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2023/8/25 19:30

大韓航空が「乗客の体重」を測定へ。一体何のため?

飛行機に乗るときは、預け入れ荷物の重さを量り、規定の重さを超えれば超過料金がかかるのが一般的。ですが、最近ではそれに加えて、乗客自身の体重まで測定する航空会社が出てきているのです。

↑あなたの体重も量ります

 

乗客の体重測定の意向を発表したのは、韓国大手の大韓航空。地元メディアの報道によると、8月28日から9月6日までの期間、ソウルにある金浦空港発の国内線において乗客の体重を測定するとのことです。

 

その理由は、韓国国土交通省が飛行機の重量とバランスの基準を更新するため、最新のデータの提供を求めているから。航空会社では、乗客の標準的な体重について5年ごとに計算しなければならず、そのために測定を行うのだそうです。

 

乗客は搭乗ゲートに置かれた体重計に、手荷物を手にしたまま乗り、そのデータは匿名で記録されるとのこと。このデータはあくまでも調査の目的で利用するものであり、一定の体重を超えたからといって追加料金の請求があることはないそうです。

 

匿名になるとはいえ、自分の体重までチェックされるとなるとドキッとしたり、嫌な気分になったりする人がいるかもしれません。しかし、2023年6月にはニュージーランド航空も一定期間だけ体重の測定を行っていました。このときの目的も、大韓航空と同じように、機体の重さやバランスに関するデータを収集するためです。

 

確かに乗客数が分かったとしても、その重さが全部でどのくらいになるのかをきちんと把握できていないと、飛行の際に機体のバランスにも影響が出てくるはずです。実際、7月には英国のイージージェットが、機体が重すぎて離陸できず、19人の乗客に飛行機を降りてくれるように呼び掛けるという珍事が起きていました。

 

そんな事情を知れば、航空会社が乗客の体重を量るという取り組みも理解できるかもしれませんね。もし今後、自分が体重測定を求められる場面があったら、恥ずかしがらずに協力しましょう。

 

【主な参考記事】

USA Today. Boarding pass please? Now stand on this scale. Korean Air will soon weigh passengers. Aug 24 2023