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ウェザーニュース
2022/11/29 10:30

戸北美月「家族や友人のような親近感があり、視聴者の気持ちに寄り添えるキャスターになることが今の一番の目標です」ウェザーニュースキャスター連載・第7回

24時間365日、最新の気象・防災情報を発信し続ける「ウェザーニュースLiVE」。YouTubeの登録者数は91万人を超え、日々の生活を支えるコンテンツとしてますます多くの人に愛されています。この番組を毎日生放送でお届けしているのが気象キャスターたち。GetNavi webではそんな皆さんの活動を紹介するとともに、それぞれのプライベートな一面に迫った連載「夕虹は晴れ! ウェザーニュースキャスター」を展開中! 第7回に登場していただくのは戸北美月キャスター。番組中に見せるキュートな姿で視聴者にたくさんの癒やしを届けてくれる戸北さんに、まもなくデビューから一年を迎える今の心境をうかがいました。

 

<ウェザーニュースLiVE×GetNavi web連載>

第7回・戸北美月キャスター

戸北美月●ときた・みづき…1999年12月29日生まれ。福岡県出身。O型。2021年にウェザーニューズ入社。防災士。現在、同社が配信する「ウェザーニュースLiVE」の気象キャスターとして活躍中。趣味・特技は酒蔵巡り(日本酒検定2級)、筋トレ、料理、ピアノなど。TwitterInstagram

 

【戸北美月さん撮り下ろし写真】

学生を兼ねていた頃はスタジオに来るたびに頭の中が“初期化”していました(笑)

──連載第7回にご登場いただくのは戸北美月キャスターです。前回の小林李衣奈キャスターは戸北さんのことをお話しされた際、「研修の時からずっと助けてもらっている」とおっしゃってました。

 

戸北 いえ、とんでもないです。りえなちゃんは9月にデビューしたばかりとは思えないほど、最初から落ち着きがありましたよね。私は緊張すると早口になってしまうんですが、りえなちゃんはそんなことが全くなくって。いつも安定感がありますし、笑顔もかわいいので、番組を見ているとこちらも優しい気持ちになって、たくさん元気をもらえます。それに、新しいキャスターが入ってくると聞いて、すごく楽しみにしていたところ、それが同い年だったのも嬉しくって。さっそくランチに誘って、たくさんお話をしたのもいい思い出ですね。

 

──同じ年の生まれということでシンパシーを感じることはありますか?

 

戸北 気持ち的には同期だと思っています。私も今年(2022年)の3月に大学を卒業して4月から本格的に番組のシフトに入り始めたので、りえなちゃんとは数か月しか変わらないんですね。ですので、私が何かを教えるというよりは、分からないことや困ったことがあれば一緒に考えていけたらいいなって思っています。

 

──戸北さんがキャスターとしてデビューしたのが2021年の12月。もうすぐ1年になりますね。

 

戸北 はい。先ほどもお話ししたように、最初の4か月間は大学に通って卒論作業をしながらキャスターのお仕事もしていたので、目の前にあることをこなすだけで精いっぱいでした。きっと、番組をご覧になっていた方にもそうした余裕のなさが伝わっていたのではないかと思います。

 

──しかも、大学が遠方だったとか。

 

戸北 京都でしたので、往復8時間かかっていました(笑)。最初の頃は時間を有意義に使おうと思って、気象の勉強をしながら移動していたんです。でも、4時間かけて会社に着く頃にはへっとへとになっていて(苦笑)。それからは、“体を休ませる時間にしよう!”と目を閉じて音楽を聴いて過ごすようになりました。また、学校に行くと友達から、「見てるよ!」と言ってもらえたりするのも嬉しくって。そうした声を励みに頑張っていましたね。

──当時、学生とキャスターの割合はどれくらいだったのでしょうか?

 

戸北 週に2回だけ番組を担当していました。ですから、ほとんどが学生生活でしたし、会社に来たら今度はずっとカメラの前に座っているという感じで、なかなか慣れなかったですね。なんだか毎回夢を見ているようでした。

 

──毎週のように日常と非日常が交互にやってくる感じですね。

 

戸北 それに、その頃は“初期化”という言葉をよく使っていたのですが、大学に5日間通っていると、スタジオに来るたびに、初めてカメラを向けられた時のように、気持ちも感覚もリセットされてしまうんです(笑)。そのことで、毎回あたふたしてしまっていたのですが、視聴者さんから「待ってたよ」というコメントをいただくと、それがすごく力になって。私が番組に出ていない間も気にかけてくださっていたんだなと思うと、より“しっかりとしなきゃ”という気持ちになれました。

 

──では、大学を卒業してから気持ちにも余裕が出てきたのでしょうか?

