Apple(アップル)のエンジニアがチャット型AI(人工知能)「ChatGPT」に類似した技術を開発していることを、The New York Times(ニューヨーク・タイムズ)が報じています。
ChatGPTとはOpenAIが開発したチャット型の人工知能で、ユーザーと自然な会話をすることができます。今月には台湾紙のDigiTimesが「AppleがAI開発を見直している」と報じた一方で、ChatGPTを搭載したメールアプリに年齢制限を要求したということもありました。
The New York Timesはまず、AppleのAIアシスタント「Siri」の開発がいかに難航しているかを伝えています。現在はSiriのデータベースにいくつかの新しいフレーズをくわえるだけでも6週間、複雑な機能を追加するには1年近くかかるとのこと。
一方で報道によれば、「Appleのエンジニアは毎週、言語生成コンセプトをテストしている」とも伝えているのです。これには、Siriチームのエンジニアも含まれているとのこと。ただしこれが新たなAI機能として登場するのか、あるいはSiriの改善に利用されるのかは、現時点では不明です。
Appleは社内にて人工知能関連イベント「WWDC for AI」を開催するなど、確かに人工知能技術への注力をすすめています。SiriはApple製品でしか使えないという制限があることから、個人的には全く新しいAIツールの登場に期待したいものです。
Source: The New York Times via 9to5Mac