アラジンのトースターは、0.2秒で発熱する特許技術「グラファイトヒータ」で素早く食パンの表面を焼き、パンの中の水分を逃さないので、スチームがなくてもモチモチした食感で美味しいと評判。そんなアラジンブランド製品を販売する日本エー・アイ・シーは、初のオーブンレンジ「Aladdin(アラジン) グラファイトオーブンレンジ AEM-G14A」を7月1日に発売した。実売価格は6万7100円(税込)。いったいどんな製品になったのか? 高い期待感を持って新製品発表会・試食会に行ってきた。

7年かけてようやく完成したグラファイトヒータ×レンジ
「アラジン初のオーブンレンジは、構想から実に7年以上の年月をかけて完成した」と日本エー・アイ・シーの千石滋之社長は語る。なぜこんなに時間がかかったとかというと、「グラファイトヒータ」とマイクロ波を組み合わせた運転が困難を極めたから。「グラファイトヒータ」をそのままレンジの上部に搭載すると、ヒーター運転をしていなくても、レンジのマイクロ波によって強い放電を起こしてしまい、危険な状態になってしまうという。
そこで、解決策としてパンチング加工されたプレートをヒーターを覆うように設置した。マイクロ波は波長が長いため、これだけ多くの穴が空いていても通過することはなく、ヒーターには届かないという。一方で、ヒーターの熱はしっかり食材に届けることができるというのだ。

電子レンジとヒーターを組み合わせた調理が可能となったことで、「グラファイトヒータ」で食品表面の氷を溶かすことでマイクロ波の吸収量を高め、冷凍食品をムラなく解凍できるようになるという。通常の電子レンジで解凍した場合だと、レンジ加熱は水分に反応するが、氷には反応しないので、凍った肉や魚をレンジ解凍するとムラができたり、火が通り過ぎたり、ドリップが出たりすることがある。本機だとこれらを抑えることができるというのだ。

「ヒートトレイ」と「マジックラック」の付属も大きな特徴
「ヒートトレイ」と「マジックラック」の付属も大きな特徴。グラファイトトースターは上下にヒーターを搭載して食パンの両面を一度に焼くことができるが、オーブンレンジの場合は底面にマイクロ波を発するアンテナを搭載するためヒーターを搭載することはできないので、下から加熱することが不可能。そこで、「ヒートトレイ」には裏面に特殊な発熱体を搭載し、マイクロ波を吸収してトレイ全体を高温にする機能をつけた。これにより、食材を裏返すことなく、両面を一度に焼き上げることが可能になった。ハンバーグなどのグリル調理やトーストがこのトレイ1枚で簡単に実現する。オーブンレンジとオーブントースターの1台2役をこなせるので、これまで2台置いていたキッチンスペースが有効利用できるようになるわけだ。


金属製の網「マジックラック」を活用すると、揚げ物が美味しくリベイクできる。レンジ加熱で揚げ物を温めた場合、水分が出すぎてベチャっとなるほか、トースターでは表面だけが焦げて中は冷たいということがザラ。その点、「マジックラック」はレンジ加熱ができるので、レンジ加熱で中身をホカホカに温めた後にヒーターで表面をカリッと焼き上げるので、揚げたてのような食感を味わえるのだ。
なお、通常の金属の網だとマイクロ波によって放電してしまうのだが、「マジックラック」はラックの左右、オーブンレンジ庫内の引っ掛ける箇所に高耐熱樹脂のハンドルを取り付け、放電が起こらないよう工夫している。

「すぐに手に入れて日々の生活を楽しみたい」by辻ちゃん
発表会では、ママタレントの辻 希美さんによるトークショー&試食が行われた。辻さんは、「朝の忙しい時にトーストができるまで待っていられなくて。アラジンは0.2秒で発熱するのがすごくいい」と「グラファイトヒータ」の性能に感激した様子。
ヒートトレイで焼き上げたハンバーグの試食では、「(切った瞬間)肉汁がすごい。中がフワフワ。めちゃくちゃ柔らかいです。空気が中に入ったままで、脂もちゃんと閉じ込められている感じがする。私はハンバーグが焼くのが苦手で、中が生焼けという経験も結構あったりするんですが、13分でこんなに美味しく焼けるなんて、これは欲しいです。目が覚めました(笑)」と、こちらも大興奮。

コロッケの温め直しも実食。
「子どもたちは夕食を時間差で食べることが多いのですが、トースターで焼き直しすると油が出たりして美味しくない。ママとしてはやはり美味しい状態で食べて欲しいという気持ちがあります。アラジンで温め直したコロッケは全然違います。今揚げましたというくらいカリカリで中がフワフワ。甘さも全然違う。アラジンは見た目も可愛いので、私も(発売されたら)すぐに手に入れて日々の生活を楽しんでいけたらいいなと、すごく思いました」と、アラジン グラファイト オーブンレンジがいたく気に入った様子だった。
トーストもリベイクも美味い! これは買いだ!
さて、待望の試食の時間。辻ちゃんの絶賛コメントもあって期待値はMAXだ。まずはトースト。果たしてグラファイトトースターと同様に美味しさをキープできているか……できていました! 文句なく美味しい。スチーム機能が入っていないのに中はモチモチ。もちろん外は香ばしくカリカリ。試食の食パンはスーパーで売られている1斤100数十円の庶民的なものだったが、小麦の甘みを引き出していて本当にウマい。なお、トーストは1度に4枚焼けるのだが、センサーが自動で枚数を判別し、最適な焼き加減にコントロールする機能も搭載している。

コロッケとたいやきのリベイクも試食。コロッケは辻ちゃんのコメントの通りで外カリ中ホク。中までちゃんと火が通っていながら外は焦げることなく揚げたてのようにカリッとしており、適度に油が落ちてサクサク。こりゃ美味い! たいやきも、電子レンジで温め直すとベチャっとして美味しくないものだが、アラジンだと適度に皮が香ばしく焼け、中のアンコはアツアツ。こちらもまるで出来立てのようだ。

最後に、ハンバーグも試食した。オーブンレンジで作ったハンバーグは膨らみが弱く、固くなってしまうことが多いが、辻ちゃんのコメントの通り、こちらもフワフワだった。フライパンを使わずにここまで仕上がるとは。何より、フライパンと違って放ったらかしでできるのがいい。

アラジン グラファイト オーブンレンジの庫内容量は22Lと比較的小さめだが、2段調理を必要としないのであれば十分な大きさ。むしろコンパクトなのでキッチンスペースを有効活用できていい。わが家のキッチンはモノで溢れているので、アラジンに買い替えようかしら。
<SPEC>
品番:AEM-G14A(G) / AEM-G14A(W)
総庫内容量:22L
本体寸法:W468×D387×H338mm(ハンドルを含む:W468×D 440×H338mm)
庫内有効寸法:W371×D320×H179mm
本体質量約:15.4kg
定格消費電力(電源):1430W(AC100V)
レンジ出力:1000W・800W・600W・500W・200W・100W
オーブン温度調節:30~45℃(発酵)、80~250℃
年間消費電力量:
72.2kWh/年(レンジ機能:57.9kWh/年、オーブン機能:14.3kWh/年、待機時:0.0kWh/年)
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