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ウェザーニュース
2023/1/27 10:31

川畑 玲×江川清音「番組を楽しみながらも、生命に関わる情報を扱っているという緊張感をいつも持っています」ウェザーニュースキャスター連載・第12回/特別編《後編》

24時間365日、最新の気象・防災情報を発信し続ける「ウェザーニュースLiVE」。YouTubeの登録者数は95万人を超え、日々の生活を支えるコンテンツとしてますます多くの人に愛されています。この番組を毎日生放送でお届けしているのが気象キャスターたち。GetNavi webではそんな皆さんの活動を紹介するとともに、それぞれのプライベートな一面に迫った連載「夕虹は晴れ! ウェザーニュースキャスター」を展開中! 第12回は前回に引き続き、気象予報士でもある川畑 玲キャスターと江川清音キャスターの特別対談の後編をお送りします。

 

<ウェザーニュースLiVE×GetNavi web連載>

第12回・川畑 玲キャスター&江川清音キャスター/特別編後編

 

関連記事:川畑 玲×江川清音「常に意識しているのは、視聴者が気象に興味を持ってくれるような番組作り」ウェザーニュースキャスター連載・第11回/特別編《前編》

 

【川畑 玲さん、江川清音さん撮り下ろし写真はこちら】

気がついたら好きになっていました

江川 川畑さんはどんなことがきっかけで天気に興味を持ち始めたんですか?

 

川畑 私は気がついたら好きになっていましたね。

 

江川 かっこいい! それ、私も言いたい!! 今度、番組で使わせてもらいます(笑)。と言うことは、小さい頃からずっと一貫して気象の仕事に就きたいと思われていたのでしょうか?

 

川畑 いえ、初めて意識したのは中学生の時です。高校受験を前に、担任の先生に「川畑君はどんなことに興味があるの?」と聞かれたんです。その時に浮かんだ一つが英語の先生でした。

 

江川 やってそう!(笑) ものすごくイメージできます。

 

川畑 ただ、大学で理学部に進み、理学部だと英語の先生になれないということを大学に入ってから知りまして(笑)。

 

江川 ははははは。もしかして、川畑さんってちょっと抜けているところもあるんですか?(笑)

 

川畑 そうかもしれないです(笑)。でも、気象も好きでしたし、英語の先生にもなりたいと思っていて、二兎を追っていたものですから、そこまで頭が回らなかったんですよね。

江川 あ、なるほど。担任の先生に興味があることを聞かれて答えたもう一つが気象だったんですね。

 

川畑 そうです。その時は、漠然と「そういえば天気も好きですね」って先生の前でつぶやいた程度だったんです。

 

江川 いわゆる、一般の人が「好き」っていうレベルですか?

 

川畑 そうですね。そんなに変わらないと思います。小さい頃から雲を見るのが好きで、そこから少しずつ天気予報とか天気図に興味を持ち始めたんです。私は愛知県出身なんですが、夏になるとゲリラ雷雨が発生するし、冬になると西高東低の気圧配置や南岸低気圧でときどき雪も降る。当然、小学生の頃は南岸低気圧なんて知らないわけですが、それでも天気図を見ると南のほうに低気圧が通っていて、“なるほど、こういう時に雪が降るんだ”というのがなんとなく分かってくる。それが面白かったんです。

 

江川 勘が鋭いお子さんだったんですね。

 

川畑 鋭いというか、そうやって自分なりに考えるのが好きだったんです。それに、夕方の6時50分くらいになると、どこのテレビ局でもニュース番組の最後にお天気コーナーをするじゃないですか。あれを全局、はしごしたりして。

 

江川 えっ!? “天気予報のはしご”って初めて聞きました(笑)。

 

川畑 まぁ、まず聞き慣れない言葉ですからね(笑)。

 

江川 しかもそれ、小学生の時のお話ですよね。全然、一般レベルの「好き」じゃないじゃないですか(笑)。

 

川畑 ははははは!

 

江川 川畑さんもやっぱり変人なんですね(笑)。

 

川畑 この前、連載に登場された山口(剛央)さんもそうですが、天気予報の仕事をされる方って、少し変わった方が多いですよね(笑)。

 

江川 川畑さんからはそうした空気を感じたことがなかったので意外でした。でも、より興味が湧いてきました! もしや天気図を自分で書いたりとかもしていたんですか?

