24時間365日、最新の気象・防災情報を発信し続ける『ウェザーニュースLiVE』。YouTubeの登録者数は96万人を超え、日々の生活を支えるコンテンツとしてますます多くの人に愛されています。この番組を毎日生放送でお届けしているのが気象キャスターたち。GetNavi webではそんな皆さんの活動を紹介するとともに、それぞれのプライベートな一面に迫った連載「夕虹は晴れ! ウェザーニュースキャスター」を展開中! 第13回に登場していただくのは檜山沙耶キャスター。現在は「いばらき大使」に就任するなど多方面で活躍する檜山さんに激動だったこの一年を振り返ってもらいつつ、改めて感じた気象キャスターの仕事の魅力についてお話をうかがいました。
<ウェザーニュースLiVE×GetNavi web連載>
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第13回・檜山沙耶キャスター
【檜山沙耶さん撮り下ろし写真】
“好き”が仕事につながっていき、毎日のように私の中で変化が起きていました
──連載第13回は檜山沙耶キャスターにお越しいただきました。前回の川畑 玲キャスター、江川清音キャスターによる特別対談に続く形でのご登場になりますので、最初に檜山さんから見たお2人の魅力についてお聞かせください。
檜山 お2人は『ウェザーニュースLiVE』で朝の時間の番組を担当されることが多く、社内でもお会いできる機会が少ないんです。でもその分、番組をいち視聴者として拝見させてもらっていて、そうした時はいつも爽やかな気持ちをいただいていますね。
──川畑キャスターは檜山さんとの思い出について、「私が予報センターで解説をしていた時代に内藤さん(内藤邦裕/気象予報士・気象解説員)と間違えられたことを記憶しています」とおっしゃっていました。
檜山 えっ!? そんな失礼なことを……? その節は大変申し訳ありませんでした(苦笑)。川畑さんは気象予報士ということもあり、お会いするたびに気象に関する質問や相談をさせてもらっていて、いつも貴重なお時間をいただいています。
──また、江川キャスターは檜山さんについて、「私はよく上司に警戒レベルの時の顔が怖いと言われるので(汗)、さやっちを見習って学ばせてもらっています」、「これからご飯などに行って交流を深めていきたいと企んでいます」ともお話しされていました。
檜山 そんな、そんな……こんな素敵なコメントをくださって恐縮です。ご飯、ぜひご一緒したいです! 私のほうこそ、いつも清音さんの元気な笑顔や楽しい番組進行を見て勉強させてもらっています。それに、昨年の夏に復活していた「さやサンシャイン体操」が大好きなんです。いつか一緒にやるのが夢の一つになっていますね。
──さて、檜山さんは連載初登場になるものの、それ以前の昨年5月にもGetNavi webにご登場いただいていました。あれから約10か月が経ちますが、ご自身の中で変化を感じることはありますか?
檜山 ちょうどあの頃から、毎日のように何かしらの変化が起きていました(笑)。この10か月間はこれまでの人生で考えても、本当にあっという間に過ぎていって、体感的には半分の5か月ぐらいでした。ウェザーニュースキャスターとしての業務だけでなく、自分の趣味がお仕事につながっていったことが多くて。“好き”と言い続けていたものやことが新たな仕事として実っていった時期だったなと感じていますし、改めて私に声をかけてくださった企業や団体の皆さま、そして、こうした環境を作ってくださったウェザーニューズには感謝の気持ちでいっぱいです。
──おっしゃるように、昨年だけでも多くの新しい仕事に挑戦されていましたが、特に印象に残っているものはありますか?
