アップルは来月6月、同社初のAR/VRヘッドセットを発表すると噂されています。とてもリッチな仕様となり、価格は3000ドル~4000ドル(約40万円~54万円)などのリーク情報は伝えられていますが、製品名などは依然として不明なままです。
そんなななか、今年初めに“xrOS”を商標登録したアップルが、今度は同じ名前のワードマーク(文字商標)を登録したことが明らかとなりました。
このxrOSとは、アップル製ヘッドセット専用OSの名前として有力視されているものです。数年前にはrealityOSだと推測されていましたが、同社の内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者は「社内では最近、OSの名前を“realityOS”から“xrOS”に変更したと聞いた」と報じていました。
xrOSの「XR」とは、拡張現実を意味しているとのこと。一般的にXRとはAR(拡張現実)やVR(仮想現実)、MR(複合現実)などの総称であり、これら全てを実現するというアップル製ヘッドセットには相応しい名前かもしれません。
さてTwitterユーザーのParker Ortolani氏によれば、ニュージーランド知的財産局は今月初め、”xrOS “というワードマークの登録を受け付けたとのこと。申請したのは、おそらくアップルの持つシェルカンパニー(実体のないペーパーカンパニー)。同じ会社が、今年1月にニュージーランドで「xrOS」の商標を登録していました。
? holy shit! Apple trademarked (via a shell corp) an “xrOS” word mark in SF Pro in New Zealand just last week pic.twitter.com/Ow274yyuBU
— Parker Ortolani (@ParkerOrtolani) May 16, 2023
アップルは秘密主義ゆえに、未発表製品の商標や特許を登録するために、複数のシェルカンパニーを持っています。そうすることで、アップルとリーク情報を結びつかないようにするためです。
しかし、今回の「xrOS」というワードマークには、アップルが作ったSan Franciscoフォントが使われています。これはiOSやmacOS、watchOS、tvOSといった他のアップル製OSのロゴと一致しているのです。
アップルが6月5日(米現地時間)に開催する世界開発者会議WWDCまで、あと1か月を切りました。有名アナリストMing-Chi Kuo氏は、同社が「新型デバイスの発表に向けて、十分な準備を整えていると思います」と述べていましたが、アップルとしては珍しく見切り発車に近いとの趣旨も報じられており、正式発表後も色々と起こるのかもしれません。
Source:Parker Ortolani(Twitter)
via:9to5Mac