今年秋に発売が予想される「iPhone 15 Pro」モデルの音量ボリュームと電源ボタンは、物理的に押し込む従来型から、機械的に動く部分がない「ソリッドステート」式に変更されると噂されています。
そんななか、この変更がユーザーに好評であれば、将来的に他のハイエンド製品もその後に続くかもしれないとのアナリスト予測が報じられています。
アップルのサプライチェーン情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、昨年10月末に音量ボタンと電源ボタンがソリッドステート式に置き換えられるとの予想を述べていました。
ソリッドステート式は「Taptic Engine」という微小なモーターで振動を発生させ、センサーにより指の圧力を感知すると、振動を返すことで押し下げた錯覚を起こさせる方式です。この仕組みは「触覚フィードバック」とも呼ばれ、最近のMacBookのトラックパッドにも採用されています。
Kuo氏は最新のツイートで、この予想を再確認。そしてiPhone用のTaptic Engineチップを供給するシーラス・ロジック社が利益を得ることになると指摘しています。
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As the exclusive supplier of Taptic Engine’s controller IC for solid-state buttons, Cirrus Logic stands to benefit markedly from this new design. If users respond well to this new design, I think it may be adopted in other high-end models of product lines in the future.— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) January 11, 2023
そして新デザインにつきユーザーの反応が良ければ、今後ほかのハイエンドモデルにも採用される可能性があるとのこと。Kuo氏は具体的な製品名を挙げていませんが、おそらくiPad ProやApple Watchを指しているとも推測されます。
iPhoneのボタンをソリッドステート式にすれば、物理ボタンに必要な開口部がなくなり、さらに耐水性能が改善するとともに、経年劣化により摩耗したり壊れる可動部品をなくすことができるはず。が、あまりiPhoneを頑丈に作りすぎると、アップルも買い替え需要が減ってしまい困る可能性もあるかもしれません。
Source:Ming-Chi Kuo(Twitter)
via:MacRumors