檜山 どれも楽しいことばかりでしたので、なかなか一つを選ぶのは難しいのですが、“まさか!”と驚いたのは「いばらき大使」に就任したことです。大好きな茨城県をアピールするお手伝いができていることも幸せですし、これをきっかけに多くの茨城出身の方々と出会うことができたのも嬉しかったですね。
──今年の1月には茨城県警の一日通信指令課長もされていましたね。
檜山 緊張しました(笑)。でも、『ウェザーニュースLiVE』をご覧になられている方がたくさん会場に見に来てくださっていて、そんな皆さんに助けてもらったところもあります。それに、私たちは普段、皆さんからのリポートやリアルタイムで送られてくるコメントを通じてコミュニケーションを取ることしかできないのですが、直接お会いすることでどんな方が番組を見てくださっているのかを知れたのが嬉しかったです。やはり、お顔を知ることで心の距離感も縮まりますし、より“いつも支えてくださったありがとうございます!”という気持ちが強まりましたね。
──こうした活動をきっかけに、どんどん茨城県の知名度や注目度も上がってきているのではないでしょうか。
檜山 さすがに私一人にそんな力があるとは思えませんが、でも茨城に興味を持っていただけるきっかけになっていれば、これほど幸せなことはないです。
──番組内でも「方言天気予報」の企画で茨城弁を披露されていて、とても好評でした。
檜山 ありましたね(笑)。あの企画も楽しかったです。方言を「かわいい!」と言ってもらえると、やっぱり地元民としては嬉しいですし。ただ、思っていた以上に難しかったです。話し相手がいない中で、急に「方言をしゃべってください」と言われてもとっさには出てこなくなるんです。しかも、お天気を正しく伝えようとすると、どうしても標準語になってしまって。“あれ? これは方言!?”って、頭の中でゴッチャになってましたね。それはそれで楽しかったですけど(笑)。
──今は普段の番組の中で思わず方言が出てしまうということはなくなったんですか?
檜山 そう思っていました(苦笑)。でも、茨城でのお仕事をいただいて地元に戻ると、その後はしばらく分からなくなります(笑)。放送中も“もしや今のは方言だった? 私、大丈夫だった!?”って心の中で焦ってしまうことが多いんです(笑)。それに、自分は共通語だと思っていても、実は方言だったということがたくさんあって。例えば「青なじみ」とかそうですよね。
──初めて耳にしました。どういう意味でしょう。
檜山「青あざ」のことなんです。こうした方言がポロッと出てしまうと視聴者さんもすぐにコメントを返してくださって。そうやってリアクションをいただいて、お話がどんどん広がっていくのも楽しいですね。
結衣ちゃんは“特別で大切な人”という言葉では足りないぐらいの存在です
──昨年は『ウェザーニュースLiVE』内でいろんな企画やコーナーがめじろ押しでした。特に印象に残っているものはありますか?
檜山 企画とは少し違うのですが、夏にスタジオが新しくなり、お披露目の日に広くなったスタジオであいりんさん(山岸愛梨キャスター)とスキップをして遊んだことですね(笑)。あれは忘れられない時間でした。あいりんさんは発想力がとても豊かで、いつもそうした楽しいことに誘ってくださるんです。
──走る前の山岸キャスターのヒールの脱ぎっぷりがかっこよかったです(笑)。
檜山 ははははは! ほんと素敵でしたよね。ああした姿からは姉御肌を感じます(笑)。ただ、天性の品の良さをお持ちなので行儀悪く見えないのが魅力で。嫌味もないし、人として尊敬するところしかないです。
──スキップをする前に、ガチで走っていた檜山さんも意外な一面が見られて楽しかったです。
檜山 私も最初はてっきり軽くならすような感じの走りだと思っていたんです。そうしたら、あいりんさんが私の隣を俊足で駆け抜けていったので、“これは本気のやつなんだな”と、途中で私もギアを上げました(笑)。新しいスタジオになってからはサッカーもしましたし、お正月にはこたつも登場したりして。広さがあるので、これからもいろんなことに挑戦できそうですね。
──スタジオ内に限らず、やってみたい企画などはありますか?