 

川畑 小学生の頃からしていました。

 

江川 やっぱり!(笑) みんな、子どもの頃に天気図を自分で書くものなんですね。

 

川畑 天気図の書き方も基本的には山口さんと同じです。ラジオの気象通報を聞いて、自分でメモして、“天気図って楽しいな〜”って(笑)。ただ、当時って天気図を書くための用紙というものが売ってなかったんです。探せばあったのかもしれませんが、今みたいにインターネットもなかった時代ですから、どこに売っているかも分からなくて。だから、自作するしかないんです。

 

江川 オリジナルで? すごいなぁ。

 

川畑 無ければ作るしかないですから。まずは地図帳を持ってきて、トレッシングペーパーで日本地図をなぞって。そうやって日本とアジアの地図が出来たら、緯度と経度のラインを全部引いて、あとは気象通報で流れてくるポイントを事前にマークしておき、ラジオが始まるのをワクワクしながら待つ。それをずっと繰り返していましたね。

 

江川 やっぱり変人だなぁ(笑)。

川畑 玲●かわばた・あきら…1977年12月6日生まれ。愛知県出身。A型。気象予報士。名古屋大学、大学院を経て、ウェザーニューズに入社。航空気象、航海気象等を担当し、現在「ウェザーニュースLiVE」内でキャスターとして活躍。Twitter

 

海上気象の仕事が世界の天気に興味を持つきっかけに

江川 海上気象を専門にされたのはどうしてなんですか?

 

川畑 それはウェザーニューズに入ってからなんです。気象の仕事がしたくて大学院まで出て、その後にウェザーニューズに入社したのですが、ある時、「航空気象をやってみないか」と言われまして。

 

江川 空のほうですか?

 

川畑 ええ。ちょうど社内に航空気象の予報チームが立ち上がった頃だったんです。航空に関することですから、晴れや曇り、雨といった一般的な気象だけでなく、風がどの方向からどれくらいの強さで吹いていて、飛行機が離着陸できるかどうかという判断をするための支援情報などを作っていました。特に注意しないといけないのが霧なんです。飛行機事故は離着陸の時が一番多いので、視程の悪さなどの細かい予測を1〜2年ほどやっていました。そうしたら、今度は「海のほうはどう?」と聞かれて。

 

江川 そんなに何度も専門分野が変わっても対応できるものなんですね。

 

川畑 必要とされているなら頑張ってみようと思ってしまいますね。ただ、大変だったのが、気象に関する知識は大学や大学院で学んできたので自分の中にあるものの、海については門外漢なわけです。なぜ波が高くなるのかとか、潮の流れといった初歩的なことすら分からなくて。それでも「やってみないか」と言われると、「分かりました、やってみます」と答えてしまうんです。

 

江川 怖さや不安よりも、興味が湧くんですか?

 

川畑 知らないことを知りたいという探究心が強いんだと思います。もちろん最初はすごく苦労します。とは言え、私たちが普段お伝えしている生活に密着した気象だって、今も分からないことがたくさんあって。でも、それらを1つずつ解明していくのが、この仕事の面白さでもあると思うんですね。そうは言っても、航海気象に関しては多くの船員さんや大切な荷物を守らなくてはいけないという責任感がありましたので、改めて身の引き締まる思いでした。

 

江川 そうですよね。まさしく命に直結することですもんね。

 

川畑 それに、大きな船だと海外まで荷物を運びますから、世界の気象や海の特性を知らなくてはいけなくて。今までは日本を中心とした気象だけを見ていたのに、ある日を境に、「南米の沖合の波の高さはどれくらいですか?」という質問がくる(笑)。そうした大変さや面白さもありましたね。

江川 なるほど。命や荷物を守らなければいけないという重圧があり、かつ、海外の気象についても詳しくならなければいけない。それは相当なプレッシャーでしょうし、同時にやりがいも大きいでしょうね。もしかして、「ウェザーニュースLiVE」内での「Global Weathernews UPDATE(世界のあすの天気)」のコーナーを考えたのも、そうした海外の天気を見るようになったことがきっかけだったんですか?

