バス釣りを愛する者にとって、避けられない悩み。それは腰痛。バスプロ界のレジェンド・イマカツ社長の今江克隆さんも例にもれず、長年腰痛に悩まされてきた。それが、あるサポーターとの出会いで、ずいぶんと痛みが軽減したのだとか……。今江さんを直撃取材し、神サポーターの魅力を探ってきた。
腰痛。それはバス釣りを愛する者であれば避けられない苦難
今江さんがバス釣りを始めたのは、小学5年生のとき。以来、すっかりバス釣りに魅せられ、いまやバス釣り界のレジェンドと崇められる存在だ。そんな今江さんが長年悩まされているのが、腰痛である。
「バス釣りの基本姿勢が、片側に重心をかけた状態なんですね。片足でモーターを操作しながら、進行方向を定めているので。大会となると、朝から夕方まで10時間以上を同じ姿勢で、ロッド(竿)を投げてリールを巻いての繰り返しです。1000投以上はするかな。それが10日間続きます。
最近はスポットロックと言って、GPSで座標を読み、留まりたい場所にボートを固定できるようになったので、昔に比べたらぐっと楽になりました。とは言え、基本は立ち仕事なので、やはり腰への負担は大きいです。
それ以上に堪えるのが、波の揺れ。バス釣りって、時速100㎞以上のスピードで水面を駆け抜けるんですよ。誰よりも先に、獲物が多くいる場所へ駆けつけなくては勝てませんから。天候が穏やかな日であればいいですが、荒れ模様のときは波がすごい。そんな中を猛スピードで走ると、ひどいときは真上に15mくらい吹っ飛んで、一気に着地します。
もう、言葉では表現できないほどの衝撃です。腰を浮かして膝で衝撃を受けるようにしていますが、ズドーンと頭蓋骨まで響きます。そんなわけで、バス釣りをしている者は皆、背骨も腰もボロボロですよ」
耐えられない痛みと二度の手術。そして出会った神サポーター
「最初に本格的な激痛を味わったのは、25歳のときだったかな。アメリカのトーナメントに出た際、嵐でものすごく荒れたんですよ。乗っていたボートの運転席のシートが薄くて硬く、しかもパートナーの運転が下手すぎて(苦笑)。そのときの衝撃が引き金になったんでしょうね、帰国してすぐに、生まれて初めてぎっくり腰になってしまったんです。
落とした携帯を拾おうと思ったら、ピキン!と来て、崩れ落ちた。それからまったく動けなくて。この世でこんなに痛いことがあるとは……という感じ。腰って、一度痛めると癖になるので、以降、何度も激痛に泣かされました」
これまでに今江さんが受けた手術は二回。背骨の2番目と3番目の間の神経を焼いて、痛みを感じないようにする、プロのスポーツ選手も行っているという特殊な手術だそう。そんな手術と通院を続けながら、探し求めていたのは、日常的に腰をしっかりと支えるサポーターだ。
「市販されているものは、ほとんど試しました。そしてついに、探し求めていた神サポーターに出会ったんですよ。それが、フランス製のチュアンヌです。最初は病院の先生に勧められたんだったかな。30代後半のときのことです。当時はネットもあまり主流じゃなかったから、通販だったと記憶しています。
ウエストから骨盤まで、かなり広範囲でガッチリ支えてくれる点が、一番の魅力です。だいたいの商品は、細いんですよ。高さがない。見栄えを重視してるのかな。でも、それじゃ全然ダメ。骨盤ベルトも使ってみたけど、基本姿勢を良くするだけなんですよね。
やっぱり、腰をしっかり固定してくれないと意味がない。チュアンヌくらい幅広いタイプじゃないとね、我々みたいな腰痛持ちには。おかげで、チュアンヌを使い始めてからは、ひどいぎっくり腰を回避できています。出会って以降、ずっと使い続けてます。これがないと、外出できないくらい。腰痛持ちの救世主ですよ」
使い方のコツは「見た目にこだわらない」こと⁉
より効果が感じられるようなつけ方のコツを尋ねると、「綺麗につけようとしないこと」との回答が。
「サポーターの上下を綺麗に重ねて合わせようとすると、どうしても上部が浮いてきちゃうんですよね。だから、筋肉に沿うように、斜めにクロスさせるのがコツです。ちょっと前下がりに巻く、という感じかな。
見た目は上下がズレているから、ちょっと気持ち悪いけど。素材自体がすごく伸びるし、自分の体に沿わせながらしっかり巻くと、めちゃめちゃフィットします。その状態で少し下げて骨盤にあてれば、完璧です」
ちなみに、普段使っているのはロンバスキン(高さ21㎝タイプ)、外付けとして愛用しているのはダイナクロス(高さ26㎝タイプ)なのだそう。
「肌触りが良くて長時間つけていても快適なロンバスキンを、常に着用しています。そして、今日は作業的にヤバいぞ!と日はダイナクロス。マズイかもと思ったら、速攻でダイナクロスを絞めなおすと、大事には至りません。
昔は白色しかなかったけど、最近は黒やネイビーのモデルが出たから、黒い服を着たときでも目立たなくて助かってます。指をひっかけるループがあるのも、装着しやすくて良いですね。
良いことだらけだけど、強いて言うなら、飛行機に乗るときの保安検査で絶対に引っかかるから、一旦外さないといけないことが難点ですね。素材的に仕方ないことだけど。あとは、四六時中装着しているから、夏場はちょっと蒸れます。夏仕様のものとかあったら、さらに助かるかな。
あ! ひとつ大事なことを言い忘れました。ウエストサイズはしっかり測って、サイズを選ぶこと。しっかりフィットさせないと効果が半減しちゃいますから、自分に嘘をつかず、適正サイズを購入しないとダメですよ!(笑)」
腰痛で悩むすべての人に使ってほしい、と今江さん。バス釣りを愛する人はもちろん、腰を痛めやすい人、長時間同じ姿勢で作業することが多い人に、ぜひ試してほしいサポーターだ。
カラー:ネイビー/ベージュ
サイズ:1~4(ウエスト60㎝~125cm)
カラー:白
サイズ:1~5(ウエスト52㎝~120㎝)
プロフィール
今江 克隆(いまえ かつたか)さん
日本最大のトーナメント組織JB(JAPAN BASS PRO ASSOCIATION)シリーズにおいて、すべてのメジャータイトルを複数回にわたり獲得、常に頂点に君臨し続けているトーナメントプロ。15年間の商社勤務を経て、2004年株式会社イマカツ設立、同代表取締役を務める。
撮影:増田えみ