檜山 これからの季節だと桜を見にいくような機会があるといいですね。昨年の秋にキャスターたちが紅葉を写真で撮る企画がありましたが、桜でもぜひやってみたいです。
──キャスター対抗の企画になると、皆さんの負けず嫌いなところが垣間見えて面白いです。
檜山 やるからには勝負ですからね。笑顔で放送していますが、心の中はみんな負けたくない一心で必死ですよ(笑)。それと、ゲームのような楽しいコーナーも素敵ですが、お天気に特化した企画ももっとやっていけたらなと思います。昨年、山口さん(山口剛央/気象予報士・気象解説員)と「天気図の書き方」という特番を一緒にやらせていただき、反響も大きかったんですね。きっと、天気に関することをもっと知りたいと思っている視聴者さんは多いと思いますし、私自身も気象予報士の資格についてはちょっと心が折れかかっているものの(苦笑)、勉強だけは変わらずこれからも続けていきたいと思っていますので、みんなで学べるようなコーナーを増やしていけたらなと思っています。
──楽しみにしています! また、同期の駒木結衣キャスターについてもお聞きしたいのですが、先日発売された駒木キャスターのフォトエッセイ『空を結ぶ』では対談もされていました。
檜山 結衣ちゃんがプレゼントしてくれる前に我慢できず自分でも購入してしまったのですが(笑)、本当に素敵な本だなと思いました。エッセイはとても読み応えがあり、写真には普段の番組で見せないような一面もありましたので、私もたくさん楽しませていただきました。印象深かったのは、いつも笑顔の結衣ちゃんでも、やっぱりいろんな悩みを抱えているんだなと分かったことで。私もそうですが、人前に出るお仕事とはいえ、人間である以上、気持ちが沈んでいたり、それがつい表情から漏れてしまう時があるんです。そうした状況をどうしていけばいいのかと悩んでいるところには、結衣ちゃんの真面目さを垣間見たような気がしました。対談も楽しかったですし、何よりも、その相手に私を選んでくれたことがすごく嬉しかったですね。
──番組でクロストークをしたり、プライベートで食事に行ったりすることはあっても、対談の形で面と向かって会話をする機会ってあまりないですよね。
檜山 本当にそうなんです。私たちはデビューから5年間ずっと一緒にいるので、楽しかったことも苦労したことも、ほぼ同じ思い出を共有しているんですね。ですから、お話をしているうちにいろんなことがよみがえってきて、感極まって対談中に2人で泣いてしまいました。誰かと思い出話をしながら泣くなんてことはそうはないですし、本当に幸せなことで。結衣ちゃんは私にとって“特別で大切な人”という言葉では足りないぐらいの存在になっていますね。
──以前の駒木キャスターへのインタビューでは檜山さんのことを、「会った瞬間から仲良しでした。人間同士って相性があると思うのですが、こんなにも気の合う人と同期になれたのは本当に幸せなことだなと思いました」とお話しされていました。
檜山 嬉しい! 実は私も出会った瞬間からシンパシーを感じていました。結衣ちゃんとは趣味が全然違うんです。でも、価値観や考え方、それに相手の感情の受け取り方などがすごく似ているなと思っていて。“こうしたらきっと嬉しいんだろうな”というのが分かるし、反対に、“今なにかに悩んでいるのかも……”ということが遠目で見ていても伝わってくる。育ってきた場所や環境が違っても、人と人ってこういう特別な関係になれるんだと感じていますし、5年間一緒にいろんなことを乗り越えてきたからこその絆もあるので、これからもお互いを支え合っていけたらなと思います。
素直に好きなものを発信し続けられるのは私の強みなのかも
──檜山さんもキャスターとして5年目を迎え、後輩も増えてきましたが、今の『ウェザーニュースLiVE』はどんなチームになっていると感じますか?
