扇風機はもはや、「夏に屋内で使うもの」ではないようです。シャークニンジャは5月28日、同社初となるコードレス扇風機「Shark FlexBreeze」シリーズの新製品発表会を開催しました。会場となった、西海岸風ビーチハウススタジオのあちこちに「屋内外での様々な製品使用シーン」が再現され、それらを巡るユニークな形式です。「私ならこう使いたい」なんてイメージが膨らむとともに、購買意欲を掻き立てられた発表会の模様をレポートでお伝えします。
夏のアウトドアシーンに必須⁉「Pro Mist」の実力
今回お披露目されたのは下記の3機種。「どこでも自由に涼しさを運べるコードレス扇風機」として、夏はもちろん、暖かい空気の循環、部屋の換気、洗濯物の乾燥など、サーキュレーターとしてもオールシーズン使える製品です。
最上位モデル:Shark FlexBreeze Pro Mist(シャーク フレックスブリーズ プロ ミスト)コードレスサーキュレーターファン/以下、Pro Mist(7月1日発売予定)
コンパクトモデル:Shark FlexBreeze HydroGo(シャーク フレックスブリーズ ハイドロゴー)コードレスサーキュレーターファン/以下、HydroGo(7月1日発売予定)
スタンダードモデル:Shark FlexBreeze(シャーク フレックスブリーズ)コードレスサーキュレーターファン/以下、FlexBreeze(5月30日発売)
3つのミストモードを搭載し、長時間のアウトドア使用に最適な「Pro Mist」、タンク一体型でドライミスト機能を搭載した「HydroGo」、ミストアタッチメント式を採用し、通常の扇風機としてもミスト付き扇風機としても使える「FlexBreeze」。それぞれの強みを、筆者が会場で見た「製品使用シーン」とともにお届けします。
ミストの効果でBBQの二重苦を緩和する
最初に向かった先では、若い男女4人がBBQをしていました。楽しそうではありますが、炎天下で食材を焼くのは暑さ×熱さの二重苦……! パラソルなどを広げて日陰を作っても、時間帯によっては日差しが直撃することだってありますし、無風だと熱やニオイがこもって大変です。
そういうときに活躍するのが、細かな粒子のミストが最大3m先まで届く本格的なミスト機能を搭載した「Pro Mist」。ミストの気化熱効果で、最大6.7℃の温度低下を実現し(※)、猛暑日であっても快適な空間を作り出してくれます。
※タンクに氷を入れ、扇風機から2.7m離れた環境での試験結果

BBQスポットのすぐ近くでは、別の男女4人組がビーチバレーで遊んでいました。

「Pro Mist」はソフトな風からブーストモードまで6段階の風量調整ができ、最大で20m先まで風を届けられます。スポーツの邪魔にならない場所に置いて使っても、「扇風機が遠くて全然風を感じられない」……なんてことがなさそうのがうれしいですね。左右最大180°の首振りと上下最大55°の角度調整により、複数人で風をシェアしたい時や、「ずっと風が当たっていると寒い」というときの微調整も思いのままです。こんなアイテムを持参してくれる人がいたら、一躍人気者になりますね!
屋外での「くつろぎタイム」でも、「Pro Mist」があれば快適。パラソルの下に置いたイスでゆったりと過ごしていた男性は、おもむろに立ち上がると、近くに置いてあった「Pro Mist」からワンタッチでスタンドから扇風機本体とミスト用タンクを取り外しました(Shark独自、リフトアウェイ技術)。

その後、四脚を開いてテーブルの上にしっかりと設置。近距離から爽やかなミストと風を浴び、単に日陰にいるだけでは得られない快適さを堪能していました。

キャンプシーンやガーデニングでも大活躍
続くキャンプシーンでは、親子3人が「Pro Mist」と「HydroGo」を使い分ける様子が再現されていました。テント内で眠る小さな子どもには、父親がコンパクトな「HydroGo」で風を送り、テント外の母親は「Pro Mist」でミストを浴びてリラックス……。コンセントのないアウトドア環境でも、「Pro Mist」は最大24時間(風量1、首振りなし、ミストなしの場合)、「HydroGo」は最大12時間(風量1でミストなしの場合)使えるので、バッテリーが持つかどうかヒヤヒヤせずに済みます。

いずれもBLDCモーターのおかげで、パワフルなのに運転音が非常に静か。子どもが寝ていても安心して使えます。1〜5時間のタイマー設定もできるので、もし子どもと一緒にうたた寝してしまっても自動的に運転を停止します。

そのほか、ガーデニングでも大活躍します。炎天下での作業時の暑さ対策はもちろん、植物にもミストがかかることで、ちょっとした水やり効果も期待できそうです。

「HydroGo」は屋内使用で手軽さが際立つ
続いて、室内でのシーンを見ていきましょう。あらゆるシーンで「HydroGo」の手軽さが際立っていました。
女性がペットボトルの水を「HydroGo」へ直接注ぎ、室内でヨガをしようとしているシーン。水を入れてミストボタンを押すだけで、ミストを最大1時間楽しめます。

部屋の中でミスト機能を使うと、床や壁、家具が濡れるのではと心配になるかもしれませんが、「HydroGo」が出す「ドライミスト」は超微細な霧状なので、家財を濡らすことがないとのこと(風量1〜3の場合)。
運動シーン以外でも「ちょっと蒸すな」というときに、「HydroGo」があると便利です。物で散らかりやすい机にもサッと置けて圧迫感がありません。

梅雨時期や、突然の強い雨が心配なシーズンは、室内干しが多くなりがち。そういうときは「FlexBreeze」が洗濯物の乾燥効率を高めてくれます。もともと、通年で部屋干しをするという家庭では特に重宝されそうです。

もはや「快適空間を持ち運ぶ」と言っても過言ではない
今回の発表会で印象的だったのは、製品スペックを羅列するのではなく、具体的な使用シーンを通じて製品の価値を伝えるアプローチでした。「コードレス扇風機」というと、ポータブル性だけがメリットなのかと思いがちですが、そこにミスト機能が加わることで他にはない製品に仕上がっています。「どこへでも涼しさを手軽に持ち運んで、より快適に過ごせる」というイメージがわいて、会場を回っている最中に「欲しい……」とつぶやいてしまったくらいです。これまでは「暑いから」と諦めていた屋外アクティビティや、屋内でエアコンがない場所での作業で活躍しそうですね。
Shark FlexBreeze Pro Mist コードレスサーキュレーターファン
市場想定価格: 3万4980円
発売日:7月1日Shark FlexBreeze HydroGo コードレスサーキュレーターファン
市場想定価格: 1万9800円
発売日:7月1日Shark FlexBreeze
2万9700円前後(税込)
発売日:5月30日