クアルコムが次世代チップ等を発表する「Snapdragon Summit」が10月24日に迫るなか、サムスンの「Galaxy S24 Ultra」等に搭載が予想される「Snapdragon 8 Gen 3」の公式らしき資料がリークされました。
海外テックメディアMSPowerUserは、クアルコム公式らしきスライドを公開。本チップは4nmプロセスで製造され、CPUは30%高速化し、電力効率は20%向上したとのこと。もっとも、前モデルSnapdragon 8 Gen 2と比べたものか、それ以前のチップと比較しているのかは明らかではありません。
かたやGPUについては、やはり比較対象は不明ながら、性能と電力効率が25%アップしたと述べています。
今回注目すべきは、GPUが8K解像度へのアップスケーリングも可能であり、グローバル・イルミネーション(より写実的な照明技術)やレイトレーシング対応も謳われていること。つまり内部処理は軽くしておきながら、精彩かつリアルな表現ができるというわけです。
さらにクアルコムのAdreno Frame Motion Engine 2.0により、240Hzのディスプレイで240fps表示も可能とのこと。ただし、実際にプレイできるゲームの具体的なタイトルや本数は、スライドに書かれていません。
また、100億以上のパラメーターを持つオンデバイスAI(クラウドサーバーに依存せず、端末内で処理)もサポートされ、機械学習を受け持つNPUは前世代よりも98%高速で、40%も省電力化。
さらにクアルコムの次世代5Gモデムとも統合され、下り10Gbps、上り3.5Gbpsの速度を実現。その上にWi-Fi 7にも対応しており、通信スピードは5.8Gbpsにも達するそうです。ただし、あくまで最大スループット速度であり、通信キャリアやWi-Fiルーターが対応していなければ性能を出し切れないでしょう。
ほか、搭載USB端子は最大帯域幅が10Gbpsの3.1 Gen 2とのこと。これはiPhone 15 Proと同等の仕様であり、外付けディスプレイを繋いでゲームを遊べると思われます。
現行のSnapdragon 8 Gen 2も非常に強力なチップですが、今後はさらに優秀なゲーミングスマートフォンが続々と登場すると期待したいところです。
Source:MSPowerUser