 

戸北 そうですね。仕事に集中できるようになりましたし、“ここが自分には足りてないんだな”という部分がより明確に見えるようになっていったので、準備する内容も時間がどんどん増えていきました。

 

チッチさんたちとは仲良しです。初めて現れてくれた時も「待ってたぞ!」って(笑)

──1年前にデビューした時のことは覚えていますか?

 

戸北 とにかく緊張していたということだけはおぼろげながら(笑)。でも、何を話したのかまでは全然覚えてなくって。あとで見直した時に、“あ〜、こんなことを言っていた気がするなぁ”と、ちょっとずつ思い出していくという感じでした。

 

──いきなりイヤホンが外れていたというトラブルがありましたよね。

 

戸北 そうでした。あの瞬間、頭が真っ白になっちゃったんです。それもあって、余計に頑張らなきゃっていう気持ちが強くなり、それがさらに緊張に繋がっていったんだと思います。

──ただ、そのあとにフリートークでの自己紹介があり、大好きなラーメンの話をされ始めたあたりから、落ち着きを取り戻したような印象を受けました。

 

戸北 それは自分で放送を見返した時にも思いました。“急にしゃべり方が流暢になっているぞ”って(笑)。

 

──自分の好きなことを話すのも、リラックス方法の1つですよね。

 

戸北 あの時は、事前にスタッフさんと打ち合わせをして、会話の中で「ラーメンとお酒が大好きなんです」とか、「いくつか方言が話せます」といった話題が出たんですよね。そしたら本番中、イヤホン越しに、「次のフリートークで先ほどのラーメンのお話をしてみてはどうですか?」と指示を出してくださったんです。おかげで気持ちも落ち着きましたし、今でもスタッフさんには毎日のように助けていただいています。

 

──でも、イヤホンで次の指示を聞きながら、同時に放送中の番組を進行させていくのは難しくないですか?

 

戸北 今はだいぶ慣れましたけど、最初の頃はたしかに焦ってしまうことも多かったです。返事をしないと無視しているような気持ちになって、つい、「はい」って言っちゃったり(笑)。きっと視聴者さんは、“今のは、何の「はい」なの?”って、戸惑われていたと思います。のちにスタッフさんからも、「私のことは無視して、返事をしないでくださいね」と言われたので、今はもうそんな失敗はないんですけど。

──ちなみに、打ち合わせにはなかった指示が出ることもあるんですか?

 

戸北 フリートーク中に視聴者さんから面白いコメントが届くと、それに乗っかるような感じでむちゃぶりをしてくださるスタッフさんはいらっしゃいますね(笑)。

 

──むちゃぶりをしてくださる(笑)。

 

戸北 (笑)。少し前だと、ウェザーニュースアプリのCMを番組内で流したことがあったんですが、鬼頭明里さんのツンデレバージョンのナレーションを聞いた直後に、「じゃあ、みーちゃんもツンデレをやってみて」という指示が飛んできたことがありました。しかも、私のツンデレの声にエコーまでつけてくださったんです(笑)。そうやって、指示だけじゃなく、私を使って遊んでくださるのも嬉しいし、楽しいですね。

 

──視聴者もよくコメントで戸北さんをいじってますよね。恋愛絡みのリポートなどを読んでいると、すぐにチッチ勢が集結したり。戸北さんもそんなチッチ勢をうまく手懐けている印象がありますが。

 

戸北 ふふふふふ。そうかぁ、私、うまく手懐けられているのかなぁ(笑)。たしかにチッチさんたちとは仲良しですね。もともとチッチ勢と呼ばれる方々がいるのは知っていたんですよ。なので、初めて【(・д・) チッ】のコメントが来た時は、「ついに現れてくれた!」という喜びがありました。「待ってたぞ!」って(笑)。

 

──たしかバレンタインの時期でしたよね。「はじめまして」とチッチ勢にご挨拶までされていて。

 