 

川畑 そうです。車を運転している時に、ふと思いついたんです。コロナ禍でしばらく海外旅行に行けてないなと思い、きっとサポーターさんの中にも同じような思いを抱いている方がいるんじゃないかと思いまして。それに、ウェザーニューズでは世界中のお客様をサポートするサービスをしていて、私もよくいろんなエリアの海の情報を海外スタッフと英語でブリーフィングしていました。そうした情報を基に、普段私がこの会社でしていることを視聴者さんの視点に変えてお伝えすることで、世界を旅しているような気分になったり、“この国ってこういう気候なんだ”と、さらに天気に興味を持ってもらえるんじゃないかと思ったんです。

 

江川 何度かコーナーを拝見しましたが、事前の準備が本当にすごいですよね。

 

川畑 それは私がいつも予報センターにいる人間だからというのが大きいですね。観測データも予測データも豊富にそろっていますから。まだまだ伝えきれていない情報もたくさんあるんです。ですから、自分だからできることを、これからもどんどんサポーターさんにお届けできたらなと思っています。

 

江川 そうした企画を女性キャスターと一緒にやっているというところも素敵だなと思います。

 

川畑 そのほうが、私が解説するのとはまた違った魅力が伝わると思いますし、キャスターさん自身も気象への興味を深めていけるのではないかと思いまして。また、そうやって、いろんなことがプラスの方向に進んでいくことで、ウェザーニュースLiVEチーム全体が盛り上がっていければなと考えているんです。

 

江川 素晴らし過ぎます!(拍手)

 

川畑 きっと、私がキャスターに起用されたのも、そういったところを期待してのことだったのかなと思うんです。

 

江川 確かにこれまでにもキャスター発案の企画はいくつかありましたが、「Global Weathernews UPDATE」のような切り口はなかったですもんね。

 

川畑 ただ、そこを期待して私をキャスターにしたのであれば、もうちょっと早く相談してほしかったですけどね(笑)。打診があってからキャスターになるまでが3週間ちょっとというのはやはり大変でしたから(笑)。

 

江川清音●えがわ・さやね…1989年12月3日生まれ。北海道出身。O型。ウェザーニューズ「おは天」の10期生として、2008年よりキャスターに就任。その後、番組の変遷とともに「SOLiVE24」、「ウェザーニュースLiVE」の気象キャスターとして活躍。趣味・特技はダンス、フラワーアレンジメント、クレイデコレーション、カルトナージュ、カリグラフィー、ヨガなど。 TwitterIntagram

 

失敗してもいいから、伝わる表現を

江川 キャスターデビューが2022年4月ですから、もう半年以上たったことになるんですね。

 

川畑 ええ、あっという間でした。

 

江川 でも、最初からすごく落ち着かれていて。番組の進行もスムーズですし、素晴らしいなといつも思っています。もう緊張することもなくなりましたか?

 

川畑 いえ、今も緊張しかないですよ(笑)。ただ、緊張との付き合い方が分かってきたと言いますか、緊張してもいいんだなと思うようになりました。そこにもやはり、船会社様とずっとブリーフィングを重ねてきた経験が活かされていまして。先ほど江川さんがおっしゃったように、航海気象は生命に直結する情報を扱っていますが、でもそれは普段の天気予報でも同じなんです。我々が扱っている気象情報は一般に生活する方々の日常に大きく関わり、時には生命の危険にも繋がっていく。そうした思いが私の根幹にあるので、常に緊張感を持って情報を伝えていくことが大事だと感じているんです。だからこそ、江川さんのようなキャスターさんに私は憧れるんです。

 

江川 私ですか? 私のどこにでしょう?

 

川畑 緊張感を持つことは大切ですが、でもそればかりだと見ている側は疲れてしまう。その点、江川さんは生活情報を柔らかい雰囲気で表現しつつ、防災情報はきっちりと伝えていっている。もちろん、ほかのキャスターさんもそこは意識されているところだと思いますが、なかでも江川さんはそのメリハリの付け方が本当にお上手だなと思うんです。

 

江川 そう言っていただけると嬉しいです。確かに番組中に特別な気象情報が入った際、瞬時に頭の中を切り替える準備はどのキャスターもしていますね。ですから川畑さんが言うように、楽しい番組を作りながら、適度な緊張感を持つことは私も意識しています。

 

川畑 そんな江川さんにどうしても聞いてみたかったことがありまして。日々、番組内でいろんな緊張と向き合われていると思いますが、逆にどんなことで気持ちをリフレッシュされているんですか?