檜山 先輩方やゆっきー(内田侑希キャスター)から感じる安心感や信頼感、安定感の素晴らしさはもちろんのことですが、のんちゃん(大島璃音キャスター)、みーちゃん(戸北美月キャスター)、りえなちゃん(小林李衣奈キャスター)が本当に頼もしいなと感じています。1人ひとりにしっかりとしたスキルがあって。私が1年目の頃はあんなに生放送でうまく話せなかったです。3人は警報レベル時の気象の伝え方にも聞きやすさだけじゃなく、適度な緊張感を持った言葉で情報を届けていますし、私も勉強になることが多いです。
──小林キャスターはデビューして半年も経たないうちに、通常の放送だけじゃなく、4時間半の放送も担当されていました。
檜山 すごいですよね。私にはもう4時間半なんて無理です! 途中で体力が持たなくなると思います(笑)。
──そんな……。でも、以前、駒木キャスターがインタビューで、檜山さんと3時間の生放送を交互に2回ずつ回したことがあったとおっしゃっていましたよ。
檜山 以前はそういうことができました。“以前は”です!(笑) 今やろうとしたら、終わる頃には塵になってそうです(笑)。でも、そうした経験を積んできたからこそ、今こうして、生放送の前後にも別のお仕事をこなせているというのはあるかもしれませんね。
──では、多くのキャスターがいるなかで、“ここだけは誰にも負けない”という檜山さんの強みは何でしょう。
檜山 それが最近、自分にどんな強みがあるのかが分からなくなってきてまして……。昔から“正直だね”とか、“素直だね”といった嬉しいお言葉をいただくことは多かったんです。確かに、自分が好きな物事に関しては包み隠さず表に出すほうですし。そのことが「いばらき大使」やアニメに関連したお仕事にもつながっているので、それを思うと素直に“好き”を発信し続けられるのは自分の強みなのかも……と思います。
──それでは、最近感じた他のキャスターの意外な一面は?
檜山 噂には聞いていたのですが、みーちゃんのラーメンの食べっぷりに驚かされました(笑)。少し前に二郎系のお店に連れていってもらったんです。その時も野菜をマシマシで頼んでいて。麺も普通盛りでも十分な量で、それをずっと嬉しそうに食べていたので、“この細い体の一体どこにラーメンが移動しているんだろう?”と不思議に思いました。しかも、2人ともその前に別で一食すませた後だったんですよね。
──2食目だったんですか?
檜山 そうなんです。夕方に待ち合わせをしていたんですけど、まだお店が開いてないということで、集合時間を少し後ろにずらしたんです。でも2人とも、その日はラーメンのために朝食と昼食を抜いていたので、我慢できなくなって(笑)。私はパスタを食べたんですが、みーちゃんはうどんを食べたと言っていました。みーちゃんは「同じ麺類だから平気ですよ。どれだけでもいけます!」と楽しそうに話していましたね。
──ちょっと言っている意味がよく分かりませんが(笑)、ようは麺類だとどれも“輸血”になるから大丈夫だということなのでしょうか(戸北キャスターのインタビュー参照)。
檜山 きっとそうだと思います(笑)。
──(笑)。初めて経験した二郎系のラーメンははまりそうですか?
檜山 すごくおいしかったですし、また行きたいと思いました。ただ、ニンニクがきついので、翌日がお休みじゃないと厳しそうですね。予報センターの中をニンニク臭で充満させるわけにもいきませんから(笑)。仕事に影響がない範囲で通いたいなと思います。
30代はこれまで以上に、自由な気持ちで“好き”を楽しんでいきたい
──先日、番組の中で「今年30歳を迎える」というお話をされていました。檜山さんにとって20代はどんな10年でしたか?
檜山 私は学生の頃からお天気に興味があったものの、もともとアナウンサーを目指していたわけではなかったんです。でも、東日本大震災を経験し、自分に何かできるものはないかと考えた時、“伝える仕事”に魅力を感じたんですね。また、声優の養成所にも通い、言葉を伝える訓練をしていましたので、それならばキャスターという道もあるかもしれないと思い、それで生き方を方向転換したのち、ご縁があってウェザーニューズで働かせていただくことになったのが24歳の時でした。そこからの5年間はまさに別世界で。キャスターになったことでさまざまな経験を積むことができましたし、昨年からのいろんな外部のお仕事を考えると、20代は本当に想像もしていなかった10年間だったなと思います。
──では、これからどんな30代を送っていきたいと考えていますか?