戸北 よほど嬉しかったんでしょうね(笑)。それ以来、ハートマークのついたリポートや、お天気カメラにカップルさんが散歩している映像などが映ると、光の速さで現れるようになって。逆に来てくれないと心配になるくらいです(笑)。チッチさんたちはいつも番組を見てくださっていて、どんな時でもすぐに現れてくれるので、本当に大好きです。

 

災害時の注意喚起にもいろんな表現がある。今は言葉の選び方もすごく意識しています

──戸北さんは以前、番組の中で、「学生時代は報道関係の仕事を志望していた」とお話をされていました。

 

戸北 はい。祖父が報道局員をしていて、私自身も地震による被災を経験したことがあり、災害や地震の報道に関わる仕事をしたいと思っていました。また、学生の頃からウェザーニュースのことも知っていて、24時間ずっと気象に関する情報を放送し、深夜でも緊急事態の時は気象解説員やキャスターさんが急遽登場して速報に対応されているのを見て、私もこういうお仕事ができたらなと思っていたんです。

 

──いざ仕事にしてみて、いかがですか?

 

戸北 改めて、気象というのは全ての人に関わる大事なものなんだなと思うようになりました。それに、当然ながら住んでいる地域によって、その日の天気や気温なんかも全然違う。私自身、学生を兼ねていた頃は大学がある京都の山のほうと、会社がある海沿いで、同じ日でも季節感の違いを実感することがありました。だからこそ、全国のお天気を24時間にわたってお伝えできるこのお仕事の役割や重要性をより強く感じるようになりました。

──以前、大島璃音キャスターにインタビューをさせていただいた際、夏の時期は天候が変わりやすく、キャスターにとって試練の季節だとお話しされていました。やはり大変さはありましたか?

 

戸北 まさしく毎日が試練の連続でしたね。気温が上昇して熱中症対策を呼びかけたと思ったら、翌日には水害が起きたりして。日々、形を変えて何かしらの危険なことが発生していたので、常に気を張って放送に臨んでいました。また、ゲリラ雷雨や台風などいろんな気象を一度にたくさん経験したことで、言葉の選び方も強く意識するようになりました。というのも、被害の種類や度合いによって伝わりやすい言葉って変わってくると思うんです。でも、自分にはまだそれを瞬時に判断できるだけの力が足りていないと感じて。ですから、毎日、家に帰ってからどういった注意喚起の表現があるのかを調べて、次からはしっかりと対応できるように備えていました。

 

──特に印象に残っている放送はありますか?

 

戸北 一番は9月の半ばに上陸した台風14号です。私にとって初めて大きな被害の発生を伴う台風でした。台風が過ぎるまでどの程度の被害が出るか分からなかったので、いかに事前の注意を呼びかけるかが重要かということを学びました。また、注意喚起だけじゃなく、実際に被害に遭って大変な思いをされている方々が、今現在どういう心情で過ごされているのかも考えなければいけないと感じ、相手の気持ちを想像して言葉を発信する大切さも心がけるようになりました。

 

たまにどこの方言でもない、変な言葉を使っていて驚かれます

──さて、日々そうしたいろんな経験をしていく中で、戸北さんにとって同期の大島キャスターはどのような存在でしょう?

 

戸北 最近はのんちゃんが朝の時間を担当し、私は夜を任されることが多いので、会社内でもなかなか会う機会がないんです。でも、離れていてもいつも心の片隅にいます。たまに会えた時なんかは、特別な話をするわけでもないのですが、「この前、こんなことがあったのー!」って他愛もない話で盛り上がれますし。そうした時間がすごく楽しいです。

 

──ふとした時に思い出して、それが心の支えになる同期がいるって素敵ですね。

 

戸北 本当に! のんちゃんのことをよく思い出すのは「ムーン」(午後8:00〜11:00)の担当が終わった時なんです。帰る頃には、ちょうど「モーニング」(午前5:00〜8:00)を担当するキャスターさんが起床するぐらいの時間になっていることがあって。そんな時は、“のんちゃん、今起きたのかなぁ”って思ったりしますね。“もうちょっとで出社する時間だね。頑張って!”って心の中でエールを送ったりして(笑)。

 

──ほぼ同じ時間で「おやすみ」と「おはよう」の関係なんですね(笑)。

 

戸北 そうなんです。ですから、生活リズムもまるで反対で。私が「ムーン」を担当し、次の日の「モーニング」がのんちゃんだと、“あとは頼んだ!”と、バトンを渡している気持ちになります。

 

──最近の戸北さんは特に「ムーン」や「イブニング」(午後5:00〜8:00)の時間帯を担当することが増えましたが、好きなのもやはりこの時間帯ですか?