 

江川 私は何かしら1つのことに没頭できる時間を作るようにしています。

 

川畑 あ〜、同じです!

 

江川 お花のアレンジメントや裁縫をしたり。ミシンが3台もあるんですよ(笑)。それぞれで縫えるものが違ったりするので、一心不乱にミシンを動かしています。ただ怖いのが、そうやって何も考えずに没頭していると、つい夜ふかしをしてしまうんですよね。

 

川畑 それもすごく分かります(笑)。

 

江川 川畑さんもかなりの多趣味でいらっしゃいますよね。ピアノを弾かれますし、ガーデニングもお好きで。

 

川畑 あとは散歩ですね。これが私の3大趣味です(笑)。江川さんの趣味もそうだと思いますが、どれも1人になれる時間なんですよね。仕事をしているといろんな情報が頭に入ってきてインプットすることが多いですし、仕事を離れたら子育てがあるので、なかなか1人になって自分の気持ちや感情を外に出す時間がなくって。ですから、ガーデニングをしたり、夜な夜なヘッドホンをしてピアノを弾いたりしているんです。ガーデニングに関してはお花を育てるのも楽しいんですが、草むしりをしている時間も大好きです。

 

江川 私も畑をやっていたので分かります。無心になれるんですよね。川畑さんとは会社で会うと、よく子育ての話になりますけど、1人になれる時間って本当に大事だなと思います。私も自分だけの時間がないとダメなんです。それも細かい作業をするのが大好きで。それに、誰かの役に立ちたいという気持ちも強いので、友達にウェルカムボードを描いたことがきっかけでカリグラフィーにはまったりと、そうやってどんどんと趣味が増えていきました。川畑さんがピアノを始めたのは何がきっかけだったんですか?

 

川畑 実はずっと趣味らしいものがなく、何か自分が楽しめる時間が欲しいなと思ったからなんです。

江川 それって最近の話ですか?

 

川畑 いえ、ピアノはもう十数年前になります。とあるJ-POPのコンサートを観に行って、改めて音楽って素晴らしいなと思ったんです。その話を友人にしたところ、「ピアノが弾けるようになったら、もっと音楽が楽しくなるんじゃない?」と言われて。それがきっかけでした。

 

江川 楽譜は昔から読めたんですか?

 

川畑 ちゃんと勉強したことは一度もなくて、音楽の授業で習うレベルのものでした。ですから、最初は小さい子どもが習うような教材から始めたんです。そのうち発表会にも出るようになったんですが、5〜6歳くらいのお子さんたちがスラスラと弾く中、最後のほうに突然、年齢の高いおじさんが出てきて、足を震わせながら弾くという、なんだかとても不思議な空気になってしまって(笑)。

 

江川 その様子を見てみたいです。今度、呼んでください(笑)。

 

川畑 客席を見ても、みんな私の年齢に近いお父さんやお母さんばかりですし、失敗して演奏が止まっても誰も助けてくれないわけです。そうすると、さらに指がブルブル、足がガタガタ震えて(笑)。そうした中、「あのお父さん、どうしちゃったんだろう」という感じで皆さんが見守ってくれていたのですが、でもそうやって、たとえ恥ずかしくても、失敗しても、やることが大事だと思ったんですよね。

 

江川 人前で披露するって、上達するためにも必要なことですしね。けど、よく発表会に出ようという気になりましたね。そこがすごいです。

 

川畑 昔からすごく緊張するタイプなんです。川畑少年は相当な恥ずかしがり屋でしたから(笑)。だからこそ、いい加減、そんな性格に打ち勝ちたいという自分もいて。それに、これは番組進行にも通じることですが、うまく披露したいというより、間違えてもいいから伝わる表現をしたいんですよね。そこが一番大きいんです。

 

江川 素晴らしいです。ピアノを弾くようになって、ご自身の中に変化ってありましたか?