檜山 そうですね……。思い切って自由に好きなことをしていきたいなと思っています。20代があっという間でしたので、30代ではさらにいろんな“好き”を楽しんでいきたいですね。
──持論ですが、20代が早かったと感じる方は30代になるとさらに時間の流れが加速すると思います(笑)。
檜山 よく、そういった話を聞きますよね。だからこそ、ムダな時間を過ごさないように気をつけなくてはと思っています。そうだ。せっかくなので、楽しい30代を過ごすためのアドバイスをいただけませんか?(笑)
──え、逆質問!? まさかの流れ弾ですね(笑)。自分の経験上でしか語れませんが、今、檜山さんがおっしゃったように自由に好きなことをするのが大事だと思います。それも、“時間ができたらしよう”ではなく、興味のあることは時間を作ってでもすぐにやる。自分がそうでしたが、そうやっていろんな趣味で得た知識や経験を少しずつ仕事につなげていくことで、やがて大きな広がりを持つようになりました。
檜山 なるほど! でも、その感覚、少し分かります。最初にもお話ししたように、10代の頃から大好きだったアニメやゲームを今も続けていて、そうしたことを口にすることでニンテンドーさんのゲームチャンネル(「ニンテンドー みんなのチャレンジ」)に定期的に出させていただくお仕事につながっていったんです。やっぱり“好き”という気持ちはいろんな原動力になるんだなと痛感しています。
──ただ、趣味が仕事になるとどうしても責任感が伴ってくるので、純粋にそれまでのように楽しめなくなっていく切なさや大変さもあります。
檜山 それもすごく分かります! それまであまり深く考えずに話していたことも、発言する場が変わると、“ちゃんとしたことを言わないといけない”というプレッシャーに感じてしまったりして。
──それもあって、“これは絶対に仕事につなげない”という趣味を持つようになりました。
檜山 ありがとうございます! 私も、純粋に自分だけが楽しめる趣味をいくつか探すことを30代の目標の一つにします! なんだか人生相談に乗っていただいた感じになってしまってすみませんでした(笑)。
──いえ、たいしたことがお話しできず恐縮です(苦笑)。では最後に、檜山さんがキャスターとして最も大事にされていることを教えていただけますか。
檜山 これはすべてのキャスターに共通することだと思いますが、『ウェザーニュースLiVE』では24時間365日、生放送で天気をお伝えしていますので、ご覧になられているすべての方々に寄り添った気象の情報をお届けできるように務めています。また、個人的な思いとしては、皆さんに空を見る楽しさをもっと伝えていけたらなとも思っています。春夏秋冬それぞれの季節で天気の表情は変わりますし、それぞれに良さがあります。それに、地域によって同じ時間に見える空の景色は違っても、その空はすべての人とつながっている。そうした気持ちを1人でも多くの方と共有できたらいいなと思っています。
──檜山さん自身もウェザーニュースキャスターになったことで空の見方は変わりましたか?
檜山 すごく変わりました。以前は何気なく見上げる程度でしたけど、キャスターになってからは意識的に空を見るようになりましたし、日々の変化を感じるようにもなりました。朝、窓を開けて前日との違いを体で感じたり、風の香りの中から季節の変化に気づいたり。空を見上げても、雲にどれくらいの厚さがあるかといったことも気になるようになりましたね。仮に気象の知識がなくても、ちょっとした天気の違いを体感することで日々の生活が豊かになると思いますので、そうした魅力も番組を通じてお伝えできたらなと思っています。
──さて、次回の連載はいよいよ山岸愛梨キャスターのご登場になります。檜山さんから山岸キャスターの魅力をご紹介いただけますか?
檜山 あいりんさんは目標とする先輩です。でも、近寄り難い存在などでは全くなく、その真逆で。会うと気さくに話しかけてくださいますし、いろんな相談にも乗ってくれて、いつも優しく見守ってくださるんです。きっと、そうやって壁を感じさせないようにフレンドリーに接してくださっていると思うのですが、そうした人としての素晴らしさをお持ちなところも魅力的ですよね。また、キャスターとしても学ぶところばかりで、特にフリートークの安定感といったらないです。あえて視聴者さんにツッコませるようなワードをチョイスして番組を盛り上げたりして、そうしたセンスも見事ですし。そういえば、うちの母があいりんさんの大ファンなんです。私があいりんさんと一緒に出ていると、「安心して見ていられる」と言っていました(笑)。根っこにある、人としての優しさがにじみ出ているから安心するんだそうです。私も本当にいつも、仕事の先輩としてだけでなく、女性としても、人としても尊敬していますね。
──ちなみに、ポン子ちゃん(ウェザーロイドAiri)の魅力は……?