 

戸北 そうですね。もともと私はそんなにチャキチャキした性格ではなく、おっとりしているほうなんです。なので、夕方から夜の時間帯の番組では、普段の自分のままでお届けできているなと思います。それに、朝の時間はその日の天気を知りたくて番組をご覧になる方が多く、天気に関する情報量もほかの時間と比べて多いんですね。でも夜は、翌日の天気をお伝えしつつ、長いフリートークや、視聴者さんと「今日はどんな一日でしたか?」といったお話が比較的ゆっくりできるので、そのちょっとした時間がとても楽しいんです。

──「方言天気予報」といった遊びのあるコーナーができるのも「ムーン」だからこそというのもありますよね。

 

戸北 たしかに! 朝に「方言天気予報」をしたら絶対に怒られますよね。皆さん、出勤の準備などで忙しくしながら、お天気の情報に耳を傾けているのに、「全然頭に入ってこーへんわ!」って言われそうです(笑)。

 

──(笑)。あの「方言天気予報」を楽しみにされている方は多いと思うのですが、でも方言って意識して話そうとすると、途端に難しくなりませんか?

 

戸北 実はそうなんです。あくまでお天気をお伝えしているので、方言とはいえ丁寧に話そうとするんですが、するとどうしても標準語になってしまって。それでも博多弁はまだスラスラと出てきたんです。難しかったのは関西弁でした。一瞬、自分が何弁をしゃべっているのか分からなくなってしまって。しっかりと思い出すためにも、“番組前に関西の友達と電話しておけばよかった〜”って後悔しました(笑)。

 

──先ほど、「いくつか方言を話せる」とおっしゃっていましたが、博多弁と関西弁以外だとどこの方言が話せるんでしょう?

 

戸北 福井や四国にも住んでいたことがあるので、全部で4つぐらいですね。なので、視聴者さんからは「次は福井弁で!」とリクエストされています。ただ、いろんな方言が体に入っているせいなのか、たまにどこの方言でもない変な言葉使いをしている時がありまして(笑)。たとえば、「Amazon」の発音を真ん中の《ma》にアクセントを置いていたことがありました。

──ニュアンスがちょっと関西弁っぽいですね。関西弁は単語の真ん中を強く話す傾向があるといいますし。

 

戸北 会社でもスタッフさんに、「それって関西のイントネーションなの?」って聞かれました。私も「きっとそうだ!」と思って、それで関西の友達に教えたんです。「知ってる? 実はAmazonって《ma》じゃなく、最初の《A》にアクセントを置くねんて!」って。そしたらそこにいた全員に、「うん、せやで」って言われて(笑)。私はこのイントネーションを一体どこで身につけたんだろうって不思議な気持ちになりましたね。

 

──(笑)。また、関西出身といえば小林キャスターもいますが、2人でいる時はつい方言が出てしまったりするんですか?

 

戸北 りえなちゃんといると、そうなっちゃいますね。どちらからとはいわず、関西弁になり、そのうちお互いのしゃべり方が移っちゃったりして。前回のこの連載でりえなちゃんも言ってくれていましたが、私もいつか一緒に「方言天気予報」をやってみたいです!

 

──ちなみに、普段の話し方や発声などで参考にされているキャスターさんはいらっしゃいますか?

 

戸北 皆さんそれぞれに見習いたいところがたくさんあるので、時間がある限りいろんな方の放送を見るようにしています。原稿の読み方であったり、コメントを返す時の言葉のチョイスが勉強になることばかりで。特に私は感情を入れて原稿を読むのが苦手で、つい棒読みっぽくなってしまうんです。その点、あいりんさん(山岸愛梨キャスター)の言葉はいつも聞きやすくて。滑舌がいいというだけでなく、抑揚であったり、感情の込め方が本当に素敵なんです。ですから、私もあいりんさんを目標にしながら、普段から家で原稿読みの練習をするようにしています。

 

飯テロのような晩ご飯リポートは視聴者さんとの対戦だと思ってます(笑)

──番組内にはさまざまなコーナーがありますが、お天気情報以外で好きな時間はありますか?

