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2023/1/11 17:30

「iPhone 15」いよいよ試験生産が開始? 今年は品不足が起こりにくいかも

今年秋に発売が予想される「iPhone 15」につき、早くも大手の組立サプライヤーである台湾Foxconnが初期のNPI(新製品導入)生産に入ったとの噂が報じられています。

↑iPhone 15の試験生産開始?

 

台湾の経済メディア経済日報によると、Foxconnは中国・深センの工場で「新型ハイエンドiPhone 15」(高価なProモデル)のNPIに取りかかり、量産に向けたウォームアップを始めたとのことです。NPIとは「New Service Introduction(新製品導入)」の略であり、まず新製品を試作し、不具合を洗い出したり効率のいい仕組みを探り、本格的な量産体制を整えるための準備のことです。

 

今年のNPIが例年と異なる点としては、中国とインドでのiPhoneの量産時期の時差を縮めるために行われることだと指摘されています。ここ数年、まず中国で新型iPhoneの量産が始まり、その後に6~9か月ほど遅れてインドでの量産が開始。それが昨年には2か月に短縮され、今年は数週間になる見通しだそうです。

 

この「中国とインドでの量産がほぼ同時に開始」との予想は、実はiPhone 15 Proモデルの入手しやすさに大きく影響するものと思われます。昨年末にiPhone 14 Pro/Pro Maxが品不足となっていたのは、主に中国・鄭州市にある世界最大のiPhone工場が新型コロナ禍により操業が制約されたため、と見られているからです。

 

アップルも中国に依存しすぎている現状を見直し、生産拠点をインドに移す動きを加速しているとの報道もありました。もしもインドで素早くiPhone 15 Proの量産が始まれば、中国に何が起きても品不足は起こりにくいかもしれません。

 

iPhone 15のラインアップは、iPhone 14シリーズと同じサイズで「iPhone 15」「iPhone 15 Plus」「iPhone 15 Pro」「iPhone 15 Pro Max(ないしUltra)」の4機種になると予想されています。

 

そして上位モデルのiPhone 15 Pro/Ultraの本体はチタンフレーム、ソリッドステート(物理的に押し込む機械式ではなく、触覚フィードバックで押し下げ感覚を演出)の音量ボタン、転送速度が速いUSB-Cを搭載。かたや標準モデルはDynamic Island(iPhone 14 Proモデルの画面上部にある、様々な仕組みが利用できる領域)や遅いUSB-Cポートの採用が噂されています

 

このうちiPhone 15 Ultraは、iPhone 14 Pro Maxより大幅に値上げされるとの予想もあります。発売される頃には円高が進み、日本での価格がサイフに優しくなることを期待したいところです。

 

Source:経済日報
via:Gizmochina