檜山 ポン子ちゃんですか!?(笑) ポン子ちゃんのすごさは、いろんなことに挑戦するアクティブさじゃないでしょうか(笑)。また、マネージャーのあいりんさんとポン子ちゃんに共通しているのは、ゲストの良さを最大限に引き出すところ。しかも、その引き出し方が見事で、どうすればゲストがリラックスして素を出せるかを分かった上で接してくれるんです。それに、ポン子ちゃんは結構毒舌なところがあるのに、誰かを傷つけるようなことは絶対にしないので愛されキャラでもある。そこはやはりマネージャーさんの教育の賜物なんだろうなと思います。……もしかして、次回の連載にはポン子ちゃんも登場されるんですか?
《檜山キャスターに17の質問!》
Q01.ご自身ではどんな性格だと思いますか?
檜山 穏やかです。……って、自分で言っちゃっていいんでしょうか(苦笑)。なんだか恥ずかしいですね。怒ることもほとんどないです。焦ることはよくあります(笑)。結構、表情や動きに出てしまうほうですし。ただ、“焦っても大丈夫!”と思うようになってからは、逆に焦らなくなったかもしれないです。そこまでアワアワしなくなりましたから。……いや、そんなことはないですね。今でもよく、アワアワしています(笑)。ただ、取り乱すことは減ったように思います。
Q02.“パブリックイメージとはここが違う”というところはありますか?
檜山 ほとんど素のままで番組をやらせてもらっているので、すべてを見られていると思っています(笑)。ほかのキャスターもきっと同じでしょうけど、3時間の生放送で別人格を演じるなんて無理ですから。ただ、放送で決して見せない顔としては、先ほどの質問で怒ることがほとんどないとお話ししましたけど、「怒ったら怖い」とよく言われますね(笑)。きっと、普段から本当にめったに怒らないので、たまにそうした姿を見せると意外に感じるのかもしれないですね。
Q03.気持ちが一番盛り上がる天気は?
檜山 やっぱり快晴ですね。雲が一つもない青空を見るとお出かけしたくなります。
Q04.曇りの日に傘を持って出かけるかどうかのボーダーは?
檜山 私、晴雨兼用の傘を毎日持ち歩いているんです。雨量が多い日は大きな傘を持って出かけますが、それ以外の日は紫外線から肌を守るために、いつも折りたたみ傘をカバンに入れています。紫外線は一年中出ていますし、気にされている方は、今のような冬の時期でも長い時間お散歩をする時は日傘を差すことをおすすめしますよ。
Q05.番組で好きな時間帯は?
檜山 やはり多く担当していることもあって「イブニング」(午後5:00〜8:00)や「ムーン」(午後8:00〜11:00)などの夜の時間帯が落ち着きます。特に「イブニング」だとスマホアプリの有料会員の方に向けてメッセージを送る「おかえりメール」のコーナーもありますし、皆さんからの返信があった時は嬉しくなります。「ムーン」も時間の流れがちょっと独特で、ゆったりとした感じが大好きですね。多くの方にとってお休みになる時間帯ですし、私も最後の30分あたりは声のトーンを下げて、落ち着いた雰囲気を出せるように心がけています。
Q06.もしお天気キャスターになっていなかったら?
檜山 ゲームの実況配信者になっていたと思います(笑)。YouTuberとして毎日のようにゲームに没頭していたでしょうね。
Q07.では、最近はまっているゲームは?
檜山 ここしばらくは忙しくてなかなかプレーができなかったんですが、ようやく少し前に出た『ポケモン』を始められました! もう、心が潤っています(泣)。私、ゲームができなかったり、アニメを見ていないと、心が荒んでいくんですよ。でも、ゲームって本当にいいなって思います。無心になれるので頭がスッキリしますし、好きな人たちと集まってプレーするのも楽しいですよね。
Q08.“大人になったな”と思う瞬間は?
檜山 20代前半の頃よりもお酒を飲むようになりましたね。大好きなのはアイスワイン。甘くておいしいんです。カナダに旅行した時に出合って感動して、今もお店にあると注文して飲んでいます。
Q09.では、“まだまだ子どもだな”と思う瞬間は?