 

戸北  皆さんからいただくライフスタイルリポートを見るのが好きです! 全国からいただくリポートを見て各地を旅行した気分になったり、ついリポートのなかに入り込んでしまいます。中でも、「イブニング」の中で皆さんからの晩御飯を紹介する『突撃!みんなの晩御飯』のコーナーでは、もう、すっっっごくおいしそうなご飯の写真をいっぱい送ってくださるんです! ランチとは違い、ステーキやこってりラーメンとかが多いので、私にとっては毎回苦しくて、いつもお腹がぐぅぐぅ鳴ってます(笑)。私はこれを“対戦”と呼んでいて。いつか余裕の表情で皆さんからの写真と対峙し、空腹とおいしそうな食事の誘惑に勝つことを目標にしています(笑)。

 

──以前、たくさんの晩ご飯の写真が届いた後に、スタッフさんから“リポートのプレゼント”と称したラーメンの写真で追い打ちをかけられていたことがありましたね。

 

戸北 ありました! 大撃沈しました。スタッフさんは時々、私を油断させた後に、もう一枚、刺客のようにラーメンの写真を放り込んでくることがあるんです。なので、番組中でも本当にギリギリで生きてることがあって(笑)。どうしても我慢できない時は、インターバル中にこそっとパンやお菓子を食べています。

 

──おにぎりを食べてからの番組再開後に、急にテンションが戻っていた時は面白かったです。

 

戸北 神戸牛のおにぎりですね。飯テロで私のダメージが相当深いのを感じたのか、スタッフさんが、“ごめんなさい”っていう感じで差し入れてくださって(笑)。おかげですごく元気になりました。

 

──また、最近は飯テロだけでなく、戸北さんが一緒に暮らしているウサギのわたげちゃんの写真を使ってスタッフさんたちが遊んでいるのも楽しいです。

 

戸北 わたげさんの切り抜き写真を画面に出してくださったりして、嬉しいですね。番組内では写真だけですが、“戸北わたげキャスター”もデビューしましたし(笑)。わたげさんはすべてがかわいくて、私にとっては本当に天使なんです。名前を呼んでも気が向いた時にしか近くに来てくれないところもかわいいですし、眠そうな時はフル無視する姿も愛おしくて(笑)。

──かまってほしいとアピールしてくることもあるんですか?

 

戸北 あります。ずっと私の足の周りをグルグルしていて。しかも、わたげさんの毛がフワッフワなので、足が幸せになります(笑)。特にそれを仕事の準備をしている朝にされることが多いので、“私、もう仕事に行けない!”って思ってしまうんですが、でも、“わたげさんのご飯代を稼ぐためにも行かなきゃ!”って、心を鬼にしています(笑)。

 

──(笑)。そういえば、ウサギって横に寝転がる時、気絶したかのように倒れると聞いたことがあるんですが、本当ですか?

 

戸北 そうなんです。バタン!って。リラックスしている証拠らしいのですが、最初はびっくりしました。それもまた、かわいいんですけどね。

 

──これからも番組内でのほっこりするトークを楽しみにしています。では最後に、キャスターとしての今後の目標を教えていただけますか?

 

戸北 まだ1年目なので日々勉強中の身ですが、いつか皆さんにとって、見ているだけで安心感を持ってもらえるキャスターになりたいなと思っています。私自身がそうなのですが、やはり災害が起きたり、非常事態の時などは、家族や友人の顔を見たり、声を聞くだけでホッとできると思うんです。私も視聴者さんにとってそうした存在でありたいと思っていますので、普段から飾ることなく、いつもの自分のままでいられるように意識しています。それと、やはり気象の勉強ももっとしっかりと頑張っていきたいです。知識があれば、言葉にも自信が宿ると思いますし、そうやって皆さんから信頼されるキャスターになりたいなと思っています。

 

──ありがとうございます。さて、次回の連載は特別編となり、気象解説員の山口剛央さん白井ゆかりキャスターの対談となります。戸北さんからお二人のご紹介をいただけますか?

