのは本編のシナリオではなく、ゲーム世界の舞台「狭間の地」の5000年前に起こったことでした。それは最初から分かっており、最終的な仕上がりにはかなり満足していて「今まで見た中で最も美しいゲームになった」と語っています。
フロム・ソフトウェアからは「5000年前に起こったことが、世界を完全に破壊し、現在が本当に破壊されてしまうことを書いてほしい」と頼まれたそうです。そこで全ての登場人物がどんなキャラクターで、誰と殺し合いをしていて、どんな力を持っているかを「歴史」として書いたとのことです。
超多忙のはずのイーロン・マスク氏は『エルデンリング』のクリア報告をしていましたが、やはり作家と実業家とでは時間の使い方が違うのかもしれません。
Elden Ring, experienced in its entirety, is the most beautiful art I have ever seen
— Elon Musk (@elonmusk) May 23, 2022
Source:The Late Show with Stephen Colbert(YouTube)
via:Wccftech