檜山 勝負には絶対負けたくない!(笑) さっき「性格は穏やかです」と言ったばかりなのに(苦笑)。やるからには勝ちにいきたいですし、勝負ごととなるとやっぱり性格が変わりますね。お正月に番組内でキャスター同士による「ポカポンゲーム」対決があったのですが、“最弱女王”という不名誉な称号までつけられてしまったので、いつかリベンジのために練習用に買おうかどうか迷っています(笑)。通販サイトのお気に入りリストに入っていて、常にスタンバイ状態です。
Q10.休日の過ごし方の理想と現実は?
檜山 理想は朝7時頃に起きて、朝活をしたいんです。近くのカフェに行って、モーニングセットを食べながら読書をしたり。現実は……起きるとたいてい朝の10時か11時ですね。“あれ? 太陽の位置が高い!”ということにまず焦って、そこからちょっと家のことを済ませたら、それだけ休日の午前は終了です(笑)。
Q11.「いばらき大使」に就任しましたが、檜山さんがおすすめする茨城の穴場の観光スポットは?
檜山 高萩市にある花貫渓谷が大好きですね。ご存知の方もいるかもしれませんが、紅葉がすごく有名で。これからの新緑の季節に訪れても素敵だと思いますよ。
Q12.ずっと気になっているけど、まだ手をつけられていない趣味は?
檜山 生花をやってみたいんです。祖母が生花の先生で。小さい頃からずっとお稽古を眺めてはいたんですけど、実際にやったことがないので、しっかりと学んでみたいですね。それ以外でも「道」がつくものは挑戦してみたいです。いくつになっても新しく何かを始めるって素敵なことだなって思います。
Q13.天気が印象的なアニメ作品を一つ教えてください。
檜山 最近になってまた見返している作品なのですが、「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」というアニメがあるんです。数年前に劇場版が公開され、当時も何度か映画館に観に行きました。冒頭の夜のシーンで雪がしんしんと降っている描写が本当に素敵で、“これからどんな物語が始まるんだろう……!”とワクワクさせられるんです。どうしても繰り返し観たくなって、少し前にサブスクでレンタルもしました。もう、いっそのことディスクを買っちゃおうかなと思ってます。
Q14.コスプレを一緒にやってみたいキャスターは?
檜山 あいりんさんとは以前から一緒にやろうという話をしています。候補に上がっているのが『鬼滅の刃』か『ウマ娘 プリティーダービー』で。どのウマにするかまでは決めていないので、決まった時は番組かSNSで報告しますね。結衣ちゃんともちょうど一年ほど前にゴスロリファッションで撮影をしましたが、またやってみたいですね。でも、こればかりは押し付けるわけにもいかず、本人がやりたいかどうかにもよるので、リクエストがあれば、また違ったコスプレ撮影にトライしたいです。
Q15.最近、自分へのご褒美でしたことは?
檜山 お答えが被ってしまいますが、ゲームの『ポケモン』です(笑)。もう、最高のひとときです! ただ、やめどきが難しくって。とりあえず今は朝の4時までと決めています(笑)。
Q16.GetNavi webということで、ご自身を家電に例えると?
檜山 冷蔵庫……と思ったのですが、なんだか自分が凍っちゃいそうで、ちょっとかわいそうですね(笑)。では、炊飯器で。植物などは季節の移り変わりとともに時間をかけてお花を咲かせていきますが、私も時間をかけて作り上げていった想いなどを皆さんにお届けできればいいなと思っています。
Q17.最後に、普段愛用している家電を教えてください。
檜山 この冬は足元ヒーターを買いました。家では乾燥して喉を痛めないようにエアコンをほとんどつけないんです。その点、足元ヒーターだとブランケットをかけるとこたつみたいになるのですごく便利で。温度を変えられるし、タイマー機能もついているので、つい寝てしまっても大丈夫なんです。
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詳しくは https://weathernews.jp/s/topics/202212/110155/
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撮影/金井尭子 取材・文/倉田モトキ