 

川畑 最初はポップスを弾いていたんですが、どんどんクラシックにも興味を持つようになりました。そうやって趣味がさらに広がっていくのも面白いんです。最近はクラシックばかり聴いたり、弾いたりしていますから。

 

江川 なんと! じゃあ、私はそれに合わせて踊りますよ。一緒にコラボしましょう!

 

川畑 いいですね! でも、私の演奏はまだまだあまりにも拙いので、誰かにお披露目するのであれば、まずは内田先輩(内田侑希キャスター)に頼んだほうがよろしいかと(笑)。

 

江川 ゆっきーもピアノ弾けるんですか?

 

川畑 習っていたと聞いたことがあります。それに、プロフィールを拝見すると絶対音感の持ち主らしくて。だから、内田先輩の前では絶対に弾かないぞと心に決めているんです(笑)。

 

江川 ははははは! 最近は何を弾かれているんですか?

 

川畑 キャスターの打診があった3月の発表会ではショパンを弾きました。といっても、比較的優しいものですけどね。今はベートーヴェンの「エリーゼのために」を練習しています。

 

江川 有名な曲ですよね。

 

川畑 たとえ曲名は知らなくても、耳にすればみんな分かる曲だと思います。しかも、この曲が書かれた背景を知ると、すごく深くて。当時のベートーヴェンはどのような思いを乗せてこの曲を作ったんだろうかと考え、その上で、私のようなおじさんが弾ける「エリーゼのために」ってなんだろうと思って練習すると、また違った楽しみ方ができるんです。

 

江川 すごい! 趣味の世界でも、そうやって深掘りしていくんですね。

 

川畑 偉そうなことを言っていますが、本番になるとたくさん間違えちゃんですけどね(笑)。

江川 それでも構わないので、ぜひ聴いてみたいです。では、最後の質問になりますが、キャスター仲間に伝えたいことはありますか?

 

川畑 いつもありがとうございます。

 

江川 まさかの感謝の言葉!(笑)

 

川畑 いや、もうこのひと言に尽きます。何度も言いますが、皆さんから学ばせていただいていることがすごく多いので、いつも感謝しているんです。これからも一緒にいい番組を作っていきたいと思っていますし、逆に私にできることがあれば何でも言ってください。

 

江川 こちらこそありがたいです。本当に頼っちゃいますよ?

 

川畑 「ウェザーニュースLiVE」やサポーターさんたちのためにできることがあれば、何なりと。

 

江川 心強いです。というか、すでにお天気以外のところでも、女性キャスターたちに混じっていろんなムチャブリ企画にも参加してくださっていますしね(笑)。

 

川畑 そうですね(笑)。まさかこの会社に入って、「影絵クイズ」に参加したり、会社の外で握力計を握ったりと、そういう企画に自分が携わるとは夢にも思わなかったです。予報センターの人間としてはどれも難易度の高い仕事ですが(笑)、でも、そういったところでサポーターの皆さんに少しでも親しみを感じていただけたら嬉しいなと思いますので、これからもどんどんチャレンジしていきたいですね。

 

江川 期待しています!

 

──たくさんのお話、ありがとうございました。次回にご登場いただくのは檜山沙耶キャスターになります。お2人から檜山沙耶さんのご紹介をいただけますか?

 

川畑 とても素敵なキャスターさんですね。時に天然さを感じることもあり、今でも私が予報センター解説時代に内藤さんと間違えられたことは記憶していますが(笑)、普段の柔らかい雰囲気の中で、伝えるべき時はしっかり伝える。そんな硬軟を併せ持っている方だと思います。そして、周りから見えないところでいろいろとご努力をされているのではと思うのですが、芯が強くブレない方だなと思っています。

 

江川 さやっちの第一印象は、とってもおしとやかな女性! です。話し方も上品で柔らかいのでずっと声を聞いていたくなります(笑)。特に大雨による災害などが発生して緊迫している時、番組の警戒レベルがぐっと上げられます。その際の話し方も、強すぎたり力を入れすぎると聞き取り手に圧迫感を与えてしまって聞いている方が苦しくなるのですが、さやっちは絶妙なバランスで、優しくも強くもありながら、番組を進めるのが上手なんです。さやっちを見ていると緊迫した中に、安らぎも含まれていてすごいと思います。私はよく上司に「警戒レベルの時の顔が怖い」と言われるので(汗)、さやっちを見習って私も学ばせてもらっています!