 

戸北 お二人はなんだか似た雰囲気をまとっているなというイメージがあります。山口さんもゆかりんさんもすごく物腰が柔らかく温かいお人柄なんですが、私がどんなお話を振ってもどんな質問をしても、優しく受け止めてウィットに富んだお返事をくださるんです。このお二人といるとすごく安心感があって。山口さんには気象解説の時間に何を質問してもすぐに詳しい解説をしていただけるので、「頭の中にどれだけ膨大なデータが入っているんだろう」といつも驚いてしまいます(笑)。ゆかりんさんには「白井に頼るな」と言う言葉もあるくらいですが、どんな場面でも、ゆかりんさんのコメントやリアクションで番組がまとまったり、盛り上がったりしていて。いつも勉強させていただいています。優しく柔らかいお人柄で、かつ頼れるかっこいい一面も持つお二人だから、少し似た雰囲気を感じるのかもしれません!

 

《戸北キャスターに17の質問!》

Q01.ご自身ではどんな性格だと思いますか?

戸北 番組で見せているそのまんまです。あれがほぼ素なんです(笑)。友達からも、「番組でもあんまり変わらないね」「美月のありのままが出てるね」とよく言われます。もちろん、素とはいえ、いつも緊張感を持って番組を進行していますし、お家にいる時みたいにゆるみきっているということはないですよ(笑)。

 

Q02.“パブリックイメージとはここが違う”というところはありますか?

戸北 そんなにないんじゃないかな……。ただ、違いというか、たまに勘違いをされていることがあって。以前、「レッグプレスで100kgを持ち上げられる」という話を番組でしたことがあるのですが、ベンチプレス100kgと思っている方がいらっしゃるみたいなんです。似て非なるものなので、これはちょっと訂正したいですね(笑)。ベンチプレスは最低でも20kgからなので持ち上げられなくて。同じく胸や腕の筋肉を使うダンベルプレスは、最高でも片手に8kgずつで16kgくらいです。

 

Q03.これまでで忘れられない天気はありますか?

戸北 今年の中秋の名月の時、全国の広いエリアでお月見ができたのですが、見られない地域の方も少しだけいらっしゃったんです。そうした方々と一緒に番組内のお天気カメラでお月見ができた時間が忘れられないですね。映像の月が、肉眼で見るよりもきれいなんじゃないかと思えて。それに、私の名前が美月なので、「お月見はできなかったけど、“美月見”ができたからいいや」と言ってくださる方もいて。嬉しかったですし、本当に素敵な視聴者さんたちだなって改めて思いました。

Q04.最近、食事で“ひとり○○”をしたものは?

戸北 “ひとりラーメン”は当然のように行ってますね。ラーメンは私にとって食べるものではなく、輸血ですから(笑)。それ以外だと、ちょっと前に“ひとり回転寿司”に行きました。その時は10皿ぐらいとデザートをおいしくいただきました。私のことを大食いだと思っていらっしゃる方が多いようなのですが(笑)、実際はそれほどでもないんです。……いや、でもラーメンだと別かな。二郎系だともともとが500gで、茹でると多分1kgほどになるんですが、それぐらいであれば食べれちゃいますね。

 

Q05.苦手な食べ物はありますか?

戸北 唯一食べられないのがゴーヤと銀杏です。唯一じゃなく唯二ですね(笑)。ただ、年齢を重ねると食の好みが変わるといいますし、いつかおいしく食べられる日が来るのを楽しみに待っています。そもそも学校の給食以来、食べていないので、もしかしたら食べられるようになっているかもしれないですし。お酒のあてとしても最高らしいので、近々挑戦してみます。

 

Q06.休日の過ごし方は?

戸北 わたげさんとたわむれています(笑)。部屋の中で追いかけっこしたり、おやつをあげたり、なでなでしたり。それに、動画をため込んで、少し前からわたげ専用のInstagramのアカウントも作って、たくさん載せています。

Q07.普段の筋トレメニューを教えてください。

戸北 やっぱりレッグプレスが一番好きなので、最初は80kgから10セットやって、少しずつ重量を上げていき、最後は100kgを3セットくらいやります。それと、上半身と下半身のバランスも良くしたくてチェストプレスもやっています。

 

Q08.では、マシンがなくても手軽に自分の部屋でできるおすすめの筋トレは?

戸北 ウェザーニュースのオーディションで自己PRの時間があり、その時に一升瓶を使ってショルダープレスを披露したんです。それは、水を入れたペットボトルなどでも代用できるのでおすすめです。また、同じくペットボトルを使ったものであれば、キックバックという筋トレでは上腕三頭筋を鍛えることができます。二の腕のプルプルが気になる方はぜひトライしてみてください。

 

Q09.好きな方言を一つ教えてください。

戸北 博多弁の「食べり〜」。“食べてー”といった意味で、母がよく使っています。優しさが詰まっている感じがして、耳にするとほっこりします。

Q10.最近のお気に入りのお酒の飲み方は?

戸北 連勤が終わって、次の日がお休みの時にお家で一人で飲むのが大好きです。お酒はたいてい日本酒かサワー。福岡で有名な「ごま鯖」や「酢もつ」をよく自分で作っておつまみにしていますね。

 

Q11.好きな酒蔵を一つ教えてください。

戸北 京都の伏見にある藤岡酒造さん。酒蔵バーが併設されていて、ガラス越しに仕込蔵を眺めながらお酒を飲むことができるんです。3種類のお酒の飲み比べもできて、一つひとつにお米の旨みがぎゅっと詰まっていて最高でした。特に無濾過生原酒がめちゃくちゃおいしかったです。あと、酒粕アイスクリームもあって。お酒を飲んでちょっと火照った体をアイスで冷やしてからお家に帰るというのもまたいいんです。

 

Q12.番組のインターバル中によく食べるお気に入りのパンは?

戸北 以前、番組でもお話ししていましたが、宮崎名物の「じゃりぱん」が大好きです。でも最近は番組の準備で忙しくて、あまり食べている時間がないんです。ですので、手軽に食べられておすすめのパンがありましたら、ぜひ教えてください!

 

Q13.学生の頃、パンを一度に15個食べたという噂がありますが本当ですか?

戸北 これは本当ですね。アルバイトをしていた時によくいただいていたんです。といっても、小さいパンですよ。……あー、でもそこそこの大きさはありましたね。食べ盛りでした(笑)。

Q14.今、新たに趣味にしたいことは?

戸北 ドライブ。卒業間際だった大学4年生の3月に免許を取ったんですが、それから全然ドライブをしていないんです。お休みの日にレンタカーを借りてひとりドライブとか行ってみたいですね。

 

Q15.ドライブに行くならどこがいいですか?

戸北 富士山が大好きなので、静岡に行きたいです。大学と会社を往復していた頃はいつも新幹線の中から富士山を見ていました。存在感や雄大さがやっぱりほかの山とは全然違っていて、いつも見るたびに圧倒されていました。

 

Q16.では、最近「トキトキが足りない」と感じている視聴者にメッセージをお願いします。

戸北 これはどういうことなんでしょう(笑)。懐かしいですね。私がまだ学生をしながらキャスターをしていた時のことですよね。ドキドキしながら番組を進行していたので、それを「トキトキしてきた」と表現していて。そうしたら、いつからか視聴者さんからも「トキトキが足りない!」というコメントが届くようになって、楽しかったです。でも、私は今も番組をしている時はトキトキしていますよ。そういうふうには見えないかもしれませんが、頑張って皆さんも感じとってください!(笑)

 

Q17.最後に、GetNavi webということで、普段愛用しているアイテムをご紹介いただけますか?

戸北 私も最近知ったアイテムなのですが、スカートやパンツのウエストを簡単に絞れるクリップがあるんです。会社にあるお衣装を着させていただく際、ときどきウエストが合わないなと感じることがあるんですが、そんな時にすぐに調整できて。しかも見た目がかわいいのでカメラに写り込んでも大丈夫なので愛用していますね。

 

 

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※当選は発送をもってかえさせていただきます
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価格:卓上 …2,000円(税込)
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販売:SORASHOP、Amazon
SORASHOPにて12月1日10時より販売開始、順次Amazonでも販売します。
※ セット販売はSORASHOPのみになります(特典のクリアファイルもSORASHOPのみ)。

↑卓上

 

↑壁掛け

 

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撮影/中村 功 取材・文/倉田モトキ