実は、今までお仕事でご一緒させてもらったことがほとんどないんです。クロストークや番組も朝と夜で会えないので、話す機会が全くと言っていいほどないので残念なんです……。未だに第一印象は変わらずですが、交流を深めると変わるのかな!?(笑)

さやっちとは、さやさやコンビで同じ一人っ子というのも気になっていました! これからご飯など行って交流を深めていきたいと企んでいます……! さやっち、これからもよろしくね!!

 

《川畑 玲キャスターに17の質問!》

Q01.好きな天気や空を教えてください。

川畑 秋の筋雲。空の高さを感じる雲が好きなんです。普段生活をしていると下を向いて歩くことが多いと思うのですが、ふと空を見上げた時に雲が高い場所で浮かんでいると、「上を向いて歩きなさい」と言われているような気持ちになります。また、それとは別に、ハロや彩雲のような光学現象で雲に色が付く時は雲が高いことが多いんです。それもあって好きというのもありますね。

 

Q2.冬の季節に知っておくと便利な天気図の読み方は?

川畑 冬の天気で雨や雪が降るのは、冬型の気圧配置か南岸低気圧のどちらかが現れている時。ですので、低気圧の位置を見つつ、上空の寒気がどれくらい強いかも確認しておくといいと思いますよ。寒気が弱ければ南岸低気圧でも雪ではなく雨になります。

 

Q3.キャスターになって意識し始めた美容などはありますか?

川畑 あんまりないんですが、もともと乾燥肌なので保湿だけはしっかり毎日しています。これはキャスターになる前からですね。

 

Q4.幼少期はどんな少年でしたか?

川畑 恥ずかしがり屋でした。人前で話すのがとにかく苦手で。授業中に先生に当てられると、オクターブくらい高い声で「はい!」って声が裏返ってしまうような感じでした(笑)。ただ、責任感が強いところもあり、学級委員に立候補しちゃったりするんですよ。そうした相反する性格が共存しているところは今も若干残っています。

 

Q5.緊張している時の対処法を教えてください。

川畑 緊張を受け入れる。“緊張していてもいいんだ”と自分に言い聞かせる。完璧を求めないこと。そうすることで冷静になっているところもあると思います。あとは遠くを見ながら、“今の自分、大丈夫かな”って客観的に考える。番組中でもインターバルになるとスタジオの遠くの方を見ながら、“あぁ、今日も緊張しているな”、“でも、これもいつもどおりだからきっと大丈夫”って思うようにしています(笑)。

 

Q6.お気に入りのピアノ曲を教えてください。

川畑 聴いていて好きなのはショパンの「ノクターン 第1番」。第2番や第20番は有名ですので、すぐにピンとくる方も多いと思うのですが、第1番もとてもおすすめですね。「夜想曲」というぐらいなので、夜に聴くととても穏やかな気持ちになります。

 

Q7.「ばた様」と呼ばれることへの心境は?

川畑 想定外のことでした(笑)。「ばたやん」もまさかという感じで(笑)。でも、気恥ずかしいですけど、そうやってサポーターさんに身近に思っていただけるのは嬉しいです。これからも江川さんと“やんやんトーク”を楽しんでいただけるように頑張りたいと思います。

 

Q8.番組中、マダムを意識することはありますか?

川畑 ありますね。ただ、いつもコメントで登場してくださる方々が本当のマダムかどうか分からなくて。もしかしたら、自分と同じ年齢ぐらいの男性かもしれないなと疑ってもいます(笑)。それでもマダムの皆さんのコメントがない時はちょっと不安になりますね。“あれ、今日はいらっしゃらないぞ?”って(笑)。逆にコメントを見かけると安心して、私の調子も出てきます。ですから、マダムの方も、マダムでない方も、ご視聴いただき感謝です。ちなみに、今の「マダムの方も〜」というのは江川さんが番組の中で私を紹介する時に言ってくださった言葉で。私も同じ思いですので、改めて感謝を伝えたいですね。本当にいつもありがとうございます。

 

Q9.これまでのクロストークで印象に残っていることは?

川畑 今でもすごく覚えているのは、山岸(愛梨)キャスターとのクロストークで「おつきみピッピ」(ポケモンとのコラボ企画)の指ふりをした時ですね。私の指の動きがちょっと違ったようで、「どんだけ〜!」みたいになってしまいまして(笑)。チャットのコメント欄がざわついたのも印象的でした。

 

Q10.内田キャスターを「内田先輩」と呼ぶようになったきっかけは?

川畑 自然と呼んじゃいました(笑)。もちろん、キャスターとして先輩だからというのもあります。内田さんは人としてとても魅力的な方で、すごく真面目な一面と子どもっぽさの両面をお持ちなんです。先輩からも後輩からも愛されるキャラクターですし、そうした魅力的なところをお伝えしたくて、初めてのクロストークの時にふと出てしまいました。……ただ、心のどこかで、ちょっとイジってやろうという気持ちが芽生えたのも事実です(笑)。決して、怖い方だから先輩と呼んでいるということではないです(笑)。

 

Q11.今一番気になっている植物は?

川畑 これはひと言では答えられない質問ですね。世の中にはいろんな植物があり、当然、まだ私が知らないものがたくさんあります。ですので、もっともっと知りたくて。番組の中でもそうしたリポートを大募集していますので、おすすめの珍しい植物がありましたら、ぜひ教えてください。

 

Q12.ガーデニング初心者におすすめの植物を教えてください。

川畑 やはり、まずは簡単なものから始めるのが一番だと思います。その意味では、この時期だとガーデンシクラメンがおすすめです。寒さにも耐えられるし、外に置いておいても大丈夫。鉢植えでも問題ないのでベランダでも育てられます。また、花持ちも良く、春ぐらいまでお花を楽しめますよ。

 

Q13.今欲しいガーデニングアイテムは?

川畑 板にローラーが付いているガーデニングチェアをいつか買おうと思っています。普段はお尻や膝が汚れないようにダンボールを敷いて作業をしているんですが、それでも腰が痛くなっちゃうんですよね。切実に、今一番欲しいアイテムですね。

 

Q14.番組の切り抜き動画をご覧になることはありますか?

川畑 たまに見ます。正直、ちょっと怖いんですが(笑)、“この時はこういう話の展開にしておけばよかったな”と反省する意味も込めて見ています。ただ、皆さんに楽しんでもらえていること自体は嬉しいのですが、自分があまりそこを意識してしまうと失敗しそうなので、影響されないように気をつけています。

 

Q15.普段、お子さんからは何と呼ばれていますか?

川畑 2種類ありまして。父ちゃんと呼ばれる時と、パパと呼ばれる時があります。しかも、見事に使い分けているんですよね。普段は父ちゃんなんですが、何かお願いごとがある時はパパになるんです(笑)。6歳と2歳の子どもがいて、最近は下の子もまねするようになってきました(笑)。

 

Q16.お子さんに言われてほっこりしたエピソードを1つ。

川畑 寝る前に子どもから、「父ちゃん、今日もお仕事お疲れ様」と言われた時は涙が出そうになりました。普段、私から子どもたちに「今日も一日お疲れ様」って言うことがあるんです。すると、子どもたちも同じように「お疲れ様」と言ってくれるんですが、「お仕事お疲れ様」は初めてで。子どもがそんなことを言えるようになったことも感慨深かったですし、その言葉をもらった瞬間は仕事と育児で張り詰めた緊張がふっと解消された気がして、心の中で号泣していましたね。

 

Q17.最後に、GetNavi webということで普段愛用しているガジェットを教えてください。

川畑 ノートPCの高さを変えられるポータブルのスタンドを愛用しています。プログラミングをしているとすごく肩が凝るんですが、キーボードに少し角度がつくことで文字が打ちやすくなり、疲れにくくなりました。あとは対談の中でもお話ししましたが、喉のケアのためにUSBで動く加湿器をよく使っていますね。

↑川畑さん愛用のPCスタンド。直径は約4㎝で軽量のため、持ち運びも便利

 

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<応募方法>

下記、応募フォームよりご応募ください。
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※応募の締め切りは2月17日(金)正午まで。
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【連載「夕虹は晴れ! ウェザーニュースキャスター」一覧はこちら

 

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撮影/中村 功 取材・文/